ヤマヒデの沖縄便りⅣ 歩き続けて 歩き続ける 再び

「基地の島」沖縄を歩き続け34年、気ままに綴ります。自然観察大好き。琉球諸島を戦場に据える「島嶼防衛」は愚の骨頂。
 

下地島空港に米国空軍F-16が2機居座っていたー伊良部島沖墜落事故④(20230411)。

2023年04月16日 | 米軍/自衛隊

2022年4月11日(火)薄曇り 

 那覇空港から下地島空港まで飛べば、40分ぐらいだった。16時過ぎに着陸。何度も撮りに来ている空港だが、初めて降りた滑走路。3000m。

 飛行機からタラップで降りて、地上へ。そこから歩いて200mほどで、小さな建物(1階建て)があり、駐車場がある。出口はどこだ? うろうろ。誘導線がはっきりしない。安上がりに造ったようだ。もっとも、民間パイロットの演習のための飛行場だったので、お客様を受け入れるようになったのは2019年から。

 飛行機は空いていたし、安いし、サンゴ礁の海を眼下に見ながらの着陸だ。贅沢をいってはならない。そういうものだと分かっておけば、いいのだ。

 4月9日の報道で、8日15:22米国空軍のF-16、2機の内1機がエンジントラブルを起こし下地島空港に着陸したと知っていた。居ました。駐機場の南側にいる。私はこの飛行場の様子を承知しておらず、一端外に出た。行けそうだからと、うろうろして航空法違反と言われてもまずい。無難に撮ることにした。

 フェンスの外に出て、管制塔の脇まで行く。真横に駐機している。

奥の2機だ。16:58

米兵らしき4名は誰だろう。左(南)に消えた。米兵がいるのはパイロット2名と、整備兵に警備兵が若干来ているはずだ。

フェンスを外し、やや高い場所からレンズを出して撮影。すっきり見える。16:59

胴体下部にあるエンジンの吸入口と排出口にいずれもカバーがしてある。誰も居ない。

アップ。尾翼に「OS」とある。右側の機体。16:59

左側の機体。「OS」「756」番機だ。OSとは米国空軍第7航空団第51作戦群、烏山(オサン)基地の機体だ。ソウルから南約40kmにあるそうだ。16:59

主翼下に2本の空対空ミサイルをつけている。多分反対側にもついているだろう。黄色の奴がAIM-9Mサイドワインダー空対空ミサイル(先月、嘉手納基地で撮った奴)、白がAIM-120C空対空ミサイル。前者が赤外線を感知して攻撃する仕組み。空中戦の主要な武器となる短射程ミサイル。後者がレーダーで追いかける射程が長いミサイル。

いつ動くのだろうか? 

事後談:4月16日9時30分頃、離陸し、嘉手納基地に向かったようだ。タイから嘉手納基地への途上のトラブルだったようだ。裏返すとオサン基地ータイ-嘉手納ーオサン基地と3角辺を飛んでいるのだろう。要するに米軍戦闘機(F-16)は空中戦もやるが、対地攻撃がお得意の戦闘機であり、中国(華南)の領空際を飛ぶこともあるだろう。

そして

こちらは航空自衛隊のMH-60J救難ヘリコプター。那覇基地から2機来ているようだ。16:59

さ、さっと撮った。

出入り口に近い駐車場に、クレーン付きトラックと幌付きトラック。航空自衛隊の車両であり、第53警戒隊(宮古島野原)のもの。捜索に派遣されているのだろう。救難ヘリの支援だろうか。17:01

ところで下地島空港は1971年、完成前に、時の琉球政府が日本国政府と「屋良覚書」を交わしている。軍事利用しないと。その覚書が今正に反故にされようとしているのだ。こうしたトラブルや事故で「実績」が造られている。

去る一月に、海兵隊がヘリ等を使いたいと沖縄県に申し入れたが、県はこれを断っている。防衛省や自民党国防族も使いたがっている。緊急起動展開にはもってこいの空港だから、狙われている。今後も要注目の場所だ。

伊良部島と下地島、宮古島の位置関係を少々。

宮古島は3角形の島。北が西平安名崎。池間大橋で池間島と繋がっている。長辺の南東端が東平安名崎。

南に来間島。橋で宮古島と繋がっている。西のラインの真ん中辺りに平良(ひらら)港。その西に伊良部島と下地島がくっつくように南北にある。宮古島と伊良部島は、伊良部大橋で結ばれた。4500mの正に大橋。伊良部島と下地島は殆どくっついているようにみえる。お堀のような水路があり、いくつかの橋で繋がっている。地図を見て、ご確認ください。

 

さて宿はどこだ?

空自のMH-60救難ヘリだ。下地島空港に降りるのか。捜索活動にでるのか? 17:16

まだまだ明るい内に投宿できた。



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