武蔵小金井から調布までバスで向かうと、
大沢あたりで窓から右手におかしな住宅が見える。
バスの中からの撮影は難しい。
どこかで見た憶えがある。
いろいろ頭のなかをまさぐると思い出した。
まだ完全にボケてはいないようだ。
美術家の荒川修作とそのパートナーが作った住宅だ。
ところが、正確な名称が浮かんでこない。
〈生命〉がどうとか〈死なない住宅〉とか
そんな断片しか浮かんでこない。
スマホでテキトーに〈死なない住宅〉と検索してみた。
最初にヒットしたのが〈三鷹天命反転住宅〉。
これこれ。たしか以前『美術手帖』で記事を読んだことを思い出した。
HPには次のような記事がある。
〈三鷹天命反転住宅 In Memory of Helen Keller は、芸術家/建築家の荒川修作+マドリン・ギンズによる、世界で最初に完成した「死なないための住宅」です。
この全部で9戸の集合住宅は、内外装に14色の鮮やかな色が施され、一部屋一部屋の色の組合せが全く異なることから、「極彩色の死なない家」(瀬戸内寂聴氏)として、東京西郊外の三鷹市のランドマーク的存在にもなっています〉
〈死なないための住宅〉というコンセプトがよくわからない。
そのことについては下記のような説明。
〈私たち一人一人の身体はすべて異なっており、日々変化するものでもあります。与えられた環境・条件をあたりまえと思わずにちょっと過ごしてみるだけで、今まで不可能と思われていたことが可能になるかもしれない=天命反転が可能になる、ということでもあります。荒川修作+マドリン・ギンズは「天命反転」の実践を成し遂げた人物として、ヘレン・ケラーを作品を制作する上でのモデルとしています。
三鷹天命反転住宅は、私たち一人一人がヘレン・ケラーのようになれる可能性を秘めています。その意味において、三鷹天命反転住宅は「死なないための家」となるのです〉
わかったようなわからんような……。
内外装に14色……原色が多用されているらしい。
ワタシは気が狂うだろうなあ。
以下の写真はネットから拝借。
玩具箱のような外観。
いろんなものがぶら下がっている。
部屋の真ん中にこういうキッチンがあるのは面白いが、クルクル回らないといかんのか。