ちょこ歴旅

歴史旅…というほどではないけど、気楽な史跡巡り備忘録
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常陸国漫遊記

2016年03月06日 23時42分01秒 | 散策、お出かけ
助さん「え~い、静まれ~!静まれ~っ!」
格さん「これにおわす御方をどなたと心得る。
    畏れ多くも前の副将軍、水戸光圀公
    に在らせられるぞ~!」
   (印籠、ド~ン)
助さん「御老公の御前である!頭が高い!
    控えおろ~!」
一同 「は、はは~っ!」(平伏)

先日、茨城県は水戸へ行ってきました。
水戸駅前にあるのはあの水戸黄門、助さん、
格さんの銅像。
常陸国漫遊の始まり始まり~。

東京からは遠いけど、とはいっても水戸駅前
は開けていて、徳川御三家の城下町、県庁
所在地の風格があります。

水戸観光といえばなんといっても偕楽園。
言わずと知れた梅の名所で、兼六園、後楽園
と並ぶ三名園の一つ。

せっかく来たけど空はどんより、梅も満開に
はちょっと早い…。
「助さん、格さん、次に参ろうか。」

そういうことで偕楽園をさっさと後にし、
再び水戸駅方面へ。

せっかくなので、水戸市民の憩いの場千波湖
を眺めつつ戻ります。
「助さん、格さんご覧なさい。領民達が憩う
ておるの~。」

続いて旧水戸藩の藩校、九代藩主徳川斉昭が
開設した弘道館へ。

左:正門(重文)
中:正庁(重文)
右:正庁内の諸役会所
「弘道館は、わしの時代にはなかったの~」

左:至善堂(重文)
右:十五代将軍を辞めた慶喜が謹慎した間

実はこの弘道館、空いていますが周辺に梅が
たくさん植えられ、ちょっとした梅の名所。
満開ならもっと見応えがあったはず…。
「梅はまたにしよう。助さん、格さん、
いよいよ城へと参ろうかの。」

梅は諦め、次に満を持して水戸城跡へ。
「助さん、格さん、懐かしいの~。」

左:20~30Mはありそうな大堀切り。
  石垣はなくてもこの高さ、さすが御三家
  三十五万石の城。
右:薬医門形式の城門(移築現存)。桃山期
  と思われる豪壮な造り。

ところで、現在城跡は2つの小学校、1つの
中学校、2つの高校が集まる学校の過密地帯。
城跡に学校は付き物ですが、ここまでくると
ある意味凄い。
「藩士や領民も勉学に励んでおるのじゃな。」

さて、水戸のご老公には別れを告げ、常磐線、
水戸線で笠間へ。

もちろん初めての笠間、降りてびっくり。
「げっ!コンビニも何もない!」
バスもタクシーもなさそうなので、仕方なく
歩いて20分。

笠間稲荷に到着。
伏見、豊川、祐徳または笠間とも云われる
三稲荷の一つ(諸説あり)。
とにかく関東ではかなり有名な神社。
閑散とした駅前とは違い、こちらの社前には
飲食店や土産物屋などが集まり結構な賑わい。

続いて常磐線で東京方面へ向かい、最後の
目的地土浦へ。
もちろん目当てはこちら土浦城跡。

左:関東では貴重な太鼓門(現存)
中:東櫓(復興)と霞門
右:西櫓(復元)

今となっては全体の規模感は分かりませんが、
こうして主郭部分を見る限り譜代大名、土屋
氏の九万五千石の城としては非常に質素。
いかにも東国の城らしく石垣もなく、土塁上
の櫓も少ない。
でもこうして櫓門や堀の一部でも残るのは
本当に貴重で嬉しい事です。

こうして水戸城跡、土浦城跡を堪能し、
常磐線~東海道新幹線で大阪へ帰りました。

初めての茨城県訪問、いや常陸国漫遊。
城跡だけでなく、饅頭や干し芋など色んな
食べ物が楽しめてうっかり八兵衛も大満足。

「カッカッカ!(高笑い)
助さん、格さん、参りますぞ。」
人~生、楽ありゃ苦~もあ~るさ~♪


~今回の甘いもの~
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コメント
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