猫の目日和

気の向くままにぐるぐると。猫の目次第。

「旬席ふみ」さんで、ごはん。

2006-03-05 | 伊豆高原から伊豆をぐるぐる

3月3日。夜ご飯で。個人的にものすごくうれしいことがあったので、家人におごってもらった。ちょっと高めコースを。

月が変わり、メニューも一新。すっかり春に。(丸鍋食べ損ねた!)

・前菜三種(数の子松前・子持ち蛸と芋の煮もの・わけぎと烏賊、揚げの白和え)

・お吸い物椀(生麩と白魚)

・お刺身三種(ヒラメポン酢で・キンメ・メジ)

・焼き物(一汐アマダイ 筍木の芽田楽 等)

・上記「アマダイの皮を残してください」とのこと→から揚げに!

・焼き物2(和牛 赤ワインソース フォアグラ添え)

・蒸し物(筍饅頭 あんかけ)

・鍋仕立て(魚=え~と、そろそろ酔ってきているので種類忘れてる・・・と大根だったかな、とろみのある汁仕立て)

・土鍋炊き筍御飯 お味噌汁 漬物

・和菓子二種

「ふみ」さんのお刺身の美味しい理由を知った夜。

大満足の2時間でした。ごちそうさま。


読書録!(敬称略)

2006-03-05 | 舞台とか映像とか音楽とか本とか

かなりの「本の虫」だ。しかもかなり偏った「虫」。

子供の頃から「三度の飯より」本が好きだった。小学校低学年の頃、図書室で3冊借り、まず1冊を学校の下駄箱で読み終わり、次の1冊を帰り道歩きながら読み終わり(のどかな時代やね)、最後の1冊はランドセルをしょったまま玄関に座り込んで読み終わった「伝説」を持つ私。ディズニーの絵本にはじまり、イソップアンデルセングリム宮沢賢治鳩十松谷みよ子芥川龍之介・・・。「赤毛のアン」「少女パレアナ」「長靴下のピッピ」「小公女」も大好きだった。でも「フランダースの犬」「杜子春」は大嫌いだったな。『死んで天国(地獄)』というシチュエーションが苦手だった。

一方自然物も大好きで、昆虫動物その他図鑑関係はいつも手元にあった。だから「ファーブル昆虫記」は「座右の書」(フンコロガシ!)、「シートン動物記」は「座左の書(?)」。ああ、この傾向は今でも続いているなあ。

童話等の児童文学以外で初めて買ってもらった(買った?)本は、モーリス・ルブラン8・1・3」。アルセーヌ・ルパンに夢中になった。全集そろえた。ところどころ出てくるフランス語と日本語の対比表まで作った。なぜかアンチ・ホームズとなり、ホームズものは中学になるまで読まなかった(ビートルズではリンゴ、新御三家ではヒデキ、たのきんトリオではマッチ、と、一番にはあえて背を向けるひねくれものの私。当時からっ!?)。こうして「本の虫」の好物は、小学校中高学年から中学~高校にかけて、海外推理にはまり、ミステリー・サスペンスを経て海外SFへ流れていった。

本はENTERTAINMENT」が持論。思想とか考えながら読んでもつまらない。読んでから考えさせられる何かが浮かべばそれがそうであって、とにかく楽しんで読もう!という姿勢。それに加えて、何でもかじりながらもやはり一番にはあえて背を向けるひねくれものであるので、教科書に載っている「文学」はほとんど読まず、これらは教科書の中だけで終わっていた。漱石も「こころ」は読まず「吾輩は猫である」「坊ちゃん」の傾向だし、芥川も「河童」だったり。北杜夫の「船乗りクプクプの冒険」は眼からうろこだし「怪盗ジバゴ」は言わずもがな、遠藤周作も「狐狸庵閑話」最高面白いし。純文学作家といわれる方々のこういう本は宝。

海外ものをいろいろ読みあさっていたころ、雑誌「奇想天外」を見つけ・・・「私の求めていたものはこれだわっ」とばかりに定期購読。が突然の休刊。その後私の興味の対象も日本の小説に。と、「奇想天外」の復刊!しかも日本SF主体!またまた定期購読で。私の青春時代は「奇想天外」と共にあったよなもの。平井和正かんべむさし諸星大二郎横田順彌夢枕獏等々そこからいろいろな作家を知り、推理小説へも派生して本が増えていった。今見てもすごいな「奇想天外」掲載作家さんたち。このころのデビュー作から読み続けている作家もいる。

あ、ひねくれていても、これらは別。ホームズはやはり面白かったし、エドガー・アラン・ポー江戸川乱歩横溝も、この分野の一番は読んでいるのさっ。

平行しての歴史小説へ。大河ドラマ「国取り物語」で司馬遼太郎にはまり、流れで読んだ「燃えよ剣」「新選組血風録」で新選組に興味を持ち、ドラマで古谷土方に・・・。幕末とかわからないながらもその人物にほれた小説。

それでもそこまで。やはりミステリー(推理・サスペンス・SF)等の呪縛からは逃れられず。キングクーンツトマス・ハリス京極夏彦宮部みゆき恩田陸北村薫森博嗣有栖川有栖・・・。講談社の冊子「IN POCKET」定期購読→新刊チェック→ネットで購入するほど「虫」。

そ・れ・が!

様相が変わり始めたのは、大河ドラマで「組!」放映を知り、放映が始まり・・・の頃から。

上述のように、かなり偏食の「虫」だったか歴史小説は司馬遼太郎で満足・満腹してた。後ろに史実が見える小説。司馬マジックかもしれないが、歴史上の人物が生き生きとして、わくわくして読んだ。だから藤沢周平とか平岩弓枝とかのいわゆる時代小説は何も興味がない。あ、捕り物帳は別!半七とか佐七とかなめくじ長屋とか。宮部みゆきの時代物も大好物!

だから戦国ものが主。そもそも幕末は苦手。戦国時代のような単純さがなかった。歴史の授業でも、駆け足ですすむところ。夷論がいつのまにか開国論になり、勤皇と尊王、左幕・討幕・倒幕・・・。このごちゃごちゃ感はどうにもしようがなく、そのうえ理系の自分には受験に無関係でもあり、スルーしてきた時代。大河ドラマでも、だから「花神」「獅子の時代」「翔ぶがごとく」「勝海舟」は、あまり興味がわかなかった。司馬遼でも、原作読まなかった。

「組!」を見る限りは、やはり歴史を少しでも知っておこう!と思い、まず史実本に手をつけた。そしてわかり始めると・・・なんと面白い時代であったか!食わず嫌いな、わかりにくいから手をつけない私みたいな人間はいっぱいいる。なぜ、歴史の授業ではこの時代のことを詳しくやらないのだろう。奈良平安時代よりも戦国時代よりも、ちゃんと教えるべき時代。やはりスケジュール上学年末になるから駆け足なのかな?つくづく残念だなあ・・・。

まだまだ官軍の歴史ではあるけれど。

歴史本・史実本、MOOKや雑誌までいろいろ購入。平行して、小説も。基本的に文庫本しか買わない人間が単行本を躊躇なく購入とはっ!かなりの山になっている。背表紙には「新選組」「幕末」土方歳三」の文字が踊り・・・。本棚の奥から出してきた「燃えよ剣」再読しようか迷っているところ。(読本は手元におきたい人間。「燃えよ剣」奥付は昭和52年出版のもの!字も小さい・・・。)

大河に伴って三谷幸喜関連まで手を出してる・・・。本もDVDも。(WOWOW加入してよかったよぉ。)

推理小説とかミステリとか、興味がなくなったわけじゃない。宮部みゆき模倣犯」文庫で出たから買ってある。キングの「スタンド」も同様。「異形コレクション」もたまってる。買うだけ買って読んでない本が山積み。でもねえ、それ以上に新選組への興味が尽きないのよね~。歴史上のことだから事実はひとつなんだけど、作家によって書き方捕らえ方いろいろだし、それに伴って読後感はやはりいろいろで、それでまた他を探したりする。

でもね、今となっては「組!」キャストでしか読めないのよ。自然に浮かんできてしまうのよね。読みながら頭の中で「ドラマ」になってる。だから、小説に「違う!そんなことしない!」なんて突っ込んでいる私もいたりするんだよね。


満開の河津桜!

2006-03-05 | 伊豆高原から伊豆をぐるぐる

いわゆる【お一人様】の旅・・・旅ってほどじゃないけど。家人が土日休みではないので、たまにふらっと一人で小旅行。

今回は昨年に続いて「河津桜まつり」。

今年は2月10日から3月10日まで。夜はライトアップされてます。Imgp0521

河津桜・・・寒緋桜と早咲き大島桜の自然交配種と考えられている。2月上旬から1ヶ月以上にわたる開花期の長い、ピンクの大きな花を咲かせる桜。

BS生活になってから、楽しい引きこもり生活だった土日。が、これじゃいかん!体がなまる!天気もいいし、と思い立ち、しかし午前中洗濯やらなにやらダラダラMAN的に終わらせてのお出かけ。

伊豆急行線「伊豆高原」から「河津」まで往復割引切符1280円なりを購入し、12時過ぎに「河津」着。狭い駅構内は人でいっぱい。ほぼ30分に1本だからね~この時期電車も駅も混み混み。 桜よりも売店見つつ線路沿いをメインの「菜の花ロード」へ。

Imgp0531 河津川沿いに続く桜並木。菜の花とのコントラストもきれい。それに負けないくらい多くの売店。お昼ごはんも、試食を勧められるがままにつまんでいると、おなかいっぱいになります!でも、お勧めは!なんといっても猪鍋(猪汁)。地元の猟友会の方々が出店してらっしゃいます。1杯500円。Imgp0527

猪の鍋というと「ボタン鍋」。いろいろとツテがあったりしてちょくちょく食べたりするのだけれど、味付けは普通味噌味。臭みというほど癖はないのだけど(旨みです!)それを消すために味噌でと聞いた。だけど、これはしょうゆ味。昨年“発見”したときは、「え~?醤油味?初めて。臭みとかどうなんだろう??」と、おそるおそる食べた。美味!美味しかったの~。寒かっただけにあったかさがうれしかった。

で、今年も迷わずリピート。

期待通り。体も心もあったまる。

お好み焼きやたこ焼き、焼きそばもいいけど、やっぱりその土地のものを食べるべき!というのが我が家の旅行の鉄則。サザエの串焼きとかそれっぽいものもあるけど、家人の仕事の関係上、そういうものを買うとバカにされる・・・「本物じゃない」とか、水を差すの。まあ、わかるけどさあ・・・。でもこれは、ずばり該当。文句なし。

量は多くはないので、近くの「スーパーあおき」さんで御弁当・おにぎり買ってきて一緒に食べる!おすすめです。いや猪汁と一緒に限らず、お昼は「あおき」で買うというのはほんとうにおすすめです。この桜まつりには、変なお店は入ってはいないように見えますが、はずれがないのがこの方法。

この「スーパーあおき」さん、地元のスーパーマーケットだけに秋刀魚すしなど伊豆名産品もいっぱい売ってます!伊豆へ着たら寄ってみる価値ありです!

桜まつりは10日までだけど、まだまだ見ごろ。来週辺り散りかけて、またまた違った美しさが見られるかも?年々木も大きくなり、見ごたえも出てきた河津桜。最後に桜のアップを。Imgp0539

今月末からは伊豆高原でも桜まつり。桜のトンネル。伊豆は花満開。