陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

娯楽よりも義務が先立つ

2023-11-11 | 自然・暮らし・天候・行事

文化の日なのに、まったく文化に親しむことをしない休日なのでした。

来年の手帳をやっと調達、法事の日取りも決まり、この三連休は初日早朝から空き家の草刈り作業。
以前ならば、朝方からネットを覗いてくつろいで、お茶菓子をとって、午後からのろのろはじめる作業でした。朝7時からはじめたおかげで、午前中には無事終了。

勤め仕事の憂さ晴らしに休日は読書あさりをしたり、目的もなく店を覗いたり。
そんな時間の使い方を改める気になったのは、秋の日はつるべ落としの、明るい時間の少なさか、それとも、体調が良くて動けるうちにという気の焦りからなのか。

休日に入る直前に、計画を立てて、同居人にも周知しておくことで、時間のロスがなく連携がとれるようになりました。
以前は、気ままに、思い立っていきなりドライブであそこに出かけようなんて、弾丸外出も多かったのです。もちろん、そうしたサプライズな過ごし方も刺激的だけれども。帰宅した後にやり残したことが山積みで憂うつになります。

この三連休にもくろんでいたのは、仮眠室にしている部屋のカーテンの取り換え。
昨年のぷちぷちカーテン設置が残っているので、厚手のカーテンに変えれば、快適に過ごせそうです。

疲れていれば、寝たり、なにかを読んで気を紛らわしたり。
そんな時間の使い方をすこし見直すようになったのは。『精神科医が教えるストレスフリー大全』という本を読んでからでした。実は、休むよりも、からだをこまめに動かした方がストレス発散になるという事実。ウォーキングだのスポーツイベントに励むのでなくてもよい。ただ、朝がたの小一時間、水回りを掃除したり、ゴミを整理したり。そんなささやかな片付けでも気分が楽になります。

おかげで以前ほどは室内がさほど散らかることはなくなりました。
会社仕事での瞬発力がついたおかげなのでしょうか。

やるべきことを羅列するとノイローゼ気味になり、逃げたくなります。
数字の合わない経理作業をしている際にかかってくる不要な電話だとか、FAXやメールの嵐だとか。従業員からの個人的な給付の申請書類だとか。しかし、さっさと片付けてみれば、そう、なんてことない作業ばかりだったりもします。

10月に始まったインボイス制度も、取引先との請求書、納品書とのやりとりでイザコザありながらも、Excelでフォーマット作成した支払い明細や領収書でなんとか乗り切り。恐れていた来年1月からの電帳法への対応も、経費をおさえてタイムスタンプできる方法を編み出し、事務処理規も整えて保管方法も決定。なんとか舵が切れそうなところまで追いつきました。

そうこうするうちに、就社して二度目の年末調整の時期を迎えます。
この間、退職者もいましたが、新人さんを複数名迎え、しかも、彼女たちは全員いまも即戦力として活躍中です。私と同じように転職経験が多い中途採用者さん。この会社に勤めてよかった、と元気で毎日出社していただくのが、総務たる私にとってのなによりの褒美です。

神社に詣でると、文化の日恒例の祭りの神輿が片付けられていました。
田舎では担ぎ手の若者が少なく、いまでは女の子でさえ駆り出されているという。かつてはそのメンバーに選ばれることは特定の家の長男にだけ許された特権だったのだとか。しかし、今はそんなことは言ってられません。やっていただけるならば、ありがたいという気持ちなのでしょう。

地方では働き手が不足し、賃金上昇もあって、人材の流動性が進んでいます。
古い企業にとってはベテラン勢の退職は、事業活動に打撃を与えかねません。そうはいっても、全くの素人をイチから育てる余裕もないのが実情。最近の入社者は弊社にとってはうってつけの逸材で、しかも若い。少しでも長く働いていただけますようサポートしたく思っています。

娯楽は独りきりでも楽しめる。
けれども仕事の組織ぐるみの、他人を巻き込んだ達成感は、会社員ならではのもの。人付き合いが苦手な私が望んだものが得られるのですから、おちおち泣き言も言っていられませんね。ひと仕事やり終えたときの満足感はなにものにも代えがたいものですね。


(2023/11/04)













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