片づけ下手（１）

090109片づけ下手（１）
大きな机に毎日向かっている私であるが、悩みが尽きない。私は別に作家でも評論家でもない普通のリタイヤード・ガイである。机の上では、インターネット作業や近代史の資料の抜き書きなどを主にしている。右手にはシュレッダーを置いている。どんどんやってくる新聞紙、書類や手紙を選別し不要なもの、書き損じはシュレッダーにかけなければ嵩ばって仕方がない。それでも机の右手には、すぐ手が届く便利さを得たいために書類やら読みかけの本やらファイルやらが四カ所、ｂｏｘにたたき込んでいる。それもうずたかく窓を覆っている。これらのファイルやら本を毎日検索して、必要な作業をするが、緊急に必要なもの、たとえば行事への出欠の返事とか、請求諸関係は時々うっかり忘れてしまうこともある。毎日のくらしにこのように情報が紙の形で殺到する毎日が、もう数十年続いているが、これは一体何なんだ？と思わないでもいられない。いっそうすべてシュレッダーにかけるかなどとヤケになる気持も時々あるが、これを実行したらストレスがなくなるのではなく、もっと深刻になることは分かっている。やっかいな世の中になったものよとため息をつく日常である。