駄馬にも乾杯を

ふつうに競馬好き。時々ドカン
説得力の無い記事をダダ書きw
それでも解る人には解るヒントも結構ありますぞ(笑)

引退調教師厩舎からの転厩先発表

2023-02-28 21:34:47 | 競馬

ざっと見渡して、特に目を引く馬はいないように見えたが

新規開業厩舎の名もあるな→※参照

転厩先での活躍と無事を祈りたい

※ JRAは上原佑紀=美浦=、緒方努=栗東=、小栗実=栗東=、西園翔太=栗東=の各調教師が2023年3月1日付けで新規開業すると19日、発表した。



 28日付で定年引退となる栗東・橋田満調教師の管理馬の転厩(3月1日付)が、JRAのホームページで発表された。

 転厩先の一覧は下記のとおり。

セン7 藤沢則雄 アルベニス
牡8 藤沢則雄 イベリア
牡6 藤沢則雄 エボカシオン
牡5 藤沢則雄 クープラン
牝4 小栗実 クリノヴィーナス
牡3 蛯名利弘 クリノエイラク
牡3 緒方努 クリノスラッガー
セン6 小栗実 クリノナイスガイ
牝8 緒方努 クリノフラッシュ
牡7 中竹和也 スカーフェイス
牡6 谷潔 スズカキング
セン3 高橋義忠 スズカクリエイター
牡6 伊藤圭三 スズカサウスソング
牡3 高橋義忠 スズカハービン
牡9 藤沢則雄 スズカフロンティア
牝5 伊藤圭三 スズカマクフィ
牝3 谷潔 スズカマリー
牝3 中竹和也 スリーアイランド
牝3 中竹和也 スリーミスラピス
牡3 緒方努 タイキウルトラ
牡6 西園翔太 タイキスウォード
牡5 谷潔 タイキフロリゼル
牝5 中竹和也 ヒトヨギリ
セン6 藤沢則雄 ベッサラビア
牡5 上村洋行 ミスズメジャー
牝3 藤沢則雄 ロハ
牝3 中竹和也 ワキアプリンセス


 28日付で定年引退となる栗東・南井克巳調教師の管理馬の転厩(3月1日付)が、JRAのホームページで発表された。

 転厩先の一覧は下記のとおり。

牡4 杉山佳明 アスタートリゴン
牝3 杉山佳明 アスターフラッペ
牡3 松永昌博 クリノファルコン
牡6 上原佑紀 サトノスライヴ
牡5 新谷功一 サトノロイヤル
牡5 緒方努 タマモダイジョッキ
牡3 緒方努 タマモメガジョッキ
牡5 小栗実 トーホウディアス
牝5 小栗実 ミツルハピネス
牡5 牧浦充徳 メイショウイジゲン
牡4 石橋守 メイショウイヌワシ
牝7 石橋守 メイショウケイメイ
牡3 角田晃一 メイショウコウテツ
牝3 石橋守 メイショウコギク
牡4 角田晃一 メイショウジブリ
牝5 木原一良 メイショウツツジ
セン9 安達昭夫 メイショウハチク
牝5 本田優 メイショウハボタン
牝4 飯田祐史 メイショウヒメゴゼ
牡6 西園翔太 メイショウフォイル
牡5 千田輝彦 メイショウミカワ
牡5 木原一良 メイショウミツヤス
牡8 西園翔太 メイショウミライ
牡5 杉山佳明 モズマゾク
牝3 杉山佳明 モズメルベイユ
牝7 緒方努 モテモテ
牡6 石毛善彦 ユキノグローリー


 28日付で定年引退となる栗東・池添兼雄調教師の管理馬の転厩(3月1日付)が、JRAのホームページで発表された。

 転厩先の一覧は下記のとおり。

牝3 緒方努 アンニーナ
牡3 茶木太樹 エースオブスペーズ
牝4 緒方努 オーロベルディ
牡5 西村真幸 キゾク
牡4 北出成人 クラップアンドチア
牝3 緒方努 コーリンラズベリー
牡5 北出成人 シティレインボー
牡5 新谷功一 ショウナンアレス
牡3 小栗実 ペルセ
牡3 緒方努 ホビイスト
牝3 緒方努 ミレクイーン
牝3 池添学 メイショウオトギ
牡3 池添学 メイショウギシオー
牡4 笹田和秀 メイショウゲキリン
牡7 松永昌博 メイショウテンゲン
牝3 池添学 メイショウネムノキ
牡5 高橋亮 メイショウフンケイ
牡5 安達昭夫 メイショウヨシテル
牡3 小栗実 ヤマカツラナウェイ
牝3 小栗実 ヤマカツリン
牝3 緒方努 ラガープリンセス
牡6 緒方努 リアルシング
牡5 緒方努 リキサントライ
牡3 緒方努 リリーブースター
セン6 緒方努 リリーミニスター
牝5 茶木太樹 ルース
牡8 緒方努 ロイヤルパールス


 28日付で定年引退となる美浦・大江原哲調教師の管理馬の転厩(3月1日付)が、JRAのホームページで発表された。

 転厩先の一覧は下記のとおり。

牝3 水野貴広 アグリモニー
牝3 伊藤大士 アマイ
セン6 伊藤伸一 エクセレントラン
牡6 石毛善彦 カップッチョ
牝4 杉浦宏昭 グラスミヤラビ
牡4 鈴木伸尋 クルル
セン5 鹿戸雄一 グレートサークル
セン3 清水英克 ケイツークローン
牝6 小栗実 シアープレジャー
牡3 浅野洋一郎 スターサファイア
牝3 石毛善彦 ソッケルカーカ
牝3 萱野浩二 ダルマジュン
牝5 浅野洋一郎 チャーチャンテン
牝3 蛯名利弘 デオヴォレンティ
セン6 戸田博文 トランペットシェル
牝4 小笠倫弘 ノアチェリー
牡3 天間昭一 ノアパラダイス
牝5 水野貴広 ノアファンタジー
牡4 石毛善彦 ブラックルパン
牝3 清水英克 ホーリーホック
セン5 黒岩陽一 マイナーズライト
牝3 小野次郎 マドンナリリー
牝5 鈴木伸尋 モリノカンナチャン
牝4 鹿戸雄一 モリノドリーム
牝3 石毛善彦 ユーメイドマイデイ


 28日付で定年引退となる栗東・五十嵐忠男調教師の管理馬の転厩(3月1日付)が、JRAのホームページで発表された。

 転厩先の一覧は下記のとおり。

牝3 清水英克 アンノウンレディ
牡5 牧田和弥 インゴットバード
牡4 西園翔太 ウインアウォード
牡4 牧田和弥 クラップサンダー
牝3 西園翔太 コスモフーレイ
牡6 谷潔 シゲルキンセイ
牝3 西園翔太 タガノアレハンドラ
牡4 小林真也 タガノエスコート
牝3 西園翔太 タガノドゥリ
牡3 緒方努 タマモマスラオ
セン4 川村禎彦 タマモワカムシャ
牡4 小栗実 チェンジザワールド
牡6 伊藤伸一 ティートラップ
牡5 鈴木孝志 テイエムベンチャー
牝5 緒方努 デルマカンノン
牡4 緒方努 デルマグレムリン
牡3 牧田和弥 ハイインザスカイ
牡5 吉田直弘 マイネルエニグマ
牡3 西園翔太 マイネルフォーコン


【4才上】各馬次走情報など

2023-02-28 18:11:27 | 競馬

追加)

★阪急杯12着ラルナブリラーレ(栗・石坂、牝6)は中山牝馬S(11日、中山、GⅢ、芝1800メートル)、東風S(12日、中山、L、芝1600メートル)、六甲S(26日、阪神、L、芝1600メートル)が候補。

★松籟Sを勝ってオープン入りしたゼーゲン(美・堀、牡8)は阪神大賞典(19日、阪神、GⅡ、芝3000メートル)へ。

★幕張Sを勝ってオープン入りしたジネストラ(美・鹿戸、牝5)、ターコイズS7着アナザーリリック(美・林、牝5)はダービー卿CTへ。

★小倉大賞典10着レッドランメルト(美・国枝、牡4)は新潟大賞典(5月7日、新潟、GⅢ、芝2000メートル)を予定。

★東海S9着ディクテオン(栗・吉岡、騸5)はダイオライト記念(15日、船橋、JpnⅡ、ダ2400メートル)が補欠1番手のため、繰り上がりがない場合は、吉田隼騎手で名古屋城S(19日、中京、OP、ダ1800メートル)へ。

★仁川S11着ゴールドレガシー(栗・平田、牡5)はオアシスS(4月22日、東京、L、ダ1600メートル)を視野に入れ、除外なら平城京S(5月6日、京都、OP、ダ1800メートル)へ。

 

 

★サウジC7着ジュンライトボルト(栗・友道、牡6)は、予定通りドバイワールドC(3月25日、メイダン、GI、ダ2000メートル)に向かう。

★ステイヤーズS8着ユーキャンスマイル(栗・友道、牡8)は、阪神大賞典(19日、阪神、GⅡ、芝3000メートル)へ。ダイヤモンドS9着メイショウテンゲン(栗・松永昌、牡7)も同レースへ。

★美濃Sを勝ったセファーラジエル(栗・高柳大、牡5)は、大阪-ハンブルクC(4月8日、阪神、OP、芝2600メートル)へ。僚馬で下関Sで3連勝を決めたエナジーグラン(牡4)は、モルガナイトS(4月9日、福島、OP、芝1200メートル)に向かう。

★りんくうS11着ショウナンアニメ(栗・吉村、牡6)は、千葉S(19日、中山、OP、ダ1200メートル)に向かう。

★東京新聞杯4着ジャスティンカフェ(栗・安田翔、牡5)は、ルメール騎手でダービー卿CT(4月1日、中山、GⅢ、芝1600メートル)へ。

★フェブラリーS4着ドライスタウト(栗・牧浦、牡4)は、かしわ記念(5月4日、船橋、JpnI、ダ1600メートル)と、かきつばた記念(5月2日、名古屋、JpnⅢ、ダ1500メートル)の両にらみ。

 

★2冠牝馬スターズオンアース、3月2日美浦に帰厩予定 復帰戦は大阪杯が候補


 昨年の桜花賞&オークスを制した2冠牝馬スターズオンアース(牝4=高柳瑞、父ドゥラメンテ)は3月2日に美浦トレセンに帰厩する予定。28日、社台レースホースが発表した。

 昨秋の秋華賞3着後は左前肢のけいじん帯に若干の炎症を起こし、宮城県の山元トレセンに放牧へ。休養し、今季に備えていた。復帰戦は大阪杯(4月2日、阪神芝2000メートル)が候補に挙がっている。
大阪杯には中山記念2着のラーグルフ(美浦・宗像義忠厩舎、牡4歳)も予定。

★サウジアラビアのレッドシーターフHCを制したシルヴァーソニック(栗東・池江泰寿厩舎、牡7歳)はドバイゴールドCに向かわず、帰国して天皇賞・春(4月30日、京都、GⅠ、芝3200メートル)を最大目標とすることが決まった。

★ダイヤモンドS2着ヒュミドール(美浦・小手川準厩舎、騸7歳)は、天皇賞・春(4月30日、京都、GⅠ、芝3200メートル)に直行。

★ブラッドストーンSで3連勝を決めたスズカコテキタイ(美浦・奥村武厩舎、牡4歳)は、千葉S(3月19日、中山、OP、ダ1200メートル)か、京葉S(4月9日、中山、L、ダ1200メートル)に向かう。


★東京新聞杯7着インダストリア(美浦・宮田敬介厩舎、牡4歳)はダービー卿CT(4月1日、中山、GⅢ、芝1600メートル)へ。

★関門橋S勝ちのディープモンスター(栗東・池江泰寿厩舎、牡5歳)は団野騎手との新コンビで金鯱賞(3月12日、中京、GⅡ、芝2000メートル)に向かう。


【3歳次走報】追加情報あり

2023-02-28 17:40:23 | 競馬

追加)

★きさらぎ賞3着クールミラボー(栗・寺島、牡)は、若葉S(18日、阪神、L、芝2000メートル)と18日阪神の1勝クラス(ダ1800メートル)の両にらみ。

★マーガレットS6着トールキン(栗・西園正、牡)は葵S(5月27日、京都、GⅢ、芝1200メートル)を予定。

★2月19日東京の1勝クラス(芝1600メートル)2着バルサムノート(栗・高野、牡)は、フローラルウォーク賞(19日、中京、1勝、芝1600メートル)へ。

 

★こぶし賞2着オーシャントライブ(栗・高柳大、牡)は、アーリントンC(4月15日、阪神、GⅢ、芝1600メートル)へ。2月19日阪神の1勝クラスを(芝1400メートル)勝ったスカイロケット(栗・須貝、牡)も、同レースを視野に入れる。

★すみれS2着ショウナンバシット(栗・須貝、牡)は、団野騎手で若葉S(18日、阪神、L、芝2000メートル)へ。1月21日小倉の未勝利戦(芝1800メートル)を勝ったミントマーク(栗・池添、牡)も池添騎手で同レースを予定。

★シンザン記念2着ペースセッティング(栗・安田隆、牡)は、ファルコンS(18日、中京、GⅢ、芝1400メートル)へ。マーガレットS4着ミルトクレイモー(栗・中村、牡)も同レースを視野に。

★クイーンC4着イングランドアイズ(栗・安田翔、牝)は、横山和騎手でサンスポ賞フローラS(4月23日、東京、GⅡ、芝2000メートル)へ。

★若駒S5着セレンディピティ(栗・音無、牡)は、毎日杯(25日、阪神、GⅢ、芝1800メートル)へ。

★1月22日中京の未勝利戦(ダ1800メートル)を8馬身差で圧勝したサンテックス(栗・浜田、牡)は、4月8日の阪神1勝クラス(ダ1800メートル)へ。

★12月11日阪神の未勝利戦(芝1800メートル)を勝ったサトノグランツ(栗・友道、牡)は、ゆきやなぎ賞(11日、阪神、1勝、芝2400メートル)へ。

 

 

【3歳次走報】デビュー2連勝中のホウオウビスケッツはスプリングSへ


★新馬戦、フリージア賞を連勝したホウオウビスケッツ(美浦・奥村武厩舎、牡)はスプリングS(3月19日、中山、GⅡ、芝1800メートル)に向かう。

★デイジー賞3着ニシノコウフク(美浦・伊藤大士厩舎、牝)は、フラワーC(3月18日、中山、GⅢ、芝1800メートル)か、ミモザ賞(3月26日、中山、1勝、芝2000メートル)へ。

★2月26日中山の未勝利戦(芝2000メートル)を勝ったマイモーメント(美浦・国枝栄厩舎、牡)は山吹賞(4月2日、中山、1勝、芝2200メートル)など、第3回中山の自己条件を予定。

★2月25日中山の未勝利戦(ダ1800メートル)を勝ち上がったナスノカンゲツ(美浦・武井亮厩舎、牡)は、中2週で3月18日阪神の1勝クラス(ダ1800メートル)へ。

★1月21日中山の未勝利戦(芝2000メートル)を逃げ切ったアンバーホーク(美浦・蛯名正義厩舎、牡)はスプリングSか、3月25日中山の1勝クラス(芝1800メートル)の両にらみ。

★ デビュー2連勝でシンザン記念を制したライトクオンタム(牝3歳、栗東・武幸四郎厩舎、父ディープインパクト)が桜花賞・G1(4月9日、阪神・芝1600メートル)に直行することが2月28日、分かった。所有する社台サラブレッドクラブが発表した。

 同馬は国内6頭のディープインパクトの最終世代。武豊騎手=栗東・フリー=とコンビを組んだ前走のシンザン記念ではメンバー最速の34秒6の末脚で差し切り勝ちを収めた。現在は宮城・山元トレセンで調整している

★4連勝でマーガレットSを勝ったビッグシーザー(栗・西園正、牡)は、葵S(5月27日、京都、GⅢ、芝1200メートル)に駒を進める。僚馬で6着トールキン(牡)も同レースへ。

★あざみ賞1着タマモブラックタイ(栗・角田、牡)は、順調ならファルコンS(3月18日、中京、GⅢ、芝1400メートル)に向かう。

★★サウジダービー5着コンティノアール(栗東・矢作芳人厩舎、牡)は、選出されているUAEダービー(3月25日、メイダン、GⅡ、ダ1900メートル)に転戦する。

★つばき賞8着ティムール(栗・中竹、牡)は、若葉S(3月18日、阪神、L、芝2000メートル)を視野に入れる。

★1月5日中京の1勝クラス(芝2000メートル)5着スマラグドス(栗・西園正、牡)は、3月18日中山の1勝クラス(芝1600メートル)へ。

★1月28日中京の未勝利戦(ダ1200メートル)を勝ったマヴォロンテ(栗・松永幹、牝)は、3月19日中山の1勝クラス(ダ1200メートル)に向かう。


デルマソトガケ UAEダービーへ

2023-02-28 17:23:46 | 競馬

サウジダービー3着デルマソトガケ(栗・音無、牡3)は、次走に予定しているUAEダービー(3月25日、メイダン、GⅡ、ダ1900メートル)で、ルメール騎手との新コンビを組むことが28日、分かった。

音無調教師は前走について「しっかり走り切っていたようで、翌日馬房へ見に行くと疲労こんぱいでした。ダートでもスピード勝負が合うタイプだし、深くて重い馬場は合わなかったかな」と回顧。騎乗変更については「(松若)風馬が大きなミスをしたわけじゃなく、ドバイをよく知るジョッキーで行こう、とのことで」と続けた。ドバイのあとは予備登録をしているケンタッキーダービー(5月6日、チャーチルダウンズ、GⅠ、ダート2000メートル)に「行けるなら行きたい」と語った。

 

雄大な構想ですな


なぜパンサラッサはサウジカップを勝てたのか?

2023-02-28 16:58:12 | 海外レース話題

☆なぜ?って言われても・・・・って事じゃね?

馬場も展開も体調も騎乗も相手関係も、すべて上手くいったからでしょ

ちゃうんけ?

相手関係については半分が日本馬で、しかも1,3,4,5着が日本馬だった事でも判りますわな?

 


なぜパンサラッサはサウジカップを勝てたのか? 現地取材記者が明かす本当の〝理由〟とサウジアラビア競馬の〝課題〟


 1着賞金1000万米ドル(総賞金2000万米ドル)のGⅠサウジカップをメインイベントにしたサウジカップデーが現地時間25日〝無事に?〟終了した。


 サウジカップデーの戦前、国内メディアにおける注目度は福永祐一騎手の引退レース(同日計2鞍に騎乗)という側面が大きかったものの、大一番のサウジカップで日本馬パンサラッサがまさかの優勝を果たした。〝まさか〟の表現は陣営に対して大いに失礼であることは認めるが、馬場だけでなく競馬史の違いや奥深さが根底にある、仏GⅠ凱旋門賞を日本馬がなかなか勝てないのに似て、いわゆる米国を中心にしたダートのビッグレースを日本馬が勝つことがどれだけ難しいかは、競馬に携わる者なら誰もが知るところである。

 ではなぜパンサラッサは勝てたのか? 馬の実力はもちろん、過去に一度しかダート経験のない同馬をサウジカップに使った矢作調教師の戦略が見事だったというほかない。矢作師はサウジアラビア滞在中も〝フィーリング(感覚)〟という言葉を幾度となく使い、騎手との相性や馬場適性、そしてレース選択など自身の戦略にその鋭い洞察力を駆使してきた。勝負事、ましてや生き物相手のそれだけに、数々の経験と実績に裏打ちされた〝野生の本能〟とでもいおうか。弟子の坂井瑠星が管理馬バスラットレオンでGⅢ1351ターフスプリントを快勝し、パンサラッサの鞍上は他の日本馬5頭が全て外国人騎手を配したの対して、唯一日本人騎手の吉田豊を起用。時流だけにとらわれない信念と、チーム一丸となっての世界戦略が熟成の機を迎えた。

 一方で、今回のサウジカップはフルゲート割れの13頭立て。しかも日本馬が約半数の6頭を占めた現実がある。過去最多の出走頭数(これまで20、22年の2頭が最高)はすなわち、〝他の外国馬の参戦が少なかった=レベルが高くなかった?〟と見ることもできなくはない。昨年の覇者エンブレムロード(6着)や同2着で昨年のドバイワールドカップ勝ち馬カントリーグラマー(2着)、米GⅠ3勝を誇ったテイバ(8着)の3頭に限っては間違いなく世界レベルであったが、他馬がどうだったかというと少々疑問が残る。

 そもそもサウジカップは今回でまだ4回目。21年にサウジアラビアがパートⅡ国に格上げとなり、22年から国際GⅠとして認められたばかりで〝歴史〟という意味ではこの上なく浅い。また、前日に行われたインターナショナルジョッキーズチャレンジではスクラッチ(出走取り消し)をした馬の繰り上がりで出走した馬の鞍上がアナウンスされないまま1着となったほか、サウジカップの第1回優勝馬マキシマムセキュリティの違法薬物投与による降着問題もレースの格式に疑問符を投げかける。開催当日のセキュリティーやメディアの資格申請の面でも課題を露呈していた。

 筆者は今回2度目のサウジ取材を経験して、温暖な同国の気候やゆっくりとした時間の流れをこの上なく快適と感じた(飲酒が認められていない以外は最高の国)。ただ、これだけ日本のトップクラスが集結しながら、将来的に日本で馬券発売が行われる可能性は果たしてどれくらいであろうか? サウジカップが本当の意味で成熟した国際レースとなる日を心待ちにしたい。