今日で5日になるがカンナの姿が見えない。
他の猫たちから受け入れられ
ジージにも可愛がられ
食事のときは真っ先に勝手口に並んだのに・・・・
いじめられた気配はない、車に轢かれた様子もない。
与えられる恩恵を自ら絶って
ぷいと出て行くことが猫の習性にはあって
以前にもニ、三匹そのような屋敷猫がいた。
これはきっと「縁」の世界の出来事で
猫にも人間にも理解の届かないところ
限られた関わりでしかなかったのだろう。
ちょっとだけ我が家に途中下車したに過ぎず
いまごろはどこかの旅の空の下、
ふらふら流離っていることだろう。
そもそも猫というのは自分しか信じない。
猫なで声で甘えるのも
飼い主を喜ばせるためのポーズに過ぎない。
犬のようには決して従順ではなく
身勝手で扱い難い生きものなのである。
それでも尚、可愛いと思うのは
人間は誰かを(何かを)愛していないと生きられないのだ。
木枯らしの吹き荒れる前に
安住の地に辿り着けるといいが・・・・・
石蕗の花挿して来館者を待てり