ヤマヒデの沖縄便りⅣ 歩き続けて 歩き続ける 再び

「基地の島」沖縄を歩き続け34年、気ままに綴ります。自然観察大好き。琉球諸島を戦場に据える「島嶼防衛」は愚の骨頂。
 

【拡散願います】本日、渋谷(東京都)で「反戦行進」があるようだ(20230225)

2023年02月25日 | 考え直すために

今日は2023年2月25日(土)。名護の天気は曇。風が強かった。

 東京の渋谷で、岸田政権が閣議決定したあの「安保3文書」による戦争への道に「否」(ノー)を突きつける「反戦行進」が始まる。

 私は2013年10月に東京から名護に居を移したので、官邸・防衛省、国会のない沖縄では、決定過程にノーを突きつけることは、難しいと感じてきた。今回の「安保3文書」は、数々の「既成事実」の上に、「解釈改憲」の上に立ち、「専守防衛」の平和憲法を根底から崩し破壊するものだ。ずるずるずる、ドカーンか。

 沖縄では2005年の「米軍再編」、2006年の「グアム再編」の頃から、明確に対中戦争を意識した「軍事再編」が進められてきた。米国にとっては米軍をグアム以南に引き下げ、日本国・軍に前に出ろと主張してきた流れが、2010年の防衛計画大綱としてまとめられ、2013年、2018年の同計画大綱が改訂され、2015年に「米日軍事指針」が改定され、集団的自衛権の行使に部分的であれ、公然と踏み込んできた。あれから7年目にして、新たな「戦世」が浮上してきたわけだ。これまで部分の積み重ねだったから、全体像をつかみ取りにくかったが、いよいよ権力者たちは全面的なドンデン返しに出てきたようだ。

 私は、渋谷での「反戦行進」で誰が何を言うのか知らないが、沖縄・琉球諸島を無視した反戦はありえないことを声を大にして伝えておきたい。昔は、「沖縄戦」で、天皇制を守るために時間稼ぎの戦を沖縄に押しつけたのだ。結果として「本土決戦」を経ることなく終わったわけだ。だから私も生まれてきたし、今も生きている。私たち関東甲信越地方に住んでいた人々(子孫)は、沖縄をはじめ、広島や長崎の被爆者たちに、足を向けて眠れないはずだ。

 今度は違う。現代戦の武力行使は絶大な暴力が迅速に広範囲で起こる。サイバー戦や電子戦は、目に見えぬところで始まっていく。こうした危機から逃れる術はない。暴力に対して、より大きな暴力で制圧することは不可能だ。それは「暴力幻想」というものだ。暴力行使とは破壊と殺戮の巨大化であって、私たちが生きていくことを無視しなければ、考えられないことだ。人は水分をとり食べて、寝て、遊んで、働いて、などの生きる為の営みを無視することはできないのだ。

 おバカな権力者たちは、ここを無視して米国におべんちゃらを述べたてるだけだ。彼らに日本国の人々について語る資格はない。まして沖縄の人々に語る資格をもたない。「結果責任」を問わない連中が取り仕切る政治を変えなければダメだ。

 だとすると私たちが考えるべき、切り開く未来をこの現実の中から深堀していかなければでてこない。トンデモナイ時代に入っていると言うことだ。私たちが気づくのが遅すぎた。「抑止力」「反撃能力」をどれほど強化したとしても、人々が生き延びるための手立てを作り出さなければ、それは無効となる。現実に43兆円の軍事費に投入すると言うが、財源は人々が生きていくためのお金を削り、増税し、軍事費に回すだけだ。

 権力争いを続けてきた結果がここまできてしまったのだ。確かに争わずに仲良く生きることは難しいかもしれない。しかし、争いあっている限り、地球を潰していくし、水も食べ物も、エネルギーも失っていく。「俺たちだけが生きていく」事は不可能なのだ。

 私が掲げる反戦は、生きる為の反戦であり、生きる希望を生み出す反戦でなければならない。昔のようなセクト主義は生きる為の反戦ではなかったのだ。人々が自然と共に、文化を作り出しながら、生きる為の新たな反戦を描き出していこう。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。