内海先生のFB投稿より
予防医学としてどこまで食を考えるか
いつもこのウォールでは、食品の危険性についてよく語っていますが、これだけ語っていると、「じゃあ、内海はいつもどんな食事をしているのか」と気になる方もいるでしょう。
実際、講演などでも非常によく聞かれる質問です。
しかし私はそもそも「食事は楽しいもの」というのが前提にあります。
ですから、「社会毒をすべて避け、栄養だけにこだわった食事」というのはナンセンスだと考えています。
これまでお伝えしている農薬や肥料を避けて育てられた野菜や、自然の中で生き物としての尊厳を大切にされながら育てられた肉、人工餌や抗生物質などを投与されていない天然の魚、そして食品添加物の入っていない昔ながらの製法でつくられた調味料は、そもそもおいしいのです。
だから、私はそういった食品をできるだけ選ぶようにしています。
しかし100%社会毒を避けることはどだい無理な話です。
社会毒だけに100%目を奪われている食生活は、ある種のノイローゼとも言えるでしょう。
私も医師として接してきた薬害などの問題をつきつめて調べていったら、食べ物や身の回りの社会毒から変える必要があるとわかりましたが、今でも100%ではやっていないし、患者にも100%ということで指導することは稀です。
70~80%くらいの実践率を第一にして、日本は海も川も森もある場所に住んで、さまざまなものを食べて長生きしてきた民族ですから、「雑食」を推奨しています。
まったく今まで気にしてなかった人には、まず調味料を変え悪いものから避けるように指導するのが基本です。
その根本的概念は生物界には存在しないものを避けるということ。
砂糖、不自然な肉や魚や卵や乳製品、悪質な植物油、加工食品、そして内部被爆が強そうな食材を避けるだけで、かなりリスクマネージメントができています。
修行のように粗食にする必要はなく、三食は食べ過ぎであると主張しています。
やってみればわかりますが、これらハイリスクなものをやめ、三食を二食にして量より質で食べるだけで、かなり多くの人が体調の改善を訴えます。
ここに無理に我慢は必要なく美味しく食べればいいのです。
この場合、一番我慢に結びつくのが砂糖や甘いもののようで、これが食の覚醒剤といわれるゆえんでもあり、特に女性が難しいようですね。
つまり甘いものが健康への第一のハードルであり、次が精製されている食べ物です。
まず最初にここを超えてもらえばといつも思っています。