放浪日記

刮目せよ、我等が愚行を。

アムド高地旅(8)格爾底寺を観光した夜は駄ビールで〆る

2020年02月21日 | 2018年アムドの旅
腹ごしらえを終えた後、高地に来ていることもあり、ホテルでゆっくり休憩するかと思っていたが、嫁さんが思いのほか体調が良さそうだったので、予定を変更し、観光をすることにした。

郎木寺は小さい町だが、甘粛省と四川省の境界付近に位置している。
観光の目玉は2つの寺で、甘粛省側にある色止寺(セルティ・ゴンパ)と四川省側にある格爾底寺(キルティ・ゴンパ)だ。

どちらから行ってもいいのだが、たまたま昼飯を食べた清真食堂に近かったのが、四川省側のキルティ・ゴンパだったので、まずはこちらから。



入場料は30元。



入口の門を入ってすぐのところに商店が。
寺の敷地内ため寺院直営なのかもしれない。
坊主や巡礼のチベタンが群がっていたので、珍しいものでも売っているのかと覗いてみたら、アイスクリームを購入していた。




寺の敷地は広く、観光客を受け入れているようなスポットへは徒歩15分ほど。
富士山の山頂ほどの高地なので、ゆっくり散歩。



巡礼者とともに、丘の上の寺院を目指す。
なかなか遠いぞ。







ようやく到着。
とりあえずデカイ。
高い壁の周りを、巡礼者たちは祈りを捧げながら、時計回りにぐるぐると何周も巡る。
中は撮影禁止のため、写真はないが、とにかく仏像がデカかった。







メインとなる観光を終えたが、巡礼者という巡礼者がもっと敷地の奥に進んで行くので、我らもそれについて行く。
草地が広がり、坊主が時間を潰していたり、ピクニックにも適していそうな森が広がっていた。
休憩時間なのか、小坊主たちが木のまわりで遊んでいた。カメラを向けると撮るんじゃねーと怒られる。



せせらぎの水流を利用して回り続けるマニ車。
何もしていなくても、お経を読んだ功徳が勝手に積まれていって、非常に効率的。



さらに奥に進むと、洞窟があったりして、完全にハイキング気分。
標高4,000m近いのに、水量も豊富で、緑もしっかりあるのがすごい。





建物のまわりをコルラした巡礼者は、その後、寺院の敷地のまわりを巡りだす。祈りを捧げながら。
もちろんヒマなので、これについていって散歩を続ける。



観光もコルラも終えて、寺を出ようとしたら、急にスコールのような大雨に降られた。
近くにあった商店の軒先に逃げ込み、雨宿り。
約30分近く降り続いた。
坊主や巡礼者も逃げ込んできて、商店の軒先はすし詰め状態に。




雨上がりの郎木寺。
心なしか、空気がおいしくなった気がする。
湿度のおかげか?




道端にいた毛玉のような野良犬。
正直、汚いよね…。






夕食は、観光客も多く入っているホテル近くの食堂へ。
辛いけどうまい「水煮肉」と空心菜の炒め物を食す。
それなりに値段が張るのが厳しいが、どんなに僻地を訪れても、そこそこのレベルの中華を食べることができること、この1点のみに関しては、チベットが中国に取り込まれてよかったと思える。それ以外は、まったくメリットないけれど。
食堂の壁には、訪れた旅行者たちが貼り付けた付箋(99%中国語)が。





帰り道、商店で購入したビール。
「釣魚島ビール」って…。
どんだけ愛国的なんだ、この国は!
ちなみに、2本目を買おうとはけっして思わない駄ビールであった。


(つづく)







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