喜寿から始まる

気づき・観察・発見・元気キレイ・自分らしく・生きる

トランプは情報操作の名人

2018年09月13日 | 日記

ボブ・ウッドワードの暴露本「恐怖の男 トランプ政権の真実」について
当然トランプは攻撃する。
その攻撃について矛盾だらけという批判がある。
実際その通りだし、そもそもトランプの攻撃はいつも矛盾だらけといっていい。

ただ、矛盾だらけであることが、トランプの凄いところ、名人、あるいは
怪物といってもいいかもしれない、ところなんだと思う。

いつも、真逆のことをいうという。
一つの見方が間違っていたときに、備えて二つの全く異なった・両立しないことを
いうというわけだ。
あるいは、誰かを非難するかと思えば、また褒めたりもするということだ。

ということは、都合次第でいつでも立場を変えることが出来る。
前から言っていたでしょうというわけだ。だからいつも正しいことになる。
(相矛盾することをいうのは、観測気球をあげるようなものではないかと、個人的には
思うこともある。反応によって、今後の動向を予測するのであるが、そのためには
過激なほどいいし、また観測気球と思わせない方がいい)

実際こういうことは、言うはやさしく、行うは難しい。

トランプはそれをさらりと(見えるように)する、出来ることである。

今回の例でいうと、この本はフィクションだ嘘つき(トランプの好み)だと攻撃する。
一方トランプが著者に情報を提供したと考える人を攻撃するということである。
何だかすごく自然である。著者も攻撃し、情報提供者も攻撃しているので。
でも、これって矛盾している可能性もある。なぜか。
なぜって、トランプが著者を攻撃する理由はフィクションということ。そんなことわかっている。
それなら、情報提供者の存在は関係ないはず。だってフィクションだから。
情報提供者(とトランプが考える)を攻撃するのは、この本がフィクションでないこと?を
トランプは知っているからなのである。
情報提供者は許せないので攻撃することになる。実際は嘘ではないが、
嘘の情報を提供したということである。

「嘘」か「フィクション」かという判断・証明は難しい。
だからこういう攻撃方法が一番いいのかもしれない。

そして、トランプの参謀だったバノン氏によると、むしろこの本は、内部の者の妨害に
あいながらトランプが自らの信ずるところの政策を実行していった、
いかにトランプがみんなが理解できないようなことを見通す力があったか
実行力があったかを、結局は証明することになると予測している。
そして、トランプは冷静な人間だと評価している。

トランプが情報操作の名人であるとするなら、冷静であるはずだ。

コナンドイルによると
「人々は自分たちが理解しないことは軽蔑する」とまた
「人々は彼らが理解しがたいことを嘲笑する」と喝破している。

トランプは情報操作の超名人であると思っている。