2023年5月27日 河北新報様から転載
浮体式洋上風力発電、秋田県沖で実証を 佐竹知事、経産省に要望
佐竹敬久秋田県知事は2023年5月26日、経済産業省で中谷真一副大臣と面会し、風車を海上に浮かべる浮体式洋上風力発電の実証を県沖で実施するよう求める要望書を提出した。洋上風力発電の先進地として、地域の理解が深まっていることをアピールした。
浮体式は、着床式より海面下の専有面積を必要とするため、漁業への影響がより大きいとされる。佐竹氏は県漁協が地元企業と風力発電設備の維持管理会社を設立したことに触れ「秋田が一番、漁業者とうまくやっている」と胸を張った。
県沖で風力発電事業を担う大手商社が、地元食材の販路拡大に取り組んでいることも紹介。佐竹氏は「幅広く事業を展開し、地域活性化につながっている」と述べ、発電所の「場所貸し」にとどまらない結び付きを強調した。
中谷氏は「浮体式を進めるには漁業者との関係が重要だ。国としても後押ししていきたい」と応じた。
佐竹氏は洋上風力発電の推進に向け、関連産業の集積支援や電源立地地域対策交付金の対象化も求めた。
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