陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

映画「雨に唄えば」

2017-06-25 | 映画──社会派・青春・恋愛
梅雨入りらしさがないまま迎えた六月も、夏至近くとなって本格的に荒れ模様に。
こんな日は、おうちで名画でも親しむことにしましょう。

雨の日になるとかならず観たくなるのが、1952年の映画「雨に唄えば」(原題 : Singin' in the Rain)
主演のジーン・ケリーがずぶ濡れになりながら高らかに踊り唄う雨中の歌謡シーンがあまりにも有名ですが、じつは、他にも聞きしにまさる名歌がふんだんに盛り込まれた、すばらしいミュージカルですね。
そして、トーキー到来期のハリウッドを話題にしており、映画史を語るうえでもかかせない逸品。「芸術のための芸術(Art for the sake of art)」という言葉を一カテゴリーにあてはめるならば、まさにこれこそが、「映画のための映画」と呼んで差し支えないでしょう。

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ハリウッドの超人気スター、ドン・ロックウッドとリナは数々のサイレント映画に共演。世間ではふたりの結婚も間近とみられていた。
ある晩、取り巻きから逃げ出したドンは、コーラス・ガールの美しい娘キャシーの車に乗りあわせ、恋心を寄せる。
折しも、ドンとリナが出演する新作映画が、トーキーに変更された。だが、リナときたら、声が貧しいうえに、マイクをつけたまま収録ができない。困った映画会社の社長は、ドンの肝煎りで、急きょキャシーに吹き替えをさせる。

このキャシー吹き替えの映画が好評を博し、ドン&リナの人気は絶頂に。ドンとキャシーは相思相愛になるも、嫉妬したリナがキャシーを自分の専属声優にさせようともくろむが…。

この相方のリナは、いかにもプライドだけは高く、おつむの弱い金髪の大根役者なのですが、声があまりにキテレツすぎて、厭味な感じがしません。試写会で収録の声と映像とがズレていくくだりなんぞ、もうお笑いです。
そして、最後はこれまでキャシーを追い落とした悪事の報いをうけるあたり、なんとも爽快。

いっぽう、歌姫のキャシーのほう。目鼻立ちのパリっとした美しさは、失礼ながらリナに劣りますが、その歌声は聞き惚れるほど。言い寄ってくるドンを強くはねのける強さがありつつも、最後にみせる脆い涙がなんともそそるタイプですね。

キャシーに恋をするジーン・ケリー演じるドンのかっこ良さはまあいいとして、注目すべきは脇役のドナルド・オコナー演じる友人役者のコスモ。顔芸がすごいですよね。このひとが独り舞台で演じるミュージカルパートは、ジーン・ケリーの「Shingin' in the Rain」の部分にも引けをとらないほどです。

監督は主演のジーン・ケリーとスタンリー・ドーネン。

Stanley Donen (スタンリー・ドーネン)- goo 映画
雨に唄えば(1952) - goo 映画

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