陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

自分だけ世界遺産

2013-05-03 | 芸術・文化・科学・歴史

ゴールデンウィークも後半戦に入りましたが、いかがお過ごしでしょうか。
私はいささか体調を崩したりもしましたが、のんびりと過ごしています。連休と言いましても、カレンダー通りのお休みもあれば、どかんと十連休取れる方もあり、なぜか飛び石のお休みになったりと、いろいろなタイプがあるようで。

今年はさまざまなことにチャレンジしようと四苦八苦しているのですが、なかなか成果が見えないこともありまして、精神的に疲弊したり。ただでさえ、この五月から六月末にかけてというのは神経が張りつめる時節なので、余計に気疲れします。ですので、黄金週間とはいえ、あまり気が休まるものではありません。

連休の谷間にちょっとした遠出をしまして、お話を伺わせていただいたりして、気分をリフレッシュすることができました。あまり長く休暇を取りすぎると逆に平常に戻った時が辛いので、休日中にやらねばならないことを、少しずつ、紛れ込ませながら進みたいとは思っています。

本日は、しばらく断っていたのですが、ひさびさに時間がとれたので映画鑑賞をしてみました。といっても、自宅で、ですが(笑)。

ところで、この連休中のニュースといえば、富士山の世界遺産登録ですね。登録といってもまだ申請段階なのでしょうか。
富士山といえば、葛飾北斎の絵に描かれるように、日の丸とあいまって日本の象徴として登録は相応しいものといえますが、なんだか今さらの今さらという気がしますね。

遺産登録されると観光地としての名声はあがるけれど、景観を保つための基準が厳しくなって、観光客の入山制限なども行われるようです。たしかに遺産は保護されるべきものですから当然なのですが、多くの注目を浴びるがゆえに多くの視線から遠ざけられることもまた使命の芸術作品さながらに、冨士が遠い山になってしまうのか。

たとえば、自分の地元にある美しい観光地が将来的に遺産登録されたら、嬉しいけれど、地元民なのに気軽に出かけられることができなくなってしまうのは、やはり悲しいですね。写真でしか眺めることができなくなってしまうとか。

自分に身近だったものが、年々、貴重になっていくことって多いですが、たとえば、それは家族と過ごす何げない時間だったり、子どもらしい純粋さだったり、なにも努力しないで得られた健康だったり、大切にしたい作品への感動だったり、美しい自然だったりするのかもしれませんね。まあ、そんな「自分だけ世界遺産」が果たしてどれだけ残ってるのかは、まだ数えてみてはいませんけども。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 映画「緑色の髪の少年」 | TOP | アニメ映画「ジャングル大帝... »
最新の画像もっと見る

Recent Entries | 芸術・文化・科学・歴史