大腸ファイバーで
ポリープの位置を確認すると
とりあえず
直腸に2センチ大の物が一つあった以外
見つからなかった。
腹をえぐられるような痛みの中
母はカメラの画面で
ポリープを確認しながら
嫌な予感がしていた。
ポリープの形が
グロテスクだったからだ。
母は胃にもポリープがいくつかあるが
良性で
こんな形でなかった事は
すぐに分かった。
これはもしかしたら
癌かもしれない
そんな予感がした。
内視鏡でポリープを取り除くが
大きくてかなり難儀だった様だ。
3回に分けて焼き切り
主治医が
「検査に回して悪性だったとして」
「根が深ければ手術になります」
と母に言った。
間違いなく
癌だ。
母はそう思ったらしい。