映画日記-「メン・イン・キャット」(92/1139)

映画日記-「メン・イン・キャット」（原題"Nine Lives", 2016年）を観ました。

大富豪で巨大企業のCEOのトム・ブランド（ケヴィン・スペーシー）は、ワンマンで常に家族を顧みない。北半球で最も高いビルへの移転と落成式のことしか頭にない彼は、娘から誕生日のプレゼントに猫をせがまれるも、猫嫌いの彼は何とかしてそれを回避しようとはぐらかしていた。
しかし、誕生パーティに向かう途中で偶然見つけたペットショップに立ち寄った彼は、ワケアリの店主のパーキンス（クリストファー・ウォーケン）から猫を買う。
落成前のビルに立ち寄った彼は、彼の方針に反対する役員のイアンと揉み合いになり、ビルから転落したときに、猫と意識が入れ替わってしまう。

もしも自分が猫になってしまったら、というストーリーです。猫の目を通して、自分がいかに家族に愛されていたか、また信頼していると思っていた人の何人かが裏切るさまを見ることになります。
ドタバタコメディで陳腐なストーリーですがなかなか楽しめました。
トムの率いる会社ファイアーブランドは、航空会社などを擁する赤を基調とした企業グループで、自らがスカイダイビングで記者会見場に乗り込む派手な演出とか、ヴァージングループのリチャード・ブランソンを彷彿とさせます。
ブランド≒ブランソンという名前の付け方は怒られなかったのでしょうか。
成功した大富豪が入れ替わってしまうストーリーは「天使のくれた時間」などにも似ています。