福島第1原発の4つの破壊された原子炉からは毎日大量の放射性 物質が空気、海、地下水、土壌に降り注いでいます。
「福島原発事故は1986年の旧ソ連のチェルノブイリ原発事故ほど事態はひどくはない」と思っている方は多いと思いますが、 事態はより深刻だと思います。
福島原発事故の10倍の放射性物質を放出したと言われるチェルノブイリ原発事故は10日後には大量放出を食い止める事ができ 1か月後には
原子炉全部をコンクリートで覆う「石棺」作業が始められたのです。
福 島原発事故では4つの原子炉が同時多発的に損傷し2か月たっても放射線物質の大量放出を止 めることができないのです。
▼ 3月15日の東京で通常の280倍のヨウ素131を検出!
原発から250km離れた東京は「安心だ」と思っている方は多いと思います。
京大原子炉実験所の小出裕 章助教は4月29日に「終焉に向かう原子力」 という題目で明治大学講堂で講演会を開催しました。
定員1000名の会場に2000名以上の聴衆が詰めかけ入りきれないほど盛況でした。
2011年4月29日 小出裕章助教講演会映像 「終焉に向かう原子力」 5/6
http://www.youtube.com/watch?v=w4YYtHnvmcc&feature=related
小出氏は講演の中で、3月15日の午前11時54分から12時54 分の一時間にご自身で東京の空気を採取してその中の放射性物質の種類と量を
測定した結果を以下の様に発表されました。
記事の最初にアップされた写真は測定結果です。
この測定結果によりますと、3月15日の昼ごろ採取した東京の空気中には7つの放射性物 質があり合計の数値は17.1マイクロシーベルト/hという高い数値だったということです。
特にヨウ素131は東 京での通常値は0.04マイクロシーベルト/h位ですので、3月15日の数値 11.2マイクロシーベルト/hは通常の280倍という異常に高い数値です。
これは紛れもなく、3月12日の福島原発第1号炉の「水素爆発」と3月14日の 第3号炉の「核爆発」によって飛び散った放射性物質が風によって拡散され東京まで
飛んでできたことを示しています。
関連記事:【3月14日の福島第一原発3号炉の爆発は「水素爆発」ではなく「核爆発」!】
3月14日の福島第一原発3号炉の爆発は「水素爆発」ではなく「核爆発」!】
▼ 高濃度のセシューム137が3月13日から3日間東京にも大量に降り注いだ!
フランスのIRSN(放射線防護原子力安全研究所)が発表した3月12日―20日の間に福島原発の4つの原子炉から放射されたセ シューム137の汚染
状態をシミュレーション映像した映像があります。
「Japon : le "panache" radioactif en images 」
結論から言いますと、3月12日の福島原発第1号炉「水素爆発」と3月14日の第3号炉「核爆発」によって、セシューム137を含む高濃度で大量の放射性物質が
3月13日から3月16日にかけて福島から関東全域を含む広範囲な地域に降り注いだということです。
このシミュレーション映像が示す3月12日から3月17日までの一日毎の特徴を以下に期します。
① 2011年3月12日16時のシミュレーション
この日の16時は福島原発1号炉が水素爆発(3月12日15時36分)した直後です。
赤い小さな輪は第1号炉 のセシシューム137が周りに拡散し始めた事を示しています。
② 2011年3月13日15時のシミュレーション
1号炉から高濃度のセシシューム137が海に向かって広がっているのが見れます。
この日の15時の時点では3号炉はまだ爆発していません。
③ 2011年3月14日15時のシミュレーション
この日の15時の時点は福島原発第3号炉が「核爆発」(午前11時1分)した直後です。
中心点が赤黒くなっているのは1号炉からの放射に加えて、3号炉内のプールに貯蔵していた使用済みMOX燃料(ウランとプルとニュームの混合) が
空焚きでメルトダウンし「核爆発」したために最高濃度のセシューム137が海に向かって広範囲に拡散していることを示している。
④ 2011年3月15日13時のシミュレーション
この日の13時の時点では濃いセシューム137が南の風に乗って関東から静岡県南部までを来ていたことを示しています。
神奈川県産のお茶に暫定規制値(1キロ当たり500ベクレル)を超える放射性セシュームが検出され出荷停止となりましたが、
この3月15日の拡散が原因と思われます。
⑤ 2011年3月16日16時のシミュレーション
前日(3月15日)よりは若干薄くなった赤の帯が海に向かって拡散しています。
⑥ 2011年3月17日17時のシミュレーション
色が赤から濃いオレンジに変わっていますのでセシューム137の濃度が低くなってきたことを示しています。
⑦ 2011 年3月18日16時のシミュレーション
色が濃いオレンジから薄いオレンジ色に変わっていますのでセシューム137の濃度が さらに低くなってきたことを示しています。
(終わり)
「福島原発事故は1986年の旧ソ連のチェルノブイリ原発事故ほど事態はひどくはない」と思っている方は多いと思いますが、 事態はより深刻だと思います。
福島原発事故の10倍の放射性物質を放出したと言われるチェルノブイリ原発事故は10日後には大量放出を食い止める事ができ 1か月後には
原子炉全部をコンクリートで覆う「石棺」作業が始められたのです。
福 島原発事故では4つの原子炉が同時多発的に損傷し2か月たっても放射線物質の大量放出を止 めることができないのです。
▼ 3月15日の東京で通常の280倍のヨウ素131を検出!
原発から250km離れた東京は「安心だ」と思っている方は多いと思います。
京大原子炉実験所の小出裕 章助教は4月29日に「終焉に向かう原子力」 という題目で明治大学講堂で講演会を開催しました。
定員1000名の会場に2000名以上の聴衆が詰めかけ入りきれないほど盛況でした。
2011年4月29日 小出裕章助教講演会映像 「終焉に向かう原子力」 5/6
http://www.youtube.com/watch?v=w4YYtHnvmcc&feature=related
小出氏は講演の中で、3月15日の午前11時54分から12時54 分の一時間にご自身で東京の空気を採取してその中の放射性物質の種類と量を
測定した結果を以下の様に発表されました。
記事の最初にアップされた写真は測定結果です。
この測定結果によりますと、3月15日の昼ごろ採取した東京の空気中には7つの放射性物 質があり合計の数値は17.1マイクロシーベルト/hという高い数値だったということです。
特にヨウ素131は東 京での通常値は0.04マイクロシーベルト/h位ですので、3月15日の数値 11.2マイクロシーベルト/hは通常の280倍という異常に高い数値です。
これは紛れもなく、3月12日の福島原発第1号炉の「水素爆発」と3月14日の 第3号炉の「核爆発」によって飛び散った放射性物質が風によって拡散され東京まで
飛んでできたことを示しています。
関連記事:【3月14日の福島第一原発3号炉の爆発は「水素爆発」ではなく「核爆発」!】
3月14日の福島第一原発3号炉の爆発は「水素爆発」ではなく「核爆発」!】
▼ 高濃度のセシューム137が3月13日から3日間東京にも大量に降り注いだ!
フランスのIRSN(放射線防護原子力安全研究所)が発表した3月12日―20日の間に福島原発の4つの原子炉から放射されたセ シューム137の汚染
状態をシミュレーション映像した映像があります。
「Japon : le "panache" radioactif en images 」
結論から言いますと、3月12日の福島原発第1号炉「水素爆発」と3月14日の第3号炉「核爆発」によって、セシューム137を含む高濃度で大量の放射性物質が
3月13日から3月16日にかけて福島から関東全域を含む広範囲な地域に降り注いだということです。
このシミュレーション映像が示す3月12日から3月17日までの一日毎の特徴を以下に期します。
① 2011年3月12日16時のシミュレーション
この日の16時は福島原発1号炉が水素爆発(3月12日15時36分)した直後です。
赤い小さな輪は第1号炉 のセシシューム137が周りに拡散し始めた事を示しています。
② 2011年3月13日15時のシミュレーション
1号炉から高濃度のセシシューム137が海に向かって広がっているのが見れます。
この日の15時の時点では3号炉はまだ爆発していません。
③ 2011年3月14日15時のシミュレーション
この日の15時の時点は福島原発第3号炉が「核爆発」(午前11時1分)した直後です。
中心点が赤黒くなっているのは1号炉からの放射に加えて、3号炉内のプールに貯蔵していた使用済みMOX燃料(ウランとプルとニュームの混合) が
空焚きでメルトダウンし「核爆発」したために最高濃度のセシューム137が海に向かって広範囲に拡散していることを示している。
④ 2011年3月15日13時のシミュレーション
この日の13時の時点では濃いセシューム137が南の風に乗って関東から静岡県南部までを来ていたことを示しています。
神奈川県産のお茶に暫定規制値(1キロ当たり500ベクレル)を超える放射性セシュームが検出され出荷停止となりましたが、
この3月15日の拡散が原因と思われます。
⑤ 2011年3月16日16時のシミュレーション
前日(3月15日)よりは若干薄くなった赤の帯が海に向かって拡散しています。
⑥ 2011年3月17日17時のシミュレーション
色が赤から濃いオレンジに変わっていますのでセシューム137の濃度が低くなってきたことを示しています。
⑦ 2011 年3月18日16時のシミュレーション
色が濃いオレンジから薄いオレンジ色に変わっていますのでセシューム137の濃度が さらに低くなってきたことを示しています。
(終わり)