伊東では1軒でしか販売していない。それも不定期で、店頭にも出ていない。正規販売なんだけどね、入荷量少ないからやはり決まった方にしか売らないんだと思う。だから自然と通販ということになるが、これがまた大変で。探して探して、やっと見つけたお店がある。なんとうれしかったことか・・・。大切なお店。秘密です。
このお酒を知ったのは、そう、もう何年前になるだろう。
東京出張の帰り、たまたま小田急線を使おうと思い、なら久しぶりに町田で降りてお買い物していこうと思って小田急へ寄ったらたまたま「青森物産展」を開催していて、出展されていたお酒のうちの1本がこれで、純米酒ということ、値段も手ごろということもあって、こんな一升瓶なんていつもは絶対に買って帰んないのになぜか買ってしまった・・・そんな私が居て。帰って飲んだら、もう、ほんとに、「今まで飲んでいた日本酒はなんだ~?」いやそこまではあれだけど、それに近いインパクト。会うべくしてあった、引き寄せられた、そう運命、そんなふうに思ってもおかしくない偶然から知ったお酒だった。
この辺ではみたことのないお酒だったこともあり、蔵元に問い合わせしてみた。が、「小売していない」。卸の会社を紹介してくださったが・・・。それにしても丁寧な返信をいただいた(当時はメールはなくお手紙)。すごく良い印象。ますますファンに。
でも、それでも当時は、足を伸ばせば買えたりした(探した~)。ものすごく好き、だからこそお正月だから!とかなんとか、なにかここぞというようなイベントのときに、ね、楽しみのような、そんな感覚で買って大事に、ね(でも日本酒だから開けちゃったら早めに・・・うれしくもあり残念でもあり)。
ある日、TVで大橋巨泉さんが「一番好きなお酒」と言いやがって・・・いえ、おっしゃって、その後めったに手に入らなくなりやがっ・・・ならなくなってしまった。
インターネット環境になり、探して探して・・・正規販売のお店何件かで購入できたが、常にあるわけでなく。で、今のお店にたどり着いた。
最近、偶然にも(それも初めてだ!)そのお酒を知ってらっしゃるかたとお会いした。「これ以上の酒はない」とおっしゃるほど、今まで飲んだ中で一番好きなんだが、住まいは東京だけれどなかなか見つからない、蔵元に聞いたが蔵元からは小売してないと(同じだ!)、でもまた飲みたいと。お世話になった方だし「では!」ということで、まあついでに我が家の分も注文して・・・。
今は、焼酎が主流ということもあるだろう、昔ほど買えない事もないような。検索するといろいろ出てくる。変なプレミア価格もつかず、悪質な抱き合わせ販売も少なくなって、日本酒ファンの私にはうれしい状況。一時はひどかったから・・・。焼酎でも同じような現象があるけど、こういうことが自分たちを業界を落としているのをわかってほしいな~と思う。(“辛口”で締めてみました。)