キンモクセイの香りにはいつも驚かされる。
歩いていると急ににおいがどこからかくる。
みえないにおいの雲の塊が顔のまえに漂ってくる。
細い線香の煙のようなこともあるし、かなりしっかりとしたにおいの雲の
ようなことがある。
見えないのにしっかりと存在感がある。
今年初めてのキンモクセイの香。
今日のはかなりしっかりしていたように感じた。しかし一瞬だ。
甘い、酔いしれそうな香だ。
でも、暑い夏が終わり、秋の訪れを告げるものだ。寂しさも感じるものだ。
無事生きてきたこと、今元気に生きていられることを感じさせるものかもしれない。
ほっとした。