地球環境のさまざまな歪み、特に気候変動に現れている、物質とエネルギーの循環の不整は、超長期的には正常化、即ちリストラ化されるだろうが、この正常化のプロセスに於いて、人類が営んでいる生活と経済システムは仮借なく、先駆的にハードランデイングにさらされる。 人工物によって生命を維持している人類は、生命を守る保護膜が、上位システムである地球の生理と不調和になることによって、機能不全を起こし、その後に溶脱してしまう。そうなったら、おそらくは人類史は1万年以上逆戻りするだろう。いかにコンピュータやロボット、医学や防災工学が進化しようとも、環境の歪みをもろに受ける、それに連動している生物としての肉体のメカニズムは、現在の人類の生活や経済の仕組みの中では、健康に影響を被らずに保全することはできない。 . . . 本文を読む