ヤマヒデの沖縄便りⅣ 歩き続けて 歩き続ける 再び

「基地の島」沖縄を歩き続け34年、気ままに綴ります。自然観察大好き。琉球諸島を戦場に据える「島嶼防衛」は愚の骨頂。
 

【拡散願います】沖縄県議選3日攻防が始まった中で考えたいこと(20240613)

2024年06月13日 | 沖縄県内選挙事情

本日は2024年6月13日(木)雨 

 沖縄県議選の投開票日が6月16日なので、選挙運動はあと3日のラストスパート! 結果はどうなるか、定かでありませんが、私なりに考えていることを述べます。

 県議選とは、沖縄県の議会選挙であり、沖縄県が誰と共に、どこを向くのかが、決まる選挙です。これは県知事と並び、県政を左右します。沖縄でも出生率が下がってきていますが、若い人たちが未来に希望を持てない現実があるからでしょう。先行きを見通せない、なによりも賃金が安く、不安定。住宅も(相対)高い。リアルに見ようとしたら、益々幻滅せざるをえない。だから、リアルに見ることが怖いのです。

 一方で保守陣営は、経済、経済と主張しています。例えば比嘉しのぶ氏(名護市選挙区)。「もっと賑わう中心市街地へ」ー「名護港湾を交通の結節点(ハブ)に」、「もっと活気あふれる商店街へ」ー「港湾開発と共に人の流れを街中へ」。こうした政策は、2025年開園予定と言われるテーマパーク「ジャングリア」(今帰仁村)を見通しての事でしょう。しかし賑わいを作り出す建物ばかりが新しくなったとしても、住民が住みやすくなるのか、観光客を呼び込めるのか、決して施設開発とイコールになりません。住民が暮らしやすく且つ、観光客に何かあるなと思わせる魅力に欠けているからです。

 名護市がやっている開発のためのアンケートを見ても、みんな新基地建設の縁で繋がった東京本社の調査会社が受託しています。名護市民の、名護市民による、名護市民のための計画に役立たない。私は名護市内を散策(買い物等しながら)歩いていても、立ち止って、ここはおもしろいかもと思う場所は、殆ど無いです。名護には名護らしい魅力作りが必要です。そのためには、住民が参画した街作りが不可欠です。デカイ施設を造ったとしても、それだけに終わる例は全国各地にたくさんありますよ。

 比嘉氏のちらしには、クルーズ船ターミナルの図案が出ていますが、乗船客をどこにおろすつもりでしょうか? 全く発想が一面的です。リゾートホテルを造るというのも何処にそんな用地があるのか、高層ビルだとしたら名護グスクなどからの景観を台無しにしてしまいます。公共の海を独り占めにするような、よくあるリゾートホテルなど、私は大反対です。テーマパークの建設にも反対します。せっかくある名護湾の魅力を壊すような開発に反対します。

 そして今、何よりも問われていることは、名護市で言えば新基地建設を巡る是非です。ここには3つの要素が絡んでいます。①ジュゴンが棲んでいる(た)サンゴ礁の海を壊しまくって造られる、➁軍事基地(飛行場と軍港)がもたらす新たな被害と加害。これは、自衛隊基地(陸上自衛隊の水陸機動団)ともなるでしょう。③沖縄に基地を呼び込むことで、中央政府から様々な金が下りてきますが、「基地の島 沖縄」のままでいいのか。軍事化と地方自治が失われていくことはパラレルです。

 なお、米軍にとって、辺野古への新基地建設(日本政府が負担)はグアム移転に伴う分散であり、前面に自衛隊が立つことによって、米軍の損害を低下できる、ありがたいお話しなのです。また、辺野古・豊原・久志などに既設の演習場が広がっており、単に飛行場用地だけの問題にあらず。キャンプシュワブ演習場、キャンプハンセン演習場、沖合(海)、北部演習場と立体的な演習が始まるでしょう。こうして沖縄を戦場とする戦争が始まったら、元も子もありません。

 私達が選ぶべきことは、軍事基地(戦争)を飯の種にするのではない、新たな生き方を探ることでしょう。オール沖縄勢力に、今私が強く望みたいことは、まさにここにあります。79年前の沖縄戦の戦禍の中で、「命どぅ宝」だと教訓化した事を想起すれば、正にここでしょう。「2つの合意」(新基地建設反対とオスプレイ反対)を超え、「命どぅ宝」を現代に活かし、新たな琉球を作り上げていくことでしょう。

 しかし既に攻撃兵器である対艦ミサイル部隊が、石垣島、宮古島、奄美大島(以上3カ所は対空ミサイル部隊と併せて)、そして勝連半島に配備されてしまいました(’対空ミサイルは配備済み)。与那国島にはレーダー部隊が配備され、さらに対空ミサイル部隊と軍港計画までもちあがっています。そして沖縄島等に配備されている陸上自衛隊15旅団を15師団に増強する動きが進行中です。

 今度の沖縄県議選は、こうした琉球の人々を軍事力による「捨て石」にさせない、沖縄は再びの戦争を拒否するのか、この国の政府に黙って従うのがが、大きく問われているのです。子どもが生まれて良かったと思える沖縄県をつくりだしましょう。このことは世代を超えた課題です。

 お一人お一人が、今の自分の暮らしぶりから様々考えて、投票に行ってください。お願いします。ということで私は今日、期日前投票に行ってきます。

 



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