goo blog サービス終了のお知らせ 

喜寿から始まる

気づき・観察・発見・元気キレイ・自分らしく・生きる

トランプの予測不能は、マイナス(初心)かプラス(マスター)か

2018年04月05日 | 日記

トランプの政策、行動は予測不能と、よく言われる。

大抵はマイナスイメージである。
つまり、彼は政治の素人であり、彼の気質から、一時の思い付きで何をしでかすかわからないというもの。
このイメージが主流。

しかし、トランプが交渉・取引の名人であることは、誰もが認めるところである。
その取引のマスターとしてのトランプが信じ、実践していることは何かである。

そう、「手の内を予測不能にしておくこと」が取引の要諦とトランプは信じているのだ。

トランプは、A MASTER OF MANIPULATION AND A MASTER OF COUNTERINTUITIVE といわれている。 MANIPULATIONというのは上手く人を丸め込むという感じか。

もっと興味深いのはMASTER OF COUNTERINTUITIVEという評価だ。反直観というのは、常識的でない、つまりみんなが何?どうして?と思うようなことをするということだ。分かりやすく言うと、裏をかくとでもいうのだろうか。裏をかかれると人は準備していないので不意を突かれることになる。トランプは手の内を明かさないので、トランプの真意をあれこれと思いめぐらす。忖度なども起こる。その中にはトランプが思いもよらなかった反応や対応も出てくるに違いない。みんなが勝手にトランプの代わりに考えてくれるということだ。しかも、利害関係のある者が自分の立場でいろんな場合を想定して真剣に考えるので、とんでもない良い案が出てくるのである。
いろいろな案や見方がでてくると自ずと筋が見えていくものだ。最適コースが見えてくるものだ。
トランプの予測不能というのは、計算し尽くされたものだ。恐らく、トランプは今も、今は、政治という世界で更に「取引の要諦」に磨きをかけているのだと思う。

トランプを甘くみてはいけないと思う。
トランプの予測不能こそ最高の武器、ツールなのだ。
予測不能にしておくことで、当初は「予測不能」だったいい結果が確実に生まれているはずだ。

今回の北朝鮮問題・金正恩との会談などもその一例と思う。

政治の世界、アメリカ大統領が置かれている政治の世界ではプレーヤーが多いだけであるが、要はいろんなプレーヤーの利害の調整、つまりは取引なのだ。
しかも、トランプの場合、基準ははっきりしている。経済、仕事、アメリカ第一だ。ぶれることはない。そして主役である。
なお、トランプの基準が経済的なものであることに軽蔑的見方がある。しかしトランプは哲学者ではない。政治は平和と繁栄をもたらし、いかに多くの人にその恩恵を受けさせるかである。経済の発展、安定した雇用・仕事の確保は平和無くしてはあり得ないし、繁栄もない。今の時代、特に民主主義の国では、自由や平等やその他基本的人権の保障は一定レベルにあり、当然とされている。トランプ的アプローチの方がわかり易いともいえるのである。

トランプの予測不能について、COUNTERINTUITIVEに見直してみる必要があると思う。