猫の目日和

気の向くままにぐるぐると。猫の目次第。

やっぱりBuono!SPASSO!!

2006-08-29 | 伊豆高原から伊豆をぐるぐる

Happy Birthday to me♪

ってなわけで、8月ももうすぐ終わるある夜、家人のおごりで「SPASSO」さんへ。

「ふみ」さんという案もあったが、この時期・・・う~ん。鱧は先日食べたし(←「ふみ」さん。あ、書いてない。8月のはじめに、ちょっと。はい。)もう少したって松茸が出始めたらのお楽しみにしようということで、例年のごとく「SPASSO」さんへ。特別な日は「SPASSO」さん。それに「ふみ」さんも最近は加わりつつ…。いえ、何もなくても行くけどね。新規開拓は時間も心の余裕もあるときに。だってせっかくの特別な日。やっぱり、気を使わずに美味しいものを、がbestだもの。

5000円コース。

Bevandaお酒はいつものSoave Classico。すっきり白ワイン。

Antipastoモッツァレラとトマト・鰯香草焼・チーズのリゾットをちょっと焼いたもの・茸と野菜のマリネ・生ハムメロン

Primo Piattoコースではバジリコだったが、一つを辛いトマトソースにして2種堪能。

※今が旬、生バジルを使ったパスタは鮮烈。うちでは毎年デカデカプランター3つに栽培、ジェノベーゼソースをたっぷり作って冷凍保存するのだけれど、フレッシュなバジルでのバジリコはこの時期だけの贅沢。うちでも「今だけフレッシュバジルのパスタ」よく作る。辛いトマトは相変わらずの超美味パスタ。アーリオとペペロンチーノの香ばしさが家庭では難しい。美味しいなあ…。SPASSOさんのパスタは、塩梅がもうなんというか、塩はしっかりきいていて、でもしょっぱくないという絶妙加減。10年以上変わらない美味しさ。わたしの目標。めざせSPASSO!

Secondo Piatto魚はヒラマサのなんとかソース。肉は伊豆牛のタリアータ

※たたきと似てるけど違うタリアータ。レモンをかけてさっぱりと。あっさりした伊豆牛のこのお料理は辛口白ワインでぴったり。お料理によっては赤をグラスで頂くこともあるけど、今日はちょうど1本でお料理も終了。

Dolceパンナコッタと桃のコンポート。

そしてエスプレッソ

もうこの頃には他にお客さんもいなくなり、静かなお店の中でマスターと今夏の伊豆はどうだったとか話しながら。

また一つ、年を重ねた、夜。

ごちそうさまでした。


拝啓 筒井康隆先生

2006-08-27 | 舞台とか映像とか音楽とか本とか

8月24日のブログを書いて、いやずっと前にも書いたことですが、なんとも偏った読書歴だなと思い知らされました。海外ミステリ<海外SF<国内SF<国内ミステリときて、途中絡んでいた歴史小説も面子に加わり、まあそんな感じ(どんな感じやねん!)で、面白ければもうなんでもOK!な今に至ります。

70年代。

星新一、光瀬龍、眉村卓、豊田有恒、小松左京、半村良、そして平井和正。

SFマガジンは私には大人すぎた時代。いわゆるジュブナイルもので洗礼を受け、NHK少年ドラマシリーズに夢中になった、あの頃。そして「奇想天外」第2期の出版。わたしの思春期から大人への時代は、国内SFと共にありました。

筒井先生、初めての筒井先生は、たぶん「時をかける少女」だったと思います。・・・リアルタイムで読めなかった分追いつこうと一気に読んでいるのではっきりと覚えていませんが、小説を読み、ドラマ「タイムトラベラー」に夢中になり・・・。上の先生方同様、本がどんどん増えていったのはいうまでもありません。当時文庫で出されてたものはほとんどすべて読んでいました。

その後、国内ミステリに傾倒するにつれSFからは離れていきましたが、好きだったものを、夢中だったものを嫌いになるはずがありません。アンテナは伸ばしていました。だから断筆宣言うかがってさみしい思いもいたしました。ドラマでもお見かけすることも多く、なんだか甘酸っぱいような不思議な気持ちがこみ上げて来ることもしばしばで。

さて、今、健康食品関係のネットショップで話題の商品があります。

「ボディミント」という、ハワイのデオドラントサプリメントなんですが、詳細は検索してください。クロロフィルが主成分で、「おなかの中から、ニオイの元となる不要物を掃除して体内をニオイのないクリーンな環境に整えます。 」とのことで、体臭口臭等気になるにおいをケアするサプリメントです。いえ、家人からも家族からも言われたことはないのですが、夏ということもあって気になったりすることもあるじゃないですか。新しもの好きとしては試してみたくもなりまして、いつものお店でセールだったこともあって購入しました。注意書きには

・便が緑がかった色になることがありますが、ご心配はいりません。

と、書かれていました。が、特に気にもしていませんでした。実際に飲み始めたのは最近です。朝だけ飲んでいます。においへの効果は、はっきりってわかりませんが、無いにこしたことはないですし。

我が家のトイレの水は、無色透明です。

・・・。

筒井先生!瞬時にあの大傑作『最高級有機質肥料』(最高短編集「ベトナム観光公社が頭の中を駆け巡りました。初めて読んだときの衝撃は忘れません。片手は本に片手は口元に、って格好で斜めに(正視できずに)読んでいたこと思い出しました。先日のブログが、記憶の呼び水になったんだと思います・・・。もう一度読んでみようか、う~ん、かなりの有機が、いえ勇気を必要とされると思われ・・・(こればっかりは、もうはっきり覚えちゃってるし)。若かったあの頃を思い出し、なんだか感慨深くなった夏の終わりでした。

追伸:どうしてもにこちゃん大王(@Dr. スランプ アラレちゃん)が映像として浮かんでしまう私です。もうセットになってます。


鯖寿司。

2006-08-27 | うちしごと~作ったり買ったり貰ったり

時々、無性に食べたくなるものがある。「鯖寿司」もそのひとつ。大好物。

一時(今でも?)「焼き鯖寿司」がブームになった。空弁から。でも私からすれば、焼いちゃいかんです!あれは違うもの。やはり酢で〆た肉厚の鯖を生のまま寿司ご飯にのっけてギュッとしたものじゃないと。

お店で出される、そこで食べるもの、は別。もともと保存食としてつくられてもの。お持ち帰りできるもの、が基本。田舎に住んでいると、「ちょっとそこまで鯖寿司食べに」はできません。

デパ地下また物産展で、まあ、見た目勝負のところありだけど、“こ、これは!”と思った鯖寿司は必ず購入している。期待通り期待はずれ、いろいろ。

京都で鯖寿司といえば「いづう」が有名。高い。1本4000円以上する。でも一度は食べてみたい。ってことで京都旅行した時帰り際に、伊勢丹で購入(半分の、ね。1本価格は勇気がいる)。新幹線の席に落ち着くやいなや、もう期待満々で開封・・・。

値段がこれだけするなら、すっごい期待するよぉ~。期待しすぎたのかなあ。なんだか普通だった。手間かかっているんだろうけど。「花折」とか「いづ重」とか、京都にはまだまだ有名どころがあるけど、どうなんだろう?いいお値段なんだよねみんな。

御所から下賀茂神社へ歩いていくと「鯖街道」の文字が出てくる。小浜から続く鯖街道の終点。若狭から新鮮な鯖を京都へ運んだ街道。塩をされた鯖がちょうど良くなって京都につく。で鯖寿司。時間もなくて帰る日でもなかったので、指をくわえ横目で見ながら通りすぎた。鯖寿司の文字がそこかしこに。小さなお店でも美味しそうだったんだよね・・・。本に載らない地元御用達のおいしいお店があるんだろうな~。観光客は不利だな~。

まあね、食べ物は好みだから。人それぞれ。「その人の店」がある。

お取り寄せもね、何軒か。1度っきりがほとんど。リピートして、鯖が時期で違うのはしょうがないのだけれど、その都度差がありすぎなお店もあるわけで。一時ごひいきだったお店が、通常品と共同購入で「同じもの」といっているのに違いがありすぎて、一気に引いたことも。

そんな中、1件だけ残っているお店。浮気もするけど、やっぱりここに戻る。

鳥取・米子の駅弁やさん。株式会社 米吾「吾左衛門寿し」さん。

素材のよさ・年間通して味に差がない・写真どおり・コストパフォーマンス最高・・・3本買って送料無料。3本買っても5000円。しかも届いて2日間OKだから、二人家族でも大丈夫。次の日ぐらいが熟れて美味しいことも。

「酢飯が甘い」という人もいる。それはそれ、食べ物は好みだから。我が家は好み。握り具合押され具合もいい感じ。

でね、駅弁やさんだから、田舎のショッピングセンターでもスーパーマーケットでも行われる駅弁フェアで買えることが多いの。広告チェック。はずさな~い。

今回の購入は、特選鯖寿司のDM頂いて・・・。

鯖以外もモチロン美味。なんといっても鱒寿司。あの肉厚は(ほんとに写真どおり!)たまらない!ちょっと高いけどね。でもあの京都のお寿司とかに比べたら、もう、はるかにこっちのほうが☆☆☆。

今回も堪能しました。ごちそうさま。

でも、届くまで待てないことも、ね。そんなときはマックスバリュー・ヤオハン伊豆高原店のバッテラもあなどれません。ばらつきあるけど、こういうスーパーものにしては割と高得点だったり、する。(巻いたものもあるけど(鯖の厚さで買ってしまったけど)あまり・・・。)


「怪」

2006-08-24 | 舞台とか映像とか音楽とか本とか

「怪」あやしいこと(がら)。

「怪異」あやしいこと。

「怪奇」あやしくてふしぎだ。

「あやしい(怪しい)」ふしぎだ。

「不思議」想像の及ばないこと。

(三省堂 明解国語辞典 昭和38年4月10日改訂99版発行 より)

京極堂(by京極夏彦氏作)曰く「世の中に不思議なことなど何もないのだよ。」「あるべくしてあるものしかないし、起こるべくして起こる事しかないのだ。」

安倍清明((@陰陽師by夢枕獏氏)曰く「呪とはな、ようするに、ものを縛ることよ。」「この世のものの在り様は、全て呪によって決められているのだよ。」

私は、いわゆる幽霊も、空飛ぶ円盤も、ましてUFOですら、見たことがない。「超能力」といわれるものも体験したことがない。スプーンだって曲げられない。

でも、それらのことにはものすごく興味をもっている。『ムー』は創刊当時かかさず読んでいたし、『心霊写真集』のようなものも本屋で見かければ手に取っていた。夏休みには、お昼のワイドショーの心霊特集は欠かさず見ていた。UFOといえば矢追さんみたいになっているが、それが日本テレビの11PMから始まったのだって知っているし見ていた。

「ヒッチコック劇場」。「トワイライトゾーン」。「アメイジングストーリー」。「Xファイル」(失速…)。「奇妙な出来事」から「世にも奇妙な物語」「木曜の怪談(タッキー大きくなったね)」。え~と、「オーラの泉」。

思えば・・・

幼い頃、女の子だって髪の毛を切りに行くのは床屋だった(たぶん。ほとんど。)。私が行っていた床屋さんには、だから子供向け女の子向けの漫画単行本もたくさんおいてあり、そしてそのほとんどが怖い漫画だった(いや、他にもあったと思うけど、記憶に残っているのは大量の、作者も知らないような、怖い漫画)。夢中で読んでいた。今でも、植物の種が目に入ってそこから芽が出てくる…今書いていて笑ってしまったが今の今までまったく笑い事ではなかった。ほんとに怖かった。でも行く度に読んでいた自分。

怖い物好き不思議好きの源。

手塚治虫氏は言わずもがな。

楳図かずお氏のへび少女赤んぼう少女・黒い猫面etc.。山岸涼子氏の「ゆうれい談」。体験談的な漫画だが、だから?これは怖い。塀の上を走るんだよ!枕元に顔に布巾かぶって座ってるんだよ!

諸星大二郎氏のマンガ妖怪ハンター 暗黒神話。筒井康隆氏監修本で最初に彼のマンガを見たときには衝撃をうけた。「マンガ少年」はそんなマンガの宝庫だった。別冊で出た「奇想天外SFマンガ大全集」もたからもの。

キングもクーンツも、大好きだ。創元推理文庫には推理小説でも怪奇小説でもお世話になった。「奇想天外」という雑誌はそのときの自分の求める雑誌だった(「ムー」もね)。

今はなき桂枝雀師匠の怪談話は最高だった。一龍斎貞水師匠の講談ははずせない。稲川淳二さんの話は、お笑い芸人さんと言うことを知っているからなおさら対極的であることもあって、演出のうまさもあるがなんとも怖い。

でも、私にとって“そういうもの”はただただ興味の対象でしかない。信じる信じないは別問題。

あ、怪談とか心霊とか、そういういわゆる“主観的”なものね。

これら以外のミステリ・・・ミッシングリンクとかUFOとかミステリサークルとかピラミッドとかナスカの地上絵とか、これらは実在しているものだから信じる信じないという問題ではない。これらには絶対科学的理由があるはずで、“不思議”というのも、知識の範疇を超えているからで・・・。(まあ、怪談とか心霊現象も科学的に説明はつくと思っているが。)

人は自分の知識の中で判断しそれ以外は理解できないものとしてしてしまう。それを恐れたり不思議に思ったりするが、わかっている他から見ればそれはなんら恐怖でも不思議でもない。手品がそうだ。ネタがわからないと超能力だのなんだのと不思議に思うがわかってしまえば手品でしかない。「ゆうれいの正体見たり枯れ尾花」「群盲象をなでる」

再度書くけど、自分では何にもらしきことの体験がない。だからって、体験したいとは思わない。実際にあることなのかそうでないのか。その実際にあるということはどういうことか。信じる信じないの問題ではなく、・・・。う~ん、矛盾しているような感じもするけど、信じればそれは存在するし信じなければそれはないこと。「そうだ」と思ってみればそれはそれだし、それはもう個人的なこと主観的なことで。

でもね、怖いものは怖い。上のような“情報”が入ってきてしまっているからね。信じていることと怖いとか怖くないとかは別。ただ、口に出すとそれは“事実”になるから言わない。「ああ、後ろにっ」は、ドリフだけで結構です(「志村、うしろ~」・・・)だけで。冗談でも言うのはいやだ。認めてしまえばそれは真実となって顕在化してしまう。「ある(いる)といえばある(いる)し、ない(いない)といえばない(いない)」こと。あくまでも主観的に、それは不思議でもなんでもなく事実。認めた段階で“不思議”ではない。

・・・なんだかまわりくどくなったなあ。とにかく、京極堂や安倍清明(@陰陽師by夢枕獏)のいうこと聞いて(読んで)膝を打った私ってことです。そのとおり!

まあ、なんだ、昨夜の「世にも奇妙な物語特別編」←「ほんとにあった怖い話夏の特別編」でしたを見て、思ったことです。


伊東で焼肉・・・「ふじ」

2006-08-17 | 伊豆高原から伊豆をぐるぐる

宇佐美。お肉屋さんがやっている焼肉屋さん。実はかなり前から“知る人ぞ知る”有名店だったがみなあまり教えたくない・・・みたいな・・・。満席がほとんどです。行く前に席の確認を。

焼肉屋といえば、南伊東にある「はつかの」も有名。家人や仲間とちょくちょく行ってはいたが、「ふじ」を知った今、行くこともなくなった。お肉も“雰囲気”も「ふじ」さんのほうが私は○。伊豆高原から片道20km30分かけて行く価値は絶対あり。

でもやっぱり遠いのでいつもは壱語屋・・・だけど先日は久しぶりに行って、美味しさにぼ~っとしたまま帰ってきた。

生ジョッキ3杯はお約束。お肉は 

 上タン塩×1…まずはこれから

 上カルビ×2…蕩けるカルビ

 上ハラミ×2…うまみのかたまり

 タン刺し×1…これまた。。。

 レバ刺し×1…ほぼいつもある☆☆☆

 キムチ×2

 半ライス×1

これで1万円強は絶対高くない。超満足の1万円。

今回は頼まなかったが、サーロイン☆☆☆。A5なのはもちろん、もうほんとに思うだけでも幸福中枢が刺激される。牛だけじゃなく豚も鶏も美味しい。ご飯ものも、文句なしに美味しいの。石焼もある。

教えたくないけどね~、かなり有名になってきちゃったからね。場所は●●を渡って●へ入り●●●●屋の隣。伊東の焼肉屋はみなレベル高いけど、今はここが1番だと思う。はい。