ヤマヒデの沖縄便りⅣ 歩き続けて 歩き続ける 再び

「基地の島」沖縄を歩き続け34年、気ままに綴ります。自然観察大好き。琉球諸島を戦場に据える「島嶼防衛」は愚の骨頂。
 

【拡散願います】昨夜、地形図を並べてみた(20230822)

2023年08月22日 | 沖縄暮らし

おはようございます。お暑うございます。2023年8月22日(火)。晴れ

 今日も予定ではでかけるつもりだったが、昨日の疲れがたまっており、やめた。沖縄島も8月一杯、猛暑日が続くようだ。昨夜は、昨日出かけたあたりの25000分の1地形図を並べてみた。「沖縄市北部」(嘉手納基地)、「宮城島」、「沖縄市南部」(普天間基地)、「屋慶名」(ホワイトビーチ・陸自勝連分屯地)、「与那原」、「津堅」、「知念」の7枚。

並べた地形図。定規(45cm)の右上が勝連半島。付箋が撮影地点(中城村ー別稿参照)。その左の白い場所が普天間基地

 これまで私はホワイトビーチ側から中城湾(南から西側にかけて)を見ることが多かったので、中城村側から見る中城湾周辺(東)は、また全然違って見える。ホワイトビーチ辺りから見ていると、MV-22オスプレイやヘリは、キャンプハンセンや金武湾、そして勝連半島を南下し、中城湾に入り、普天間基基地に戻るのを(その逆も通常パターン)、私はしばしばみてきた。勝連半島の先端部(東)から普天間基地まで約15km。

 米軍にとって、眼下に街並みがあり、人が住んでいることを無視すれば、こんなに効率的な演習場は、他にないであろう。それどころか本物の戦争は大なり小なり、人が暮らしているところで攻撃するものだ。だから、沖縄島の演習場(街並みを含む)は最高なのだ。今は実弾演習をしなくても、シュミレーションでできるから、なおさらだ。パイロット等の兵隊が、人を殺し街並みを破壊するかっこうの場所を提供しているのが、日本という国なのだ。度々事故が起きるのは、ある意味必然なのだ。米軍は、眼下の安全よりも軍事演習が大事だからだ。これが沖縄の現実だ。

 昨夜、Nさんからメールが入っていた。勝連分とんちの案内の依頼が増えているという。ここは従来、陸上自衛隊の対空ミサイル部隊だったのだが、今年度中に対艦ミサイル部隊が入ってくる計画が進んでいる。対空ミサイル部隊は、米軍(占領軍)から引き継いだ。嘉手納基地(空軍等)、普天間基地(海兵隊等)、ホワイトビーチ(海軍基地、海兵隊)等を守るためだ。

 対艦ミサイル部隊を導入すれば、日本国が攻撃能力をもつことになる。与那国島(レーダー基地)・石垣島・宮古島・奄美大島の対艦ミサイル部隊とセットになり、攻撃能力を獲得する。対中戦争における「出入り」(ヤクザ言葉で恐縮だが)の部隊となる。

 しかし今進んでいることは、単なる陸自のミサイル部隊の問題ではない。それを含む陸海空の「統合軍」化が問題であり、「米日豪韓など」との共同軍化が問題なのだ。誰が指揮を執るのか? ここは沖縄でありながら、日本国ですらなく、米国・米軍の指揮下に組み込まれていく。インド・太平洋の自由を守るとか言う軍隊だ。「自由」と言えばきこえがいいが、米国の儲けのための自由であり、覇権のために支配するための「自由」。

 そもそも沖縄島は米軍の牙城であり、従来米軍と自衛隊は、一見、別々の顔をしていたのだが、一挙に変わっていく。それが昨年12月に岸田政権が閣議決定した「安保3文書」であり、沖縄を戦場にする作戦だ。ただし、こうした発想は2010年のこの国の「防衛計画大綱」にでてきたものであり、私は一貫して警告してきた。

 だからこそ、私はあちこちの現場を見て歩いてきたのだ。地形図を並べてあちこちの方角から見通すのもそのためだ。沖縄島を初めとした琉球諸島を戦場にして、この国の誰が潤うのか。なによりも誰が殺され、破壊されるのか。「本土」の人間(私も含む)は、琉球諸島(人々・文化・自然)を叩き潰していいのか!!! やまとんちゅうの心意気が問われているのだ。破れた大国意識や、肥大化してきた差別意識を払拭できるのか?! そして「沖縄戦」を強いたことを反省せず、できず、2度目の愚を繰り返すのか!  

 私は、傲慢で哀れな人間から離脱したい。願わくば、一人でも多くの人々と共に。

 



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