世界フィギュアスケート国別対抗戦2009 二日目

世界フィギュアスケート国別対抗戦2009　二日目
とりいそぎですが、レヴューいたします。

【アイスダンスフリー】

高橋成美＆マービン・トランのペアはふるわずに。
いっぽうロシアに移籍した川口悠子は、大活躍。
昨日、五位につけた日本人の母、米国人の父をもつキャシーとクリスのリード姉弟は、なんと今日のフリーでは躍進の演技で一位になるものの、けっきょく五位におわる。
男性の両脚をトンネルにして女性がくぐり抜けしてしまうサーキュラーステップシークエンスも、よく決まっています。きのうよりも活き活きした印象。

日本はやはり、アイスダンス部門においては課題を残すようですね。


カナダのテッサ・バーチュー＆スコット・モイア組
スピンが早く、長いリフト。軽々と女性をくるくる回ししています。
踊りと技をみせるパートとのメリハリを利かせて、緩急のある構成。
衣装が黒でタイト、シンプルなのがよいですね。95点代でトップに。

しかし、それを覆したのは、アメリカのダニス・ベルビン＆ベンジャミン・アゴスト組
「トスカ」の悲劇を演じ、音楽のリズムをやわらかく膝の動きで表現
よくそろったツイズルシークエンス。
ゆうに十二秒もちこたえたコンビネーションリフト
女性が片足をもたれたまま、反り返って滑る。大外刈りするように脚を引っ掛けてみせたりと、大胆なパフォーマンスを発揮。
98点代という驚異の成績でトップを掴みました。


【男子シングルフリー】
さて、昨日の失敗からの挽回を誓う小塚選手。曲は今シーズンのフリーでは定着した「ロミオとジュリエット」
スピンは早くリズム感あり。昨日よりは調子をあげていて、前屈みで両脚をひらいて涼しげに滑るなど、持ち味を発揮しつつも、やはりミスが。

パトリックチャンはきょうも転倒。トリプルアクセルでの回転もたりず。それでも、小塚を抜いて一時は一位に。
小塚選手とはジュニア時代からのライバルらしいですね。
来シーズンは地元カナダで開催のオリンピックで活躍期待されます。

アメリカのジェレミーアボットは、アクセルジャンプで転倒し、ふるわず。


さて日本。アメリカ、フランスのキャプテン対決となった終盤。
織田選手は、「ワルソーコンチェルト」で日本の初代王者実現にもくろむ。
が、しょっぱなから四回転に挑戦して転倒。それをとりかえしてあまりある演技はその後、くりひろげつつ。
シャキシャキした感じの小塚にくらべ、女性のしなやかさがありますね。終わりにも軸足がぶれたこともあって、冷や冷やするところも。
プレッシャーがあったのでしょうかね。最終的に三位。

注目は、長身のライザチエック。モデルなみのうつくしい肢体をつつむのは、指揮者のようなタキシード姿。
やはりダイナミック、そのうえ正確。ジャンプにまったく乱れはありません。
小憎らしいほど完璧、笑顔までみせる余裕。
この日いちばんの溢れんばかりの大歓声を会場から、ひきだしてしまうあたり、もう貫禄じゅうぶん。
とうぜんのことながら高得点、しかも154点をたたき出して、文句なしに王座、織田を抜き首位に。

〇七年の世界王者ジュベール
このひとの演技は物語がよみとれますよね。遊びごころがあります。
序盤にかなりきれいな四回転をきめた。しかし、いちぶミスがめだっておよばず、二位に甘んじました。


きょうは女子の種目はないのですが、やはり視聴率稼ぎでありましょうか。
きのうのSPの安藤、浅田の演技をわざわざリプレイ。昨日観れなかった方にはお得でしたけど、そのぶん、他の方の演技を見せてくれても良かったような。

ところであの選手に似せた人形が、おもしろすぎる。たまに政治家の顔なんかをつくって、ニュースステーションでお出まししたのを見かけたことあったけど、あれ、誰がつくってるんでしょうかね。よくできてますよね。

そして、応援席で眼鏡ッコなミキティが日の丸を両手でひろげて降ってるのは、なんだかひょうきんですね。その後ろで、ひょっとことかおかめのお面を被る（アイスダンスの選手？）のはやめてくださいな。


国別暫定順位はアメリカ一位、カナダ二位、そして日本は三位。
やはりアメリカの壁は厚いですね。


明日の女子フリーでいよいよ決着がきまるようですね。