ヤマヒデの沖縄便りⅣ 歩き続けて 歩き続ける 再び

「基地の島」沖縄を歩き続け34年、気ままに綴ります。自然観察大好き。琉球諸島を戦場に据える「島嶼防衛」は愚の骨頂。
 

宮城秋乃さん、多田謡子反権力人権賞を受賞

2020年10月29日 | 文化の目
 宮城秋乃さんと書くと誰のことと思われそうだが、あの「アキノ隊員」だ。この度、第32回多田謡子反権力人権賞の受賞が決まったようだ。多田さんは元弁護士。反弾圧などを誠心誠意取り組まれていた弁護士。激務の中で亡くなられて、この賞が作られた。
 今年の受賞者の一人がアキノ隊員だという。嬉しいね。宮城秋乃さんは昆虫研究者。昆虫が好きだ、研究するのみならず、生物学者として一番の基本であるはずの環境を守る取り組みを実践してきた。その主なフィールドが高江の森であり、北部訓練場周辺。
 特に2016年末に返還されたという旧演習場がそのまま返還され、薬莢やドラム缶なども残置されたまま。これらを歩く度に見つけては告発してきた。米軍基地・演習場が自然を壊してきた証拠物件を示してきたのだ。なぜこうなるかといえば、米日地位協定によって、返還地の原状回復義務を放置させているからだ。
 受賞を受けて宮城さんは「返還地に廃棄物が残されていること、やんばるの動物たちが影響を受けているという現状をこれまで以上に知ってもらえたらいいなと思っている」と沖縄タイムス(20201029)に答えている。
 ブログ「アキノ隊員の鱗翅体験」を発信中。
 なお、秋野さんの日々の地味な営みを評価してくれた東京の選考委員会にも敬意を表したい。


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