野村陽子植物細密画工房

標高1000メートルの清里高原に住み
描きたいものを描きたいように描く。
楽しい絵を楽しんで描く。

ホオズキ 冬の植物画

2020-09-01 00:00:00 | ボタニカルアート
細密画を始めたころは
冬になっても青々した葉や花を探す
無駄な努力をしていました

ある時
ふと気がつきました
冬には冬にしかない物があると
足元にあるものは近すぎて
時には見落としてしまいます

枯れたものにも旬があります
長いあいだ風雨にさらされていると
色があせ
黒いカビが生え
汚くなってしまいます

晩秋の野山の散策や
出かけた先で
絵になりそうな
枯れ葉や実を持ち帰り描きます

枯れたものは
壊れやすいので
扱いには気を遣います
せっかく持ち帰っても
開けてみたらボロボロになっている
そんなことも度々です

ホオズキは
冬枯れの植物を描いた最初の作品
展覧会の会場へ通う途中で見つけました
会期終了を待てずに
夢中で描いたことを覚えています

気に入ってる作品なので
一部を名刺に使っています