散歩と俳句。ときどき料理と映画。

警視庁遺失物センター 続

飯田橋駅のホームを東口に向かう。
改札を出て左に進むとロータリーだが、
頭上には交差したどでかい歩道橋が聳える。
どうやらこの歩道橋を登らないと
遺失物センターには辿り着けないようだ。

スマホのマップアプリよりもこういった駅の近くにある地図の方がわかりやすい。

ときどきこういった巨大で複雑な歩道橋に出くわす。クルマ優先の思想のあらわれであろうか。高齢者にはつらい。

高速道路の下を流れる神田川。

たぶん多くのひとがこの歩道橋で迷ったのだろう。
親切な案内板が曲がり角や交差する地点には貼られている。
なんとか迷わずに到着。

建物の中に入ってすぐ右手が遺失物のコーナーで、
ここで番号札を引き呼ばれるまでベンチで待つことになる。
部屋には若い世代から高齢者まで20数人が呼ばれるのを待っている。
ワタシが引いた札は220で、7人待ちである。
室内は撮影禁止のステッカーが貼ってあり、残念ながら撮影はできない。
15分ほど待って220番が呼ばれた。
電話で指示された通りに〈西武32、シルバーパスです〉ですと言うと、
〈●●さんですね〉と返事がある。
ここでは〈マサキチさん〉とは呼ばれなかった。
〈ベンチでお待ちください〉と言われて
ベンチに戻るとすぐに名前を呼ばれた。
受付に行くと小さなカゴからシルバーパスが出され、
身分証を拝見しますとのことなので国保の保険証を出し確認してもらい、
受取り票にサインしてパスを受け取った。
係員が〈久米川駅の改札に落ちていたそうです〉と話しかけてくる。
〈4月1日に久米川に行ったんですが、電話があるまで落としたことに気付きませんでした、ありがとう〉
と答えて警察署をあとにした。

遺失物センターを出るとすぐ近くに大江戸線の入口がある。
もし今度呼ばれたらこの出入り口を使うのがいい。
まあ、そうそう落とし物をすることもないだろうが。

入口からホームまではけっこうな距離である。
大江戸線の駅はそれぞれその地域の土地柄や文化を表した装飾が施されているが、
飯田橋駅の蛍光灯を使った装飾の意味がわからない。

電車の中で突然、何十年も前にこの警視庁遺失物センターに
落とし物を受け取りに来たことを思い出した。
なにを落として受け取りにきたのかはもう記憶にない。

そのころはまだ大江戸線が開通していなかったから、
23年以上前のことになる。
大江戸線の全線開通は2000年の12月だ。

歳をとるとあれこれ忘却の彼方だが、
ふと戻ってくる記憶が可笑しい。

この付近にたしか警察病院があったはずだ。
そのころのことも思い出したがそれはまたいずれ。

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