いっときは19匹いた屋敷猫が
いつの間にかその半分の数になっている。
車にひかれたり 仲間から追い出されたり
三大猫伝染病(風邪、ネコエイズ、腹膜炎)で死んだり・・・・・
これまでも20匹を越えたことはなく
始末にならないほど増えてしまったというようなことは一度もない。
人間が手を出さなくとも彼ら自身が本能的にコントロールされて
屋敷内居住スペースに適した数が残るのかもしれない。
自然界のバランス、あるいは神のご意思というようなものが・・・・・。
少子化。
日本の人口が減っているが
これも屋敷猫たちと状況は同じこと。
面積37、8万k㎡の居住スペースはその四割弱
約10万k㎡に一億二千万人が犇めいている。
・・・・・・すでに過密なのだ。
経済学的には少子化は望ましくないのだろうが
種の存続ということを考えたら、そんなに悲観的になることもない。
居住スペースとの適正な調和があってこそ
平和で安全な暮らしを維持することができる。
減ることよりも、むしろ増えることのほうが心配が大きい。
孤島や船倉のネズミのように集団自殺に奔ったり
あるいは生活圏を求めて隣りの国を侵略するとか
戦争、格差、貧困を増大させることにもなる。
本来、この地球はうまく造られていて
人間がよけいなことを仕出かさないかぎりは
すべてのいのちが豊かに共存共栄していける筈なのだ。
梅真っ白木登り上手の猫もゐて やす