「宇宙人には接触しないほうが安全」
著名な博士の言葉を新聞で読んだことがある。
いや、宇宙人と言ってもハトヤマサンのことではなく
この無限宇宙の何処かに存在する知的生命体のこと。
「自分の星を食いつぶして 宇宙空間を流離っているのが多く
地球を見つけたら 忽ち われわれ先住民を追い出して
住み着こうとするに違いない」 ということらしい。
幾光年の銀河間を移動できるほどの生命体なら
われわれとは桁違いの高度な文明を有している筈。
未成熟で原始的な人類を追い出すことなど
われわれが害虫を退治するのと、さほど変わりない。
その行為には何一つ感情的なものは介在せず
人類は粛々と一掃されるだろう。
中学のときに読んだSF小説『宇宙戦争』が思い浮かぶ。
E・Tのように好意的な宇宙人ばかりではなく
われわれ人類の常識外の生命体が存在することは
いまや誰も否定できない。
いずれコンタクトはある。
そのときは明日かもしれない、
100年先かもしれない。
天に還らむとルピナスの青ゆれる