斬剣次郎の鉄道・バス斬り

 拙者、斬剣次郎である。たった今から、鉄道・バスを斬る

北海道最後の公営バス 苫小牧市交通部

2010年08月29日 19時06分55秒 | バス
 現時点で北海道における公営バスは
 苫小牧市交通部
 が唯一です。かっては札幌市や函館市にも公営バスがありましたが、いずれも民間事業者へ移譲を済ませており、もはや最後の存在になってしまいました。しかし、苫小牧市交通部は2012年に全ての路線において道南バスに移譲することが決まっています。つまり、北海道の公営バスはあと少しという状態になっています。
 そんな苫小牧市交通部の車両たちを見てみましょう。


 苫小牧市交通部の車両の特徴といえば、長尺かつ
 非冷房
 というものでした。写真の車両はP代で非冷房のブルーリボンです。北海道は他より涼しいという事もあり、非冷房車が近年まで投入されていました。そんな車両の生き残りです。かっては富士5Eやトップドア車などがいましたが、今は見かけなくなりました。


 こちらは
 ブルーリボン
 です。KC代から冷房車になりましたが、長尺はそのままです。写真のブルーリボンは最近になって塗り直しされた様で、ピカピカな車体を輝かせて走っていました。


 こちらは
 エアロスターM
 です。三菱ふそうでは最初はエアロスターKを採用し、途中からエアロスターMに切り替わっています。


 こちらはいすゞ
 キュービック
 のワンステです。苫小牧市交通部では1997年にワンステを初投入しており、この時に投入されたものです。長尺のままワンステになっている事がわかります。ただ、苫小牧市交通部のいすゞはこれまで富士車体で投入されており、純正車体になったのは今回が初めてです。


 こちらは日デ
 UA
 のワンステです。苫小牧市交通部は公営バスらしく4メーカーとも購入しています。富士7Eのワンステは全て日デとして投入されています。


 こちらは
 ブルーリボン
 のワンステです。やはり長尺を選択しています。尚、三菱ふそうのワンステは1999年に投入されています。


 苫小牧市交通部では経営難を理由に2004年頃から中古車を購入するようになりました。中古車は前事業者の関係で大半が短尺を選択しています。自己発注車は長尺車である事とは対照的です。
 上の車両は
 東京都交通局
 からのいすゞLVです。苫小牧市交通部への投入に当たって側面行先表示器をLEDの小型化がなされているのがポイントです(移設は行われていない)。ただ、元都営バスの車両は2004年の1回きりで終わりました。


 都営バスの次は
 川崎市交通局
 からの車両を購入しています。写真の車両はいすゞLV+富士7Eですが、他にもキュービックも購入しています。中古車はどちらかといえばいすゞがメインのようです。


 元川崎市交通局の車両ではいすゞLVのみならず、
 エアロスターM
 も購入しています。しかし、いすゞ以外の中古車は三菱ふそうがいる程度で少数派です。


 こちらは
 国際興業
 から来たいすゞLVです。これまでの中古車は公営事業者から来ていましたが、最近になって民営事業者中心に切り替わったようです。写真の車両はKC代ですが、元国際興業の車両はU代から投入されています。


 こちらは
 京浜急行バス
 から来たいすゞキュービックのワンステです。これは2010年に投入された最新の中古車で、ついにワンステの中古車を投入するようになったという事になります。
 尚、苫小牧市交通部の中古車の社番は301~と付番しており、写真の車両で331になっています。ということは、31台もの中古車が在籍しているという事になります。私が苫小牧市交通部の車両を撮影するようになった時は中古車の投入を開始してばかりのときで、あっというまに増えたな・・・、という感じです。


 苫小牧市交通部ではありませんが、イオンへの送迎バスに
 東武バス
 から来た富士7Eのワンステが塗色がそのままという状態で走っていました。塗色がそのままなので、東武バスが苫小牧に来たのかと錯覚するほどに・・・。

 北海道最後の公営バスもあと2年・・・。公営バスの厳しさを感じさせました。

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