鎌倉八百ヶ谷戸

鎌倉の街はそのものが環境遺跡

善財 一 写真集

英勝寺

2020-08-18 21:28:36 | 環境遺跡 鎌倉の谷戸

夏は草木が茂って土地の構造などが判り難くなる

だから谷戸の写真はほとんど真冬の撮影である

コロナの騒ぎで旅行もできなくなったので

夏場も分かり易い谷戸の風景を探すよう心掛けている

 

英勝寺を訪れてみた

どこの寺院も三脚を使った撮影を禁止しているので撮影には苦労する

竹林の一部が切り払われて見通しが良くなったように感じられる

英勝寺の切り立つ崖面は見事と言うしかない

日陰ながら木漏れ日によってしっとりと濡れた崖面の質感が判る

静かであってほしい

蝉の鳴き声だけでいい

良い状態での保存を願うばかりである

《鎌倉八百ヶ谷戸》Webサイト


松本谷戸辺り

2020-08-16 22:05:54 | 環境遺跡 鎌倉の谷戸

尾根に上がるための小道が失われつつある

藪化もそうだが

使われなくなって崩落する

尾根から降りようと小道を降ったものの

雪や風雨のために途中で竹林などが倒れて通れず

来た道を引き返したことは多々ある

谷戸から少し上がったところの平場

建物があったことは間違いないのだが・・・

いつの時代のものだろう

藪化が進むとなんだかわからない


山の根 松本谷戸

2020-08-14 22:22:20 | 環境遺跡 鎌倉の谷戸

市域が変わると歴史に対する認識も違う

現在の生活環境を高める方向で一致している

特に鎌倉周辺は脆弱な地盤であるため水に弱い

2019年の大雨によって鎌倉各地で地崩れがあったことは以前にも説明した

今だけのことではない

鎌倉時代から雨には悩まされていたことであろう

だから地崩れを止めるための竹林が多い

いまはコンクリートの壁面とされてしまう

地崩れの痕跡は痛々しいが

コンクリートのそれも痛々しい

辛うじて畑とされている小さな谷戸

この前が小さな公園で

住宅が迫っている

 


山の根辺り

2020-08-12 21:14:03 | 環境遺跡 鎌倉の谷戸

逗子市山の根の北東側は池子地区である。この一帯には横穴古墳(先に紹介した熊野神社の背後の尾根近くには横穴古墳がある)やその後の農村集落の遺跡があり、人が住むに適した土地であったことが想像される。この環境は三浦半島から東へ、また鎌倉を経て藤沢、さらに西へと続いている。ところが鎌倉の中心部は土地の構造に手が加えられたため、古墳時代の横穴古墳などは遺されていないのではなかろうか。ただし、中心部から少し離れた藤沢との境界辺りには横穴古墳が遺されているところもある。これらの状況からも、鎌倉中心部の土地利用は尋常ではなかったようだ。

山の根辺りの山襞を辿ってゆくと、谷戸が市の管理によるものであろうか共同の畑とされていたり、小さな公園となっているところがある。山際はもちろん掘削されて切り立つような所が多い。ちょっとした高台が平場となっており、近世には家があったのではなかろうかという空域もある。もちろん他の地域と同様に尾根近くまで家が建っている。


逗子 熊野神社

2020-08-10 22:43:23 | 環境遺跡 鎌倉の谷戸

鎌倉の文化や風習はかなり広範囲に及んでいる

舟を利用して房総半島と行き来していたことは間違いない

土地の利用即ち谷戸の利用は鎌倉のそれに似ているところも多いと聞く

筆者は房総半島まで写真の範囲を広げる予定はいまのところない

三浦半島の先端辺りの海岸をあるいてみたところ海岸に下る坂道の脇にヤグラが普通にあって当然だろうなと感じたことがある

鎌倉の文化圏とは言えどこまで写真表現で辿ってゆけばよいのか

まだ確たる基準は設けていないし

まだまだ歩き詰めてない地域も撮影していない空域も多々あり

ゆっくり範囲を広げてゆこうかなというぐらいの気分である

金沢や六浦は鎌倉である

お猿畠を経て岩殿寺を経た逗子も間違いなく鎌倉である

 

逗子の山の根辺りを良く歩く

入り組んだ山が襞を成している

ひとたび尾根筋に出ればずうっと歩き続けることが可能

もちろん今は山の端がコンクリートで処理されて古い上り口など消滅しているところもある

おりる道が見つからないと戻ることになる

そんな山の根の中央辺りに熊野神社がある

鎌倉には熊野神社が意外と多いように感じる

ひそやかに佇む熊野神社

前方に見えるのが逗子の街