斬剣次郎の鉄道・バス斬り

 拙者、斬剣次郎である。たった今から、鉄道・バスを斬る

十和田観光電鉄の車両たち

2011年08月29日 22時14分56秒 | バス
 青森県南部に路線を持つ
 十和田観光電鉄
 は国際興業グループのバス事業者でもあります。十和田観光電鉄の車両についてスポットを当ててみます。


 自己発注車から見てみましょう。
 十和田観光電鉄名物の
 トップドアのエルガミオ
 です。KK-LR233E1のワンステです。十和田観光電鉄は元々前乗り前降り方式を採用している事もあり、自己発注車は伝統的にトップドアを採用していました。それがそのままエルガミオにも及んだとういう事になります。何か窮屈そうに見えるのは気のせいなんでしょうか・・・。


 2001年式の
 エルガミオ
 ですが、バリアフリー法のために中扉が付き、車長も7mから8mに延長されました。つまり、KK-LR233F1になったという事ですね。中扉は車いす専用で、扉にはその旨が書かれています。


 こちらは2002年式の
 エルガミオ
 ですが、国際興業カラーになりました。基本的な仕様は変わっていません。今後の投入車両は全て国際興業カラーになってしまうんですね・・・。


 こちらは2003年式の
 エルガミオ
 ですが、この時から車長が9mとなり、KK-LR233J1になりました。同時期行先表示器もLED化されています。つまり、ごく普通な中型ワンステになったという事ですね。尚、十和田観光電鉄では経営難を理由に一般路線用新車はこのグループをもって投入されなくなったようです。



 十和田観光電鉄では国際興業グループである事から昔から
 国際興業
 からの中古車が入っています。写真はU代の短尺車で、国際興業の社番で言えば7500番台にあたる車両です(多分1992年式か1993年式か・・・)。国際興業からの中古車の多くは行先表示について前面のみ使用し、側面とリアは「十和田観光電鉄」もしくは白幕で固定するケースが多いです。そして、側面行先表示については経由地を記載したサボを掲げています。中には前面行先表示を使用せずに紙で代用する路線もあるそうですね・・・。


 こちらは国際興業からの中古車ですが、国際興業時代は8000番台だったワンロマ車です。端にワンロマ車だけでなく、標準尺である事もポイントです。短尺もしくは大型ショート車が中心の十和田観光電鉄にとって珍しいタイプとも言えましょう。


 こちらは最近になってやってきた
 ジャーニー
 です。KC代のワンステです。国際興業ではジャーニーの廃車が進められていますが、国際興業グループの各事業者にも広く投入されています。このジャーニーですが、側面のサボをやめて行先表示器を使用するようになってますね(リアは十和田観光電鉄で固定)。


 十和田観光電鉄では国際興業以外からの中古車も入っており、こちらは
 京急バス
 からのキュービックです。京急バスからの中古車でも国際興業カラーに塗り替えていますが、塗り分けパターンが国際興業の8000番台(ワンロマ車)と同じになってますね・・・。これが同じ国際興業グループの岩手県交通と違うところですよ。更にナンバーも青森ナンバーですね(十和田観光電鉄は八戸ナンバーが多い)。


 こちらは
 元川崎鶴見臨港バス
 のいすゞLV+富士7Eです。富士7Eのやつもきちんと来ています。この車両は十和田市駅~イオン十和田店を結ぶシャトルバスで活躍しています。


 こちらは十和田市~青森間の特急バスで活躍している富士HD-Ⅰですが、シャーシは何と
 三菱ふそう
 です。外見からはすぐにわかりにくそうですが、運転台を見ればすぐにわかります。でも、どこから来たのかはわかりませが・・・。ともあれ、十和田観光電鉄にとって珍しい三菱ふそうです。


 去年12月に東北新幹線新青森延伸によって開業した
 七戸十和田駅
 と十和田観光電鉄です。七戸十和田駅に乗り入れる一般路線は十和田観光電鉄だけですが、本数が少ないです・・・。

 十和田観光電鉄のバスは東日本大震災により、観光事業に打撃を受け、その影響で5月ダイヤ改正で土休日において大幅な減便が行われました。そのため、土休日運休の路線が増え、土休日になるとごくわずかの幹線しか運行されていないという事態になっています。私が十和田市駅を訪れた時、バス時刻表を見ると土休日運休を示す赤字があちこち目立っていて、本当にやばいんちゃうか・・・と感じたほどです。
 しかし、十和田観光電鉄は地元の足として頑張っているのです。

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1 コメント

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三菱ふそう+富士重工製車両の出元 (ももいわそう)
2017-08-18 05:54:25
元は日立電鉄交通サービス(本社・茨城県日立市)、つくばエクスプレス開業時に守谷〜日立間を結ぶ目的の路線でした。乗車率が悪く廃止の憂き目をみることに。
その前は千葉中央バス(本社・千葉市緑区)にてカピーナ(千葉〜安房鴨川)か空港リムジンバス(羽田空港〜鎌取・土気・大網)にて運用、貸切転用車です。
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