十二所神社は熊野神社の一。
元は光触寺の鎮守で、江戸時代後期の天保九年に現在の場所に移された。
十二所の地域名もこの神社があったことによる。
神社が建てられている土地の掘削工事は、およそ百八十年前。
年代の確かな掘削現場と言える。
無理に山を削り平坦な土地を造って神社を建てることもないだろうと感じるが。
鎌倉が抱えている、限られた土地の利用という意味で、山際が掘削されて平場や切岸が設けられたことを証明している。
ちょうど銀杏の落葉が始まって黄色に染まっている。
地面が見えにくいため、本来であれば撮らない季節なんだけどね。
十二所神社の石灯籠も古いのではないだろうか。百八十年前のかな?
鎌倉石で造られている。
雨水が浸み込んで割れかかっているところもある。
石垣の処々も鎌倉石。
鎌倉石とは、鎌倉で採取される岩石のことで、とても脆弱な凝灰岩質角礫岩、砂岩、泥岩であるため、切り出し易く、鎌倉では石垣や塀に利用されている。
街中にある鎌倉石による建造物の多くは、写真のように風化している。
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