陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

氷上のアスリート、後生畏るべし

2018-02-24 | フィギュアスケート・スポーツ

2018年の一大イベントのひとつ、韓国・平昌で開催中の冬季五輪。
ご覧になっていますか?

私は先週末あたりから、急きょ、様々な予定が入ってしまい、業者さんと打ち合わせに追われていましたので、テレビ観戦どころではありませんでした。結果はラジオか新聞かの事後報告のみ。冬季五輪はこのブログでも、かつてフィギュアスケート応援していただけあって、熱心に観ていた種目でしたが、いまは、もうそれどころじゃない心境です。しかも、確定申告真っ最中の時期ですし。

さて、今回の見どころは、何と言いましても、フィギュアスケートですね。
もう、この話題持ちきりですが、12月に靱帯損傷で選手生命さえ危ぶまれた、日本のエース・羽生結弦選手。ベストの時期と比べるとジャンプの回転を抑えた演技で、堂々の金メダル獲得。ソチ五輪に続いての二連覇! もちろん、日本のフィギュアスケート史上、五輪で初のことでしょうが、なんと男子シングルにおいても66年ぶりの快挙。この偉業達成に世界が湧いた! 中国ですら、賛辞を惜しまなかったと伝えられています。

羽生選手が村上佳菜子選手とともにシニアデビューしたときは、若手のホープでからだが柔らかいけれど、スタミナ切れが心配された…という評価だった、あの少年選手がまさか19歳の初出場で優勝し、四年後にも二冠とは。いやはや、思いだにしなかったです。

羽生選手の台頭の刺激を受けてか、羽生不在のグランプリシリーズファイナルで存在感を放っていた宇野昌磨選手も、銀メダル。こちらもおめでたいことです。

いっぽう、女子シングルは、宮原知子選手は自己ベスト更新で四位、坂本花織選手は六位の入賞。宮原選手は真央選手と並ぶ全日本四連覇の実力派。総合得点220点以上たたき出した宮原選手はメダル圏内が期待されたんですが、メダル勢がこれまた凄かった。230点以上ばかり。しかも、金銀はORAでロシア勢。ドーピング違反で国として参加が許されずに、特別編成されたロシア人の選手団ですね。二位のエフゲニア・メドベージェワさん、たしかセーラームーンコスプレやらかした人でしたよね…。しかし、それを上回るアリーナ・ザギトワ選手15歳が初出場で金メダル。下手したらあと、3回は出場できそうな若さですね。この子の演技構成、後半部にジャンプを集中させて飛んでいて演技がいびつなので、批判もあるようなんですが。

それにしても、今のフィギュアスケートがハイレヴェルすぎて、もうついていけません。
男子なんて四回転二つ以上当たり前の構成で300点越えとか、女子でも200点以上珍しくないとか。200点なんて、浅田真央選手のよきライバルだった、あのキム・ヨナ選手がバンクーバーで出した世界最高記録じゃなかったっけ? 

冬季五輪では、そのほか、スピードスケートなどでも金メダルはじめ、日本勢の躍進目立ちましたね。総獲得数は長野五輪を超えて、史上最高になりそうな勢い。

羽生選手が金メダル獲得の同日、将棋界でも新星のニュースが。
藤井聡太五段が、羽生名人に勝って、半月で六段昇段というスピード出世。まだ15歳。最年少記録更新です。どこまで伸びるか、分かりませんね。

10代の若手もすごいですが、レジェンドの異名をとる40代の葛西紀明選手など中堅層の出場も。今回惜しくも芳しい成果でなかった模様ですが、次回への参加意欲を示しているようです。
大腿骨が折れていたけど、出場した渡辺暁斗選手とか。四年に一度の勝負だから、諦めない。その根性、頭が下がります。まさに、氷上のアスリート、後生畏るべしとしか言いようがありません。

今月の私、体力・気力を消耗することが多くて、かなり疲弊しました。
人生百年時代からすればまだ若い方だよ、と言われつつも、10代20代の若い子が天才的な活躍を見せると、嬉しい反面、気力の無さを痛感します。アスリートの皆さんを見習わないといけませんね。ともかく、選手の方々、お疲れさまでした。



この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 猫に癒されたい方におすすめ... | TOP | そうだ、本をもう売ろう! »
最新の画像もっと見る

Recent Entries | フィギュアスケート・スポーツ