陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

ものが壊れる時は何かの兆し?

2024-06-22 | 自然・暮らし・天候・行事

家電製品が立て続けに壊れてしまうということは、しばしばよく聞きますよね。
購入した時期がほぼ同じだからというのもありますが。そうでなくとも、なぜか、揃ったように壊れてしまったり、失くしてしまったりという不運続きも起こります。あまりにも連続で起こるとショックですよね…。

つい先日、スマホの調子が悪くなった私ですが。
今度は長年愛用していたマグカップが駄目になりました。落として粉々になった、ではなくて。水漏れしているのが見つかったためです。紅茶やコーヒーを入れて10分ぐらい経つと微妙に減っていたり、底が濡れていることがあったので、まさかと思ってはいたのですが…。

このカップも使い方に思い当たるふしがあります。
お湯を入れたら底に内蔵されたオルゴールが鳴るという特殊仕様。なのに、うっかり電子レンジで温めたために底の部分が剥がれてしまったわけです。そのまま何年も使い続けてはいましたが、年々、微妙なひび割れが増えてきて…知らぬうちに広がっていたのでしょう。

ものが図ったように壊れると、何かの知らせのように感じられることがあります。
スピリチュアルな意味では、人生の転機で金運や仕事運がアップするとか。あるいは自分の身に迫る危険があって、ものが盾になってくれたとか。自分のエネルギーが高まり過ぎているので、ものがそれを受けてしまったとかなんとか。

たしかに思い返してみれば。
希望職種へ転職する前に断捨離をして見つかった靴を履いたら、たてつづけに壊れてしまったり。空き家の納屋が台風で瓦が飛んだので断腸の思いで解体したら、それに見合うだけの収入が数年かけて戻ってきた、ということはありました。

ただ、日常の変化をあまり好まない私からすれば。
長年愛用してきて、肌になじむように使い込んできたものが失われてしまうのは、かなりショックです。朝の一杯、ブレイクタイムのひとときで口にしてきたカップが。

もともと壊れる兆しがあって、うすうす気づいていたのに、だましだまし使い続けてきたのが、ある日限界を迎えてしまった、というのもあるでしょう。
これは、私のからだもまさにそうで。腫瘍が見つかったのは昨年でしたが、ブログの日記をふりかえってみれば十年以上前から左腹に違和感があったと書き残されていました。

名残惜しいというよりも、買い直すのがめんどくさいというのもあります。
昔は気に入った食器があると買ってしまったものですが、最近の食器、とくにコップはあまり気に入ったものが売っていない。さらに、空き家にも現住まいの奥にも、進物もので頂いた食器がわんさかあります。けっきょく、あまり自分好みではない新しいカップをおろすことに。

実は駄目になったカップもそもそも贈呈品。
自分で望んで買ったものではなくて、数年前にしぶしぶ使いはじめたもの。最初の数日は絵柄が気に入らなくて、なんとなくそわそわしたものだけど、けっきょくなじんでしまったわけで。カップが変わると、とうぜん飲める量も変わってしまうので、朝食の満足度も変わってしまいます。

服や食器など家のなかで有り余っているものが新調しなくてはならなくなるのは大歓迎なのですが。
処分に手間がかかってしまうものや、買い直すときに製品を見極めないとうかつに出費できないものは、かなり困ってしまいます。私の場合はパソコンやスマホなどのIT機器がそれで。最新機種が発売されたら、まっさきに買い替えることができる、フットワークの軽い人がうらやましいですね。新しい操作方法を覚えるのがいやで、たいがい似たようなものばかり買ってしまいますから。


(2024.06.06)




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