一応、所作(しょさ、踊りね)ものなのですが、
お芝居要素がかなり強い作品です。
あまり出ないのですが、出た場合、おそらく見ても意味わからないと思うので説明書いておきます。
基本設定がけっこう複雑です。
正確に全部説明するとむしろ混乱すると思うのと、わからなくてもお芝居は見られるので、詳しくは下にまとめて書きます。
わかっている必要があるのは
・お姫様が、好きな人がいるのにえらい人に求婚されてイ . . . 本文を読む
所作(しょさ、踊りね)です。
金太郎伝説の話です。
前提になっているお芝居があります。
「八重桐廓噺(やえぎり くるわばなし)」というのです。
あまり出ません。
遊女の「八重桐(やえぎり)」は、「坂田蔵人時行(さかたの くらんど ときゆき)」と恋人だったのですが、
時行は父の敵を自力で討てませんでした。
そのことを恥じて自害し、八重桐との子供はとても強くなるだろうと言い残します。
八重桐はひとり . . . 本文を読む
所作(踊りですね)です。鷺の精の美女が雪景色の中で踊る、幻想的な舞台です。
踊りの内容は、鷺の話ではなく恋する娘の、どちらかというとつらい心情を踊ったものです。
最後は死んでしまいます。
後半の、踊りながら後ろに反り返る動きがムダにもてはやされるのですが、
できれば、そういうアクロバティックな派手な動きではなく、
恋に焦がれて死ぬ娘の狂おしい心情を、冬の寒さに苦しむ鷺の痛々しくもどこか優雅な姿に . . . 本文を読む
実際は「うつぼ」は漢字なのですが、表示されるかビミョウなのでひらがなにしておきます。
「うつぼ」は矢を入れて持ち運ぶものです。
「やなぐい」や「箙(えびら)」も矢を持ち運ぶのに使いますが、
「うつぼ」の場合、矢全体がすっぽり入る構造になっています。水濡れ対策です。
なので一発勝負の合戦での使用ではなく、狩りなどでの日常使用が視野に入っているのでしょう。
防水のために革で覆います(←ここ重要)。
. . . 本文を読む
「○○引」という名前の所作や演目は、いくつかあるのです。どれも力の強い登場人物の、力強さを強調するないようです。
何かを引っ張り合う、力強い動きによって魔を払おうとしたのではないかと思います。
神事として「綱引き」を行うところは、今も各地にあります。
以前は
「正札附草摺引(しょうふだつき くさずりびき)」か
「根元草摺引(こんげん くさずりびき)」か、どっちかのタイトルで出していたと思うのです . . . 本文を読む
「かさね」というタイトルのほうが通りがいいかもしれません。
もとは
「伊達競阿国戯場(だてくらべ おくにかぶき)」というお芝居があり、
その一部分を所作(しょさ、踊りね)として作ったものです。
それとは別に鬼怒川地方に伝わる「かさね(累)伝説」というものがお話の下敷きになっています。
詳しくは下に書きます。
「かさね(累)」という美女と「与右衛門」は夫婦です。
もとは都にいたのですが、いろいろ . . . 本文を読む
所作(しょさ、踊りね)です。
タイトルを見ると、お獅子が毛をふる踊りの一種か、または「鞍馬山」だから牛若丸が出るのか
もしくは両方出るのかと期待してしまいますが、
じつはどっちも出ません。美女は出ます。
主人公は一定しておらず「静御前(しずかごぜん)」か「卿の君(きょうのきみ)」かどっちかです。
とりあえず「卿の君」で行きます。
基本設定は
・主人公は義経の恋人
・父は殺された。兄は悪者にだ . . . 本文を読む
「河庄」 かわしょう
近松門左衛門の傑作、「心中天網島(しんじゅう てんのあみしま」の上の巻です。
下の巻「紙屋内(かみや うち)」もときどき出ます。=こちら=です
歌舞伎版は、近松の原作とは多少違う部分があるのでそこも一応書いていこうと思います。
舞台は大阪です。
主人公の「紙屋冶兵衛(かみや じへえ)」は奥さんと子供もいるのですが、
曽根崎の遊女、小春(こはる)と恋仲になってしまいます。 . . . 本文を読む
近松門左衛門の代表作のひとつ、「心中天網島(しんじゅう てんのあみしま)」の後半部分になります。
前半の「河庄(かわしょう)」は=こちら=です。
一応ここにも前半の流れを、基本設定の説明がてらさくっと書きます。
主人公の「紙屋冶兵衛(かみや じへえ)」は、その名の通り紙屋さんの主人です。
代々続く安定した商売で、妻も子もいるいいオトナなのですが、
新地の遊女「小春(こはる)」と相思相愛になって . . . 本文を読む
あまり詳しく書いてなかったので直しました。
急ぐとき用の3分あらすじは=こちら=になります。
これも長いお芝居の一部分です。普通はこの「油屋(あぶらや)」の幕しか出ません。
「伊勢」も「伊勢神宮」も、今ももちろん人気観光スポットですが、
江戸時代の人々の「伊勢参り」への熱意はこんなもんじゃありませんでした。
伊勢は「伊勢参り」の客で大繁盛していた、巨大都市だったのです。
作品は、一応「お家騒 . . . 本文を読む
「小猿七之助(こざる しちのすけ)」というサブタイトルで出ます。
これも長いお話の前半の一部しか出ないのですが、
全部書かないと作者の「河竹黙阿弥(かわたけ もくあみ)」が何書きたかったのかまったくわからないと思うので、
一応全部書きます。
「三人吉三巴白浪」(さんにんきちさ ともえのしらなみ)というお芝居に
「お坊吉三(おぼうきちさ)」というキャラクターが出てきます。
「お坊ちゃん」の「吉三 . . . 本文を読む
今は出ない後半部分も書き足しました。
初演時の正式タイトルは「小袖曽我薊色縫(こそでそが あざみのいろぬい)」。
今は「花街模様薊色縫(さともよう あざみのいろぬい)」というタイトルで出すことが多いです。
今は序盤の一部分しか出ませんので、ストーリーは気にせず、
なんとなく、江戸末期に特有の退廃的な美しさを楽しんでいただければいいかと思います。
一応ここではお話全体の説明を書きます。
. . . 本文を読む
全部出すと十四段ある長いお芝居です。
もとは文楽の作品です。
歌舞伎では十段目の「尼崎閑居(あまがさき かんきょ)の場」しか出ません。
「太功記の十段目」を略して「太十(たいじゅう)」 という略称で親しまれています。
とはいえ、全体の流れをざくっと書いたほうがわかりやすいと思うので、先に書きます。
この段だけ見ると武智光秀(明智光秀)が主人公のように見えますが、
全体としては真柴久吉(羽柴秀吉 . . . 本文を読む
「刀鍛冶正宗内(かたなかじ まさむね うち)」です。
「清水寺花見」は=こちら=です。
「伊賀守館(いがのいかみ やかた)」「三人笑(さんにんわらい)」は=こちら=です。
今はあまり出ない、いわゆる「世話場(せわば)」の部分です。
「うち」というのは「そのひとの家の中」というかんじの意味です。
第一幕に「団九郎」という悪者が出てきて、これが刀にあやしげな鑢目(やすりめ)を入れた犯人ですが、 . . . 本文を読む
「幸崎伊賀守館(さいさき いがのかみ やかた)」と「三人笑(さんにんわらい)」はここです。
「清水寺花見」は=こちら=です。
「刀鍛冶正宗内(かたなかじ まさむね うち)」は=こちら=です。
二幕
「幸崎伊賀守館(さいさき いがのかみ やかた)」
薄雪姫のおうちです。庭のうしろにお座敷が見える舞台面です。
奥に見える襖の絵は華やかな金地に花見の景色などだと思いますが、
これは姫君がいる家庭の . . . 本文を読む