2023年04月04日 北海道新聞様から転載
[「浮体式」洋上風力拡大へ、政府が23年度中に戦略策定]
政府は2023年4月4日、洋上風力発電の導入拡大に向け、海底に固定せず海に浮かべる「浮体式」洋上風力発電の産業戦略を2023年度中に策定すると発表した。深い海に囲まれた日本では浮体式が主流になるとみられ、官民が協調して開発を促進する。
再生可能エネルギー・水素等関係閣僚会議で示された。岸田文雄首相は浮体式洋上風力発電について「官民が協力し、早期に産業戦略および導入目標を策定し、国内外から投資を呼び込む」と述べた。
洋上風力発電は、風車の基礎部分を海底に固定する「着床式」の技術開発が先行し、昨年12月に国内初となる大規模な商業運転を始めた秋田県の洋上風力は着床式だ。浮体式も開発は進み、長崎県の沖合など稼働している地域もあるが、現状で規模は小さい。
政府は23年度の早い時期に官民による協議会を立ち上げ、浮体式の導入目標や産業戦略を議論する。政府は既に、国の基金2兆円の一部を使って23年度から浮体式の実証試験を行う方針を決めている。(山田一輝)
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