こないだ図書館で『本の雑誌』をぱら読みして
北上次郎さんの『上半期ベスト10』に入っていたから
借りて読みました。
面白かった。
私は一人っ子だけど、上にお姉ちゃんがいたら
こんな感じかな。
長女の嫁ぎ先の、ダンナさんの妹である
雪子さんってのがいい女なの。
それも見るからにいい女オーラなど出さず
一見そんなことはおくびにも出さず
地味ーに暮らしてるから、かっこいい。
三姉妹の末っ子、大学を出てフリーターの水絵が
両親離婚の危機!?に翻弄し、
「ずっとうまくいくだろうと漠然と思ってたことが、
実はそうでもないんだな」と問いかけると
そんなものでしょう、と雪子さんは答え
「山のように不安定な要素を孕みつつ、
この場所は安定していると錯覚して
安心して暮らしているのよ」
みんなそうなんじゃない?と。
いろんな意味で、そうだよねーって
深く頷いてしまった。
おめでたさも強さのうちかな。