美幌高校ラグビー部応援記

花園出場をめざし、練習に励む北海道立美幌高校ラグビー部の奮闘ぶりを紹介

3年生の挑戦②

2008-04-27 20:54:08 | Weblog
「低く」、「強く」。
芦別遠征に出発する朝、青木翔平選手=写真左=と亀澤一樹選手に、今季の“思い“を聞きました。
目指すは「花園」。青木選手は「低く」、亀澤選手は「強く」がテーマのようです。




青木翔平選手=FL(フランカ-)=

美高に入学したとき、友人に誘われてラグビー部に入部しました。
身長166㌢、体重62㌔。FLとして、もっと体を大きくするのが課題です。
ボールを持ったとき、相手にからまれないようにしなければ。そのために自分なりに設けた課題を克服したいです。
「低いタックル」が自分の武器。体は大きくありませんが、「低いタックル」でチームに貢献したい。
3年生になり自己主張できるようになったところが、2年生のころと比べて成長した点です。
今のチームの長所は「いざという時の団結力」だと思ってます。
芦別遠征では、体の大きい芦別高の選手に「低いタックル」で負けないようにしたいです。
美高が勝つためには「個人の努力とコミュニケーション」が重要だと思います。
「花園」が目標ですが、まずは北斗などを倒さないと。そのためには、ディフェンスの広がりを速くしないといけない。


亀澤一樹=LO(ロック)=

自分の長所は「いつでも頑張る」ところ。身長は181㌢。ラグビーは高校からは始めました。
今の課題はタックル。ゼロチャンネルの時、もっと低いタックルで入るようにしなければ。
また、相手に展開されたときのディフェンスがダメ。ズレてしまうケースが多く、スペースを作ってしまいます。マークをきっちりとし、もっと踏み込んでいかなければいけない。
練習を重ね、課題点を修復したいです。
LOとして心がけていることは、「絶対に押されない」です。
芦別遠征では「モールをしっかり作る」ことを一番の目標にしています。
今のチームの長所は「部員間の仲がいいところ」ですかね。


~名言集~その7
「絶対に忘れちゃいけないことは、原点に対してチャレンジするということ」
                            薫田真広(東芝前監督)

後輩のひとり言・・・
1年生の○○くん=「太いです。2、3年生の太ももです。どんな練習すれば、あんなに太くなるんですかね」

美幌を離れて

2008-04-26 22:28:26 | Weblog
成果を試せ。
4月26日、芦別遠征に出発しました。
部員は午前7時に美高に集合し、マイクロバスに乗り込みました。運転手は美高OBで役場職員の中沢浩喜さん=写真右、白いジャージ=。いつも美高ラグビー部を応援してくれている人です。佐々木監督も言っていますが、保護者をはじめこうした人々の支援があって部活動は成り立ちます。部員は周囲の善意を忘れないで下さいよ。



~芦別遠征について~
■佐々木監督
 美高、芦別高ともに春先に本州へ合宿しています。美高は国内トップレベルの神戸に行き、多くのことを学んできました。
 遠征では両校が得た技術、知識を“分かち合う“場でもあります。こうすることで、道内高校間のレベルの差が縮まります。
 今年の芦別遠征は神戸合宿の成果を試す絶好の機会です。メンバーはゲームを楽しんでほしい。そこで、新チームの戦い方を学んでくれたら、と思ってます。


■加藤先生
 赴任したばかりですので、芦別遠征は初めてです。実りの多い遠征になってくれることに期待しています。新チームとなってから初めての合宿。部員とともに寝起きを共にすることで、今まで以上に距離を縮められると思ってます。



■中沢さん
 佐々木監督も言っていましたが、神戸合宿の成果の確認だと思います。
各自、目的をしっかり持って、神戸合宿を無駄にしないようにしてほしいです。







~名言集~その⑥
「高校ラグビーの勝敗は、八割は気持ちで決まる」
               帯畜大OBのK・N氏



管理人より
ブログを見て下さっている多くの方々から、「なぜコメントを受け付けないの?」と聞かれました。いろいろと考えましたが、以前のブログ「3年生の挑戦」から受け付けることにしました。部員を応援するメッセージをどんどん書き込んでください。



美高魂

2008-04-24 23:13:13 | Weblog
君たちは知ってますか。



■忘れてはいけない軌跡
「昭和49年」「52年」「53年」。故・橋本定彦先生が率いた美高ラグビー部が、「花園」に出場しました。
美高ラグビー部員は決して忘れてはいけない、年号です。
2枚の写真は、2回目の「花園」出場を果たした、偉大な先輩方です。
右の写真の中央のスーツ姿の男性が、橋本先生です。どの選手も「いい顔」をしています。

■能力の差は小さいが、努力の差は大きい
写真は、平成18年にOBが作製された冊子「熱戦の跡・橋本先生を囲む会」から抜粋しました(勝手な使用をお許し下さい)。
冊子は、橋本先生が美高ラグビー部を指導した9年間の軌跡を振り返っています。
冊子の中で橋本先生は美高時代をこう述懐しています。
「人間は生まれながらの能力の差は小さいが、努力の差は大きいということを9年間のラグビー顧問を通じて知ることができました」、と。
とても意味深い言葉です。

■伝統校
オホーツクにおいての高校ラグビーの伝統校は、間違いなく「北見北斗」。橋本先生も北斗OBで、現役時代は「花園」決勝まで進んでいます。
「北見北斗」に次ぎ、「美高」もラグビー伝統校だと思っています。今までの先輩が脈々と築いてくれたよき伝統を、現在の部員にはしっかりと受け継いでもらいたいです。

■いつも堂々と
「花園」経験者の美高OBの方から以前、こんな話を聞きました。
OBの方が高校時代、ある大会に出場するため遠征しました。試合前のグラウンドでは強豪校の選手がアップしてる。遅れて到着した美高の選手もグラウンドの空いているスペースでアップしようとしたところ、橋本先生から「グラウンドの中央があいているぞ。あそこで堂々と準備運動をやれ」と指示が飛んだそうです。
OBの方は振り返ります。
「橋本先生流のやり方。『いつでも堂々としていろ』という意味だったと解釈しています」

■美高魂
美高ラグビー部が「花園」から遠ざかり、長い月日が流れました。
橋本先生から始まった「花園」行きのバトンは、現監督の佐々木監督がしっかりと握っています。
現部員は、橋本先生や先輩方と同じ「美高魂」を忘れずに試合に臨んで下さい。
期待してます。


~名言集~その5
「ラグビーを通し、生徒に『やればできる』という自信を持たせるのが私の夢でした」
                               橋本定彦先生












OBが伝えたいこと①

2008-04-23 23:22:15 | Weblog
「継続」と「経験」
美高ラグビー部が強くなるために欠かせない存在がOBです。
「花園」出場を願う気持ちは、ひょっとすると部員より強いかもしれません。
OBの方々の応援メッセージを紹介します。




■山中淳さん(36)=写真中央の白いジャージ=

高校時代から20年間、HO(フッカー)をやってます。
高1の時は先輩方が全道で準優勝、2年生も2位、3年生の時は3位でした。
今の美高ラグビー部には「激しさ」を求めます。そして、基本に忠実であること。練習、試合でサボることはダメ。激しいタックルなどは、何事にも一生懸命なプレーヤーができるものです。
「チームワーク」のよさも重要です。どんな時もメンバーをけなさず、うまくできない選手がいても周りがフォローしてあげられるチームになってほしい。
勝つためには、みんなで助け合い、フォローしあうことが大切になります。
先日、美高の練習に参加しました。HOとしての感想は、「いいスクラムを組むな」でした。いい感じです。
いいスクラムを組まれた相手は、徐々にボディブローのように効いてきます。
高校スクラムは1・5㍍しか押せませんが、HOは決して手を抜かず、基本に忠実にプレーしてほしい。
FW(フォワード)はある意味、職人の世界。スクラムは理屈だけでは上達できない部分もあります。うまくなるには「経験」することが一番。先輩やOBなどと何度もスクラムを組み、自分なりに会得してほしいです。
私はスクラムを組む際、「常に自分のペースに引き込もう」と意識しています。相手に不利なポジショニングをとって、プレッシャーをかけます。
今の部員に伝えたいことは、佐々木監督やOBらが教えてくれた事を忘れず、日々の練習の中で実践し、体に染み込ますこと。そうすれば、絶対に強くなり、「花園」出場を果たせると思います。
大事なことは「継続する」こと。期待してます。
それと、加藤先生が指導者に加わり、心強いです。「花園」出場に向けた環境が整ってきましたね。






~名言集~その4
 「大切なのは自分の特性を知ること。できないことに眼をつぶらない」
                               大畑大介(神戸製鋼)

3年生の挑戦①

2008-04-22 23:28:58 | Weblog
「俺らは負けない」。
ラストシーズンとなる3年生。まずは5月のパワーリーグで、高校生活の集大成が試されます。
メンバーはそれぞれ目標を据え、課題を克服し、自慢のプレーにさらに磨きをかけ、新チームの勝ち方を具体的にイメージした上で、シーズンに臨みます。
今季にかける、3年生の思いを聞きました。

山本優貴選手=SO(スクラム・ハーフ)=写真左
 もっと体力アップ。ベンチプレス(現MAX85㌔)はもっと重いの持ち上げられるようにしたいです。パスの精度、さばきはまだまだ。
 試合によってのテンションの高い、低いでタックルの威力にばらつきがあるのが課題ですね。自分のテンションの高さ、低さは周りの影響が大きいように感じます。
 ゲーム前からチームのテンションが上がっているときは、自分もいい感じでプレーできます。テンションを上げるのは、個人では限界があり、3年生全体の問題だと思います。
 芦別遠征では、FW(フォワード)を効果的に動かせるようにしたい。パスに関しては、SO(スタンドオフ)をしっかり確認してから、放るようにすることが課題。また、相手の空いたスペースを有効に使えるよう、視野を広くしてプレーしたいです。
 ラグビーの魅力は「やられたら、やり返せるところ」


本田大貴=LO(ロック)=写真右
 3番(PR=プロップ)とのバインドがうまくいってません。そこが、一番の課題です。バインドの良し悪しは、3番との意志疎通だと思ってます。神戸合宿でコツみたいなものをつかんだような気がします。成果をきちっと生かしたいです。
 目標は「花園」出場。そのためにはまず、北斗と遠軽に勝たないといけない。
 両校とも、とても強く、レベルの高いチームだとは思う。しかし、練習すれば勝てない相手ではないと思います。
 ラインアウトのキャッチが得意です。北見選抜Aチームでもいいプレーができたと思ってます。
 芦別遠征では、パスをうまく回し、スピードに乗った突破ができることを意識して練習に励みたいです。
 ラグビーの魅力は「すぐにはうまくならないけれど、練習をすればするほど必ず上達するところで、誰にも楽しめるポジションがあるとこですかね」 
 


     



~名言集~その3
「すり切れたころに、タックルは弾丸になる」
美高OB・N氏が愛する言葉より
 



 






いよいよ遠征合宿

2008-04-21 22:53:02 | Weblog
芦別遠征、新戦力試す
4月26日から29日は芦別遠征です。新戦力を試す、絶好の場となることでしょう。
3年生と2年生は神戸合宿の成果が問われます。
1年生は初めての遠征・合宿。緊張、不安もあると思いますが、美高以外の高校ラグビーに触れられる機会なので、学ぶことは多いはずです。
佐々木監督は芦別遠征に向けて「神戸合宿の成果をゲームなどでどう出せるか。自分達の勝ち方を手に入れてくれると幸い」と期待しています。
「花園」出場を果たすため、新チームの”佐々木プラン“が本格的に動き始めます。
部員と同様、佐々木監督の目標は「花園出場」です。
期待してます!




~名言集~その②
 大舞台で優勝できるチーム、できないチームの差について
「(選手の)才能は重要です。しかし、人格ほど重要ではありません」
               ジョン・カーワン(日本代表ヘッドコーチ)


「新任です」
今春、美幌高校に赴任した加藤秀和先生(29)。佐々木監督をサポートしながら部員を指導してくれます。ミニ・インタビューしてみました。

 ―前任地は?―
■余市高校です。

 ―ラグビーはいつから始めましたか?―
■高校生からです。札幌開成高校に通っていました。ポジションはSH(スクラム・ハーフ)。SO(スタンド・オフ)も経験があります。日大でも楕円を追ってました。

 ―高校ラグビー指導歴は?―
■初めてです。余市高校にはラグビー部がなくて…。ですから美幌高校への赴任は嬉しかったです。

 ―指導者としての抱負を―
■佐々木監督をサポートしながらチーム作りに貢献したい。部員には、ラグビーという競技は厳しいけれど学ぶべきことがある、ということを伝えたいと思っています。



  

私たちは信じてる

2008-04-20 20:19:46 | Weblog


「花園」へ。
グラウンド練習が本格化しました。いよいよシーズンインです。
1年生10人が加わった新チームは28人。4月13日はさっそく、地元の社会人チーム「美幌ラガー」のみなさんが胸を貸してくれました。
大舞台をめざすには、美高OBをはじめ父母など多くの人の支援が不可欠です。
「花園なんて絶対に無理」などと思わず、周囲が本気になって応援することで、部員も本気になるものです。
部員は佐々木監督の求めていること、伝えたいことをしっかり理解し、練習に励んでください。こちらも、本気で応援してますから。
絶対に行こう、「花園」へ。



~名言集~その1
「自分が劣っていると感じていたら必ず負ける。互角と感じて初めて、同じ実力の相手に対してどうやって勝てるかを会得するのです」
                                                 ジョン・カーワン(日本代表ヘッドコーチ))    





             主将の高橋です。
高橋伸弥主将に今季に向けての抱負を聞いてきました。部員間のコミュニケーションをとても大切にしているキャプテンです。

_今季の目標は_

■「花園出場です。まずは、打倒北斗ですね」


_めざすチーム像は_

■「メンバーを本気で信頼できるチーム。練習、試合でミスしても信頼し続けられるチームにしたいです」


_今、キャプテンとして心がけていることは_

■「キャプテンであることを常に意識。率先して声を出すなどして、チームを引っ張っていきたいです」