陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

アニメ「金田一少年の事件簿R」

2014-04-24 | テレビドラマ・アニメ
ここ最近リヴァイバル続きばかりですが、こちらのアニメもそう。
この四月から放映されているアニメ「金田一少年の事件簿R」。Rは「リターンズ」の意味。セーラームーンっぽいですね。

原作漫画が1992年から2001年まで『週刊少年マガジン』誌で掲載されていて、以後不定期連載になったものの、別に完結していたわけではなかったんですね。2012年には「金田一少年の事件簿R」と改題されて、現在も連載中のよう。小説版やスピンオフ漫画もありました。

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原作漫画は当時、欠かさず購入していたのですが、途中で飽きてしまってブックオフに売り払ってしまったことが(笑)。今は特になんとも思わないのですが、子どもだったせいか、かなり頁めくるの怖かったです。絵柄はどちらかといえば、昭和っぽくて古くさい感じで、学習漫画っぽくて。

テレビアニメよりも、どちらかと言えば堂本剛、ともさかりえ主演のドラマ版師リーズのほうが好きでしたねえ。チャララ、ランランラン、とかいう、あのミステリアスなBGM、まだ耳に残ってます。たしか土曜夜に放映されてたはずで、毎週末楽しみだったなあ。子どもの頃は金曜から日曜にかけておもしろいアニメや映画をやってることが多くて。

テレビアニメは正直、原作漫画をカラーにして声つけただけ、という感じでストーリー自体は同じなので、あんまり観なくなったような。だって、基本的に誰かが殺されて、そのトリックを解き明かす、というパターンですもんねえ。こういう殺人事件や日常サスペンスって、やっぱ実写じゃなくちゃ、と思うわけです。といいますか、漫画で描かれるとほんとにそんなからくり妥当なの? って疑っちゃうところが、それなりの質量で演出されるので重みがあるんじゃないでしょうか。

さて、今回の新シリーズテレビアニメ。主要キャストは変わらず声にもほとんど変化なくて旧来のファンを裏切らない出来映えです。ふつう十年も連載続けたら絵柄がかなり当世風になるものだけど、基本的にはほとんど変わっていない(いまどきあの主人公の眉毛と髪型は貴重…)のもまた乙なもの。でも、気がかりなことに、作中に時代を反映してかスマホとか登場してるんですね。

これ、美雪(とか他のモブの人)がヤフー知恵袋とかで質問したり、トリックをググれば、はじめちゃんの推理要らないんじゃね?(酷) …などとふとどきなことを思ってみたり。それと、あのビデオカメラ小僧の子って、ユーチューブに現場映像投稿してそう…。

このお話って、絶海の孤島とか、人里離れた別荘地とか、とにかく閉鎖された空間で、限られた人間関係だけで起こる事件が売り物なわけで、火曜サスペンス劇場の旅情誘うように日本各地あちこち主役がかけずりまわるようなフットワークの軽さはないのですが、インターネットで外部で繋がるとなったら、その閉鎖性からくる重苦しさってのが、なくなっちゃうような気がするんですが。サザエさんみたいな、年をとらないシステムなんでしょうが、それにしても息の長い作品ですよね。コナンくんといい勝負。

メインキャラクター以外はゲストキャラで入れ替わるし、最近のアニメみたいな、魔法だのバトルだのでの小難しい設定などは覚えなくてもいいので観るのは楽ですね。最近はネットでいくらでもネタバレがあるので、ネタ被りもあるだろうし、こういう推理もののブームってどこまで続くのかなとも思っています。凶悪事件が起ったらすぐ放送自粛されそう。

ちなみに、この作画担当のさとうふみや先生が女性というのに驚きました。少年誌掲載なので、いかにもな話があったりしたので。某宗教団体に関わっているのも驚きましたけど。この「金田一」関係の原作漫画やスピンオフ、および原作原案の天城征丸さんの関わる漫画は、「マンガボックス」で無料公開されています。

このマンガボックスというサイトは、神無月の巫女の原作者さんの新規連載を目当てに訪れたのですが、他にも有名な作家さんが手がけた作品が期間限定で読めるし、コミックスにもなっているようです。荒川弘さん作画の田中芳樹原作の「アルスラーン戦記」もありますし。荒川さんは色が薄いので、CGで描いていないのかなと思われるのですが、どうなんだろう。

たぶん、いま20年ぐらい前に視聴者だった層が作りてになっててリヴァイバルブームになってるんでしょうね。続編が切望されてたあの作品が、20年ぐらいすれば復活、なんてことがこの先、どんどん起きるかもしれませんね。


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