ヤマヒデの沖縄便りⅣ 歩き続けて 歩き続ける 再び

「基地の島」沖縄を歩き続け34年、気ままに綴ります。自然観察大好き。琉球諸島を戦場に据える「島嶼防衛」は愚の骨頂。
 

沖縄って「ゆったりした時間が流れている」そうだ(20220730)

2022年07月30日 | 沖縄暮らし

 こんにちわ。台風は沖縄島の北側を抜けたようです。全然台風らしくならなかった。良かったです。

 昨日は参議院選挙の記事を整理しました。9月には知事選もあり、何本か書く予定。書くべき事が次々出てきて、大半を落としてしまう私。先ほどネットで「ニライカナイ」とは何かをみていたら、こんなのがでていた。「沖縄は、ゆったりした時間が流れている」というリゾート記事。私に言わせてもらえれば、そんなこと知らなかっただ。この驚くべき位相差。天国と地獄の乖離。

 「リゾ(ート)婚」と言う言葉もあり、この復活の予兆が出てきたと新聞に出でていた。先日は私が名護湾で撮影中、カメラマンがいて、ロングドレスの女性と彼とおぼしきカップルを撮っていた。これ、リゾ婚のひとこまかと思っていました。まぁ、この景色をバックにそういうの撮ることに反対しないけど、多少の違和感も持つ。

 沖縄が基地の島だということを忘れたまま(視界の彼方に追いやりながら)結婚したら、生まれてくる子どもたちの将来を危うくするね。「ゆったりした」との感慨を抱いたならば、それは油断だと私は言いたい。

 私は、「いじわるじいさん」でないから、「いい思い出つくって帰ってね」と思いますが、このギャップのでかさをどうしたらいいんだろうと思うのだ。見ない・聞かない・言わないにしてしまえば、空も海も、サトウキビの畑もゆったりしているし、海はざざざーんときているし、サトウキビはざわわざわわと揺らいでいる。

 しかしあの「サトウキビ畑」は沖縄戦のさ中を逃げ惑ったときの話だからね。まったくゆったりしていないの。生きるか死ぬかの狭間にいた時の歌。現実も数万人の米国軍人が日夜沖縄の島と海と空で演習しているの。事件事故も絶えない。那覇空港への離発着の際、やたらと低空を飛んでいるのは、お客さんに海を見せるためではありません。嘉手納基地や普天間基地の米軍機優先だから、民間機はその下を飛べとの指示。けっこう緊張するようなことは日常だよ。

 畑にヘリが緊急着陸とかしばしばだし、時には「不時着水」もあるから。沖縄高速だって道のすぐそこから演習場だから。ヘリパッドもやたらと近くにある。時々、低空を間近にヘリやオスプレイが飛んでいます。私は何度も見ている。CH-53大型ヘリに追撃(追われた)されたこともあった。そのぐらい低空だ。真上をでかいのが覆うように飛んできたら、怖いよ。

 石垣島と宮古島には、自衛隊だが対艦ミサイルと対空ミサイル基地ができる(宮古島は稼働中)。

 私に言わせれば、軍事基地の島をリゾートで覆い隠しているのじゃないかと思うのだ。これは沖縄に限ったことではない。グアムもハワイもそう。

 確かに日頃が忙しければ、ゆったりした時間は貴重だ。だがらといって、現実に目をつむらないでほしい。明日はあなた方を襲うかもしれないのだよ。



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