放浪日記

刮目せよ、我等が愚行を。

Rang De Basanti

2006年03月20日 | 半死的世界旅行
インド映画「Rang De Basanti」。

この映画が日本で観られるチャンスはほとんどないに等しいが、日本でもぜひ公開してほしい作品。
僕がこんなに映画を見て感動したのは久しぶりだった。



   ♯

アムリトサル事件(大英帝国支配下の軍隊が民主化要求のデモに参加した人々に銃を向けた事件)の映像を再現しようとするイギリス人女性。彼女の祖父は、この事件に警察側として加わっていた。
しかし彼女の働く映像製作会社では採算が見込めないとの理由(?)で打ち切りになってしまう。彼女は会社を辞め、自力で映像を作るべく、単身インドに渡る。
かつての友人のインド人女性がパートナーとなり、キャスト選びに大学をまわる彼女たちであったが、なかなかいい人材にめぐり合えない。
そんなとき、憂さ晴らしにと偶然行くことになった、森の中でのパーティ。そこで、イギリス人の彼女は、まさにイメージどおりの男たちにであった。
それはパートナーのインド人女性の恋人とその友人たちだった。
事件をたんたんと再現していく途中で、空軍パイロットであるパートナーの恋人が事故で死んでしまう。
明らかに欠陥品、整備不良だったにもかかわらず、軍はその事故をパイロットの過失だと発表する。
怒り、デモを行なう主人公たち。
しかし、軍や警察などの国家権力からの答えは、デモ鎮圧と棍棒で叩かれ半死状態にさせられただけだった。
現実の世界と映像でつくられたアムリトサル事件が混ざり合っていく。
どちらがどちらの世界か、作品にのめりこみ始めている主人公たちには、自分たちの暴走が止められない。
デモが鎮圧され、傷だらけで再びおちあった彼らは、「軍の大臣を暗殺するべきだ」という結論に達し、動き始める。



この映画には踊りは一切なし。
本気で世界の映画祭を意識してつくっている。
下手な日本映画より、完全にレベルは上。
インド映画が国際映画賞を取る日も近いのではと、真剣に考えるほどの作品。




最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ダクダクダクダクダクダク・・・ (綾小路幹彦)
2006-03-24 22:20:17
ご覧になりましたか!

この映画、是非日本でも公開して欲しいですよね。



僕はバラナシに着いて、砂漠の夢を思い出しつつ、頑張っておりますです。



同名の主題歌が僕はいっちゃんのお気に入りです。
返信する
Unknown (にいや)
2006-03-26 17:24:46
みっきー>

どもども。

あれから速攻移動でタイに着きました。

いやあ、インドにないものがタイにはすべてあるよ。

(タイにないものはインドにはあるけどね)

極楽気分です。

「Rang~」はDVDほしかったけど、やっぱりまだ売ってなかったのよね。見つけたら、買いでしょう。



あ、それとアーミル・カーン主演の「Lagaan」ですが、どうやらVCDなどにはなっていない模様。コルカタのMusic Worldで聞いたので、確かな情報です。

観たかったのに。残念。

みっきーから教えてもらったそれ以外の作品のVCDはすべて手に入れました。ありがたう。



返信する
Unknown (綾小路幹彦)
2006-03-31 21:01:41
あれから更に二回見まして、もうアーミルにどっぷりです。

ラガーン、DVDになってないんすか・・・

残念です。

バラナシもくそ暑いので、北に逃げる予定です。

マナーリーとか行っちゃおうかなぁ



あ、にいやんのこの放浪日記、リンクさしてもらいました!
返信する
Unknown (にいや)
2006-04-04 23:51:27
みっきー>

さらに二回も観たんかいな!

こりゃmixiにコミュニティでもつくるしかないかもね!



バラナシ暑いの?

マナリもよさそう。くれぐれも喉と肺には気をつけて(笑)!

返信する

コメントを投稿