野村陽子植物細密画工房

標高1000メートルの清里高原に住み
描きたいものを描きたいように描く。
楽しい絵を楽しんで描く。

ヒシ 諏訪湖の花火

2020-09-05 00:00:00 | 絵日記
諏訪の友人との約束の時間には
少し早いので
久しぶりに諏訪湖へ行きました

上諏訪には母の実家があり
夏は花火
冬はスケート
私の子供の頃は
諏訪湖は全面氷結して
スケートリンクが作られました
しかも下駄スケート・・・

諏訪湖の花火は毎年
8月15日と決まっています

叔父の招待でホテルの屋上から
食事をしながら眺めた豪勢な花火

乗り合い船に乗って見ていたら
浸水してきて
花火どころではなかった事

諏訪湖の花火で一番好きな演目
最後の『ナイアガラ』

初島を中心に
両側にロープが長ぁく張られ
セットされた花火が
滝のように流れ落ちる
その姿が湖面に映り
倍のスケールになった滝は
諏訪湖花火の名物

そのためかナイアガラの写真を見ると
諏訪湖の花火を思い出します


その朝は湖の清掃の真っ最中
湖面に浮いている水草を船に引き揚げ
さらに陸揚げして処分

我が家の池でも育つかな?
大きなヒシの実と花芽をもらい帰宅

2~3日すると
小さな花が咲きました
ヒシは
水中の泥の中に沈んだ種から発芽
茎を伸ばして葉を水面に浮かべます

茎の根元近くは膨らんで
浮き袋の役目をします
浮き草ではなく水草
水中の細い葉は根のように見えます

子供の頃には水草があったことも
気が付きませんでした

45歳から植物細密画をはじめ
細かい変化が
目に入るようになりました

目的を持っていると
見えてくるものがあるんだなぁ

この年齢になってやっと納得です






ホオズキ 冬の植物画

2020-09-01 00:00:00 | ボタニカルアート
細密画を始めたころは
冬になっても青々した葉や花を探す
無駄な努力をしていました

ある時
ふと気がつきました
冬には冬にしかない物があると
足元にあるものは近すぎて
時には見落としてしまいます

枯れたものにも旬があります
長いあいだ風雨にさらされていると
色があせ
黒いカビが生え
汚くなってしまいます

晩秋の野山の散策や
出かけた先で
絵になりそうな
枯れ葉や実を持ち帰り描きます

枯れたものは
壊れやすいので
扱いには気を遣います
せっかく持ち帰っても
開けてみたらボロボロになっている
そんなことも度々です

ホオズキは
冬枯れの植物を描いた最初の作品
展覧会の会場へ通う途中で見つけました
会期終了を待てずに
夢中で描いたことを覚えています

気に入ってる作品なので
一部を名刺に使っています