斬剣次郎の鉄道・バス斬り

 拙者、斬剣次郎である。たった今から、鉄道・バスを斬る

瀬戸内海の島々のバスを巡る旅

2011年02月15日 22時10分29秒 | バス
 先日、
 瀬戸内海の島々
 を走るバスを乗り継いできました。瀬戸内海は多数の島々がありますが、今回はしまなみ海道の愛媛県側を重点にまわってきました。愛媛県では大島、伯方島、大三島において島内のバスを運行していて、そこを回るのが目的でした。これらは瀬戸内海交通が受け持っています。
 というわけで、今治から始まる旅の様子をレポートします。


 第1ランナー 急行バス 今治駅12:15→吉海支所前12:40 愛媛22か1869(三菱ふそうU-MS)
 第1ランナーは今治から急行バスに乗ります。急行バスは今治から大三島の宮浦港を結ぶ路線バスで、瀬戸内海の島々から今治を結ぶ役割を持っています。島々から今治への需要が大きいせいか、本数は1時間に1~2本確保されています。
 12時15分に今治を出た後、今治県病院に立ち寄った後、しまなみ海道に入ります。しまなみ海道は海より結構高いところを走るとあって、眺めは結構よかったです。来島海峡大橋を渡ると、最初の島である大島に到着し、ここで高速道路から降りて一般道に入ります。亀山を経て吉海支所前に到着しました。吉海支所は旧吉海町役場のあったところです(現在は今治市の支所になっている)。ここで大島の島内バスと接続しているはずですが、急行バスのバス停には島内バスの時刻が書かれていませんでした。どうしたものかと辺りを探すと、吉海支所を挟んだ向かい側の道路に島内バス用の吉海支所前バス停がありました。急行バスは国道を通っているに対し、島内バスは生活道路を通っていたのです・・・。こんなわかりにくさに脱帽です。


 第2ランナー 島内バス 吉海支所前13:31→大島営業所(宮窪)13:44 愛媛200か 146(三菱ふそうKK-MK)
 吉海支所前から島内バスに乗ります。大島の島内バスは下田水港~早川・友浦間と下田水港~田浦間の2路線が運行しています。今回はそのうちの前者です。車両はエアロミディのトップドアでしたが、ワンステになっています。
 吉海支所を出ると、生活道路の狭隘道路を通りますが、途中の幸では昔ながらの工場の屋根をくぐります。その後、旧道をひたすら通って仁江から県道に入り、一旦大島BSに立ち寄ります。大島BSとは言うまでもなくしまなみ海道のバスストップです。ここで高速バスと接続します。再び国道に入り、大窪から生活道路の中に入り、大島営業所に到着しました。ここで下車です。尚、大島営業所は大島の島内バスの拠点で、車庫を併設しています。とはいえ、車庫は小ぢんまりとしていて、田舎らしい雰囲気がありました。


 第3ランナー 島内バス 大島営業所14:10→下田水港14:30 愛媛22か1920(いすゞU-LV)
 大島営業所から下田水港へ向かいます。今回は島内バスで有名ないすゞ+西工のトップドア車です。瀬戸内海交通の島内バスではこのようなタイプがゴロゴロしています。
 大島営業所を出て、前ランナーで行ってきた道を逆に進んでいきます。大島営業所を出た時は私一人のみの貸切状態でしたが、途中の乗降もないままひたすら走ってゆきます。吉海支所の次の吉海中学校から国道に入り、ひたすら走って海岸が見えて来ると終点の下田水港に到着しました。因みに下田水は「しただみ」と呼んでいます。この港は来島海峡大橋の真下にあるので、真下から橋を眺める事になります。


 第4ランナー 島内バス 下田水港14:34→吉海支所前14:41 愛媛22か1920(いすゞU-LV)
 今回は前のランナーの折り返しで、吉海支所に戻ります。このバスは14時34分出発ですが、出発時間になった時に運転手がバスから降りて港の方を見てきて、暫く止まったままでした。出発時間から数分過ぎてもなかなか発車していなかったのですが、ほどなくして今治からのフェリーがやってきて、フェリーからの乗客がバスに乗ってきてようやく出発しました。つまり、このバスはフェリーと接続していたのです。島内バスらしいのどなか風景ですね・・・。


 島内バスの運賃表です。初乗りが
 90円
 です。瀬戸内海交通の島内バスの初乗り運賃が安いのです。90円だなんて考えもしなかったものです・・・。というか、全体的な運賃も比較的安いのです。本当に驚きました・・・。


 第5ランナー 急行バス 吉海支所前14:50→宮浦港15:28 愛媛22か2030(三菱ふそうU-MS)
 急行バスで一気に終点の宮浦港まで行きます。急行バスは高速道路を走りながら各停留所での乗降が可能なので、島々同士の移動も可能になっています。今回もエアロバスでした。
 吉海支所から国道を走ったのち、大島北ICから再びしまなみ海道に入ります。伯方・大島大橋を渡って、伯方島ICで一旦降りて、伯方島BSに立ち寄った後、再びしまなみ海道に入り、大三島大橋で大三島に入ります。大三島ICを出た後の大三島BSから一般道に入ります。井口港に立ち寄った後、大三島を東西に横断する県道21号線で大三島を横断し、大山祇神社を経て終点の宮浦港に到着しました。宮浦港は大三島の中心部にあり、役場や小さな商店街がありましたが、辺りはひっそりとしていました・・・。尚、宮浦港は港なのですが、バスの車庫を併設しており、一応交通の拠点になっていました。


 第6ランナー 急行バス 大山祇神社16:26→宮浦港16:28 愛媛200か 296(KL-MS)
 宮浦港でバスの撮影をした後、時間があったので少し歩いて大山祇神社へ行ってきました。宮浦港から歩いても約10分で着けるほど近いです。お参りを終えた時、丁度宮浦港行きのバスが来たのでそこに乗り込みます。やってきた急行バスはエアロバスでしたが、急行バスの中でも最新にあたるKL代の車両でした。宮浦港にはたったの2分で着きましたが、運賃は何と100円でした。ワンコインではありません。普通の運賃です(笑)


 第7ランナー 島内バス 宮浦港16:40→宗方港17:06 愛媛200か  87(三菱ふそうKK-MK)
 宮浦港から島内バスで宗方港に向かいます。大三島の島内バスは宮浦港~出走間と肥海~宮浦港~宗方港間の2路線があり、今回はその後者です。車両はエアロミディでした。
 宮浦港を出て、大山祇神社の手前で南方へ曲がり、生活道路をひたすら通って行きます。宗方港行きは大三島の南方へ向かう唯一の路線です。とはいえ、辺りは住宅が少々ある程度でひっそりとしていました・・・。県道を通りながら南へ向かっていくと、再び海岸が見えてきました。その海岸には住宅が密着していて、港町らしい雰囲気がありました。これが宗方という集落です。港町の中の道路を通ってゆくと、その行き止まりに終点の宗方港バス停がありました。宗方港は今治~宮浦港を結ぶ快速船(高速船のようなもの)が立ち寄る程度です。港には待合室があってその窓口には一人の女性が対応していた程度でした・・・。


 宗方港に到着した快速船とバスです。宗方港発着のバスは快速船と接続しているようです。しかし、折り返しの肥海行きのバスに乗る人は皆無でした・・・。


 第8ランナー 島内バス 宗方港17:27→宮浦港17:52 愛媛200か  87(三菱ふそうKK-MK)
 折り返しの肥海行きに乗り込みます。今回の宗方港往復では往復と共に貸切状態でした・・・。本当に大丈夫かと言いたいほどの状態ですね。


 第9ランナー 急行バス 宮浦港18:00→伯方島BS18:25 愛媛22か2030(三菱ふそうU-MS)
 宮浦港から急行バスに乗って大三島を出ます。今回は18時発の便ですが、大三島発の最終便です。もしも、このバスを逃すと大三島からもう出られません・・・(笑)島というものはこんなに恐ろしいものなんですね・・・。今回は第5ランナーと同じエアロバスでした。
 今回は伯方島BSで下車しました。伯方島も島内バスを運行しているのですが、18時は既に運行を終了していて、伯方島BSで待機するほかありませんでした・・・。伯方島の島内バスは他の島とは異なり、木浦港を中心に島内を1周する程度です。


 第10ランナー しまなみライナー 伯方島BS18:51→福山駅19:56 福山200か 168(三菱ふそうKL-MS)
 伯方島BSからは高速バスのしまなみライナーで福山に向かいます。今回もエアロバスでしたが、運行は鞆鉄が担当していました。しまなみ海道を通る高速バスはそこそこ運行されていて、本州への利便性が確保されています。今回の便は夕方の本州行であるせいか、ガラガラでした・・・。かくして、19時50分ごろに終点の福山駅に着きました。

 今回、瀬戸内海の島々を訪れたのですが、しまなみ海道がありながら島内バスはフェリーとの接続を重視している傾向がありました。そして、初乗り運賃が90円であるなど島内の公共交通として立派に果たしているような印象がありました。


 P.S. 大阪バスが3月から布施駅~京都駅を結ぶ高速バスを運行すると発表。しかも、17往復。マジで需要あるのかな・・・。更に貸切専業の大阪バスが路線バスに参入とは驚きや。

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