ちょこ歴旅

歴史旅…というほどではないけど、気楽な史跡巡り備忘録
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中国へ行きました?

2013年03月20日 19時09分14秒 | 散策、お出かけ
ここは中国河南省、武術で有名な少林寺…。

ではなく、京都府宇治市にある黄檗山萬福寺
(おうばくさんまんぷくじ)です。
宇治の親戚の家を訪ねた後、立ち寄りました。

最初の画像、いきなり中国風の総門(重文)
が出迎えてくれます。
小さな門のようですが、実物は結構大きい。

萬福寺は臨済宗、曹洞宗と並ぶ日本三禅宗の
黄檗宗(おうばくしゅう)の総本山。
中国福建省から渡来した隠元和尚が江戸時代
初期(1661年)に開いた寺院。
寺内で使われる言葉、お経など儀式作法も
中国明代そのままだそうです。

ちなみに、隠元はインゲン豆、西瓜、蓮根、
孟宗竹などの中国文化を日本に伝えました。

総門の次に見えるのが巨大な三門(重文)

やっぱりどこか中国風。

三門をくぐり正面に見える天王殿(重文)

天王殿には布袋さんが祀られています。

その奥、本堂にあたる大雄宝殿(重文)

丸い形の窓が中国風。

さらにその奥にあるのが法堂(重文)

左:法堂の勾欄は卍くずしの文様
右:法堂の勾欄越しに大雄宝殿裏面の眺め

法堂のそのまた奥には歴代川将軍を祀る
威徳殿がありますが、残念ながら非公開。

他にも多くのお堂が回廊で繋がっており、
そのほとんど計23棟が国の重要文化財。
また、3名以上で予約をすれば「普茶料理
(ふちゃりょうり)」と呼ばれる植物油を
多く使う中国風精進料理がいただけます。

おっと、これも忘れてはいけません。

魚梆(かいぱん)、木魚の原形とされ、
時を知らせる時に使われます。

さすがは黄檗宗の総本山、想像以上に広く
しかも中国風と見所いっぱい。
子供の頃から何度も来ていた宇治には、
こんな名所があったんですね…。

最後に、私と宇治出身の親父との会話。
私:「子供の頃、年になんべんも宇治に来て
   たのに、なんで来ぇへんかったん?」
父:「いや、ワシも初めて来たけど、
   ほんまに立派なお寺やな~」
私:「…」


~今回の甘いもの~
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011(京都)宇治 茶だんご
コメント (2)
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