5月31日(金) 校内研の様子を紹介します。
山田校は、恩納村指定教科領域等の指定研究校としての2年目を迎えます。今年の11月1日(金)に村内職員対象として公開授業も控えています。
4月からICT環境のインフラも整備も整い、子供たちの基礎基本の確かな定着を図るための学習指導法について研究を深めていこうとしています。
その手立ての一つとして日常的なICT活用を進めていきます。
本校の授業改善の指導助言に、玉川大学教職大学院教授 堀田 龍也(ほりた たつや)先生をお招きすることになりました。
堀田先生は、日々、学校現場の「わかる授業」のアドバイザーとして全国の学校を飛び回るすごい先生です。
「だれでも授業で日常的に活用できるICT活用」の指導でも全国でご尽力され、普及に努めている先生で、私大城も大変尊敬し、憧れている先生です。
また、堀田先生は、全国のICT活用や情報教育、教育の情報化における分野でもトップで活躍されている先生でもあり、そんなすごい先生をお招きできるだけでも大変嬉しいことですが、さらに授業改善での本校への助言もして頂けるのは、大変意義深いことでもあります。
その堀田先生が、本校で11月1日の公開研までに3回ご指導を頂きます。そういった貴重な機会を活かして、本校の授業改善に繋げ、教師の授業力を高めることで、児童・生徒への「わかる授業」に繋げていきたいと考えています。
では、5月31日(金)の校内研の様子に戻ります。
堀田先生には、3校時、4校時と授業参観して頂き、本校の職員の様子や児童の様子を授業を通して参観して頂きました。
また、昼食後の休憩時間は、先生方への授業での質問やご助言も頂く、ありがたい時間も頂きました。
5校時は、5年生の研究授業と中学2年生の理科の研究授業を参観頂きました。
なんと、その日で、ほぼ全職員の授業を参観していただきました。
研究授業後は、職員による授業後検討会をして、いよいよ堀田先生の指導助言の時間になります。
1時間という時間がこんなにもあっという間に来るのかと思うほどの中身の濃い時間でした。
冒頭、沖縄の課題からデータをもとに解説して頂きました。
堀田先生のお言葉に
「色々な課題のあるうちのどの課題を一番にフォーカスするのかと決めることが大切」
あれも、これもはできないだからこそ、何に焦点を当てるのか。
本校の課題を的確に把握して、どこに焦点を当てるかをずばっと的確に教えて頂きました。
その後は、みんなが堀田先生のワールドに引き込まれていきました。
堀田先生は、参観した授業の全部に対して授業解説・助言をして頂きました。
すべての先生の授業の様子から、本校の良さや課題・改善すべき点を堀田先生が実際にその場面を撮った写真をもとにわかりやすく解説して頂きました。
しかも具体例をもとにわかりやすく解説していくので、参観した先生方もうなづきながら、メモをとりながら堀田先生の解説にどんどん引き込まれていきました。
一人の授業を指導助言するのは、よく拝見しますが、14コマの授業を一気に的確に指導助言をできるのは、全国でも堀田先生を除いてみたことがありません。それほど、短い時間で、そのクラスの特性、先生の授業内容、児童の様子・実態を瞬時に見抜くからこそできるものですが、堀田先生のなせる神業だと思いました。
さらに、今日はじめてくる学校に、はじめて会った先生方の授業を的確に指導助言できるのですから、なお驚きの連続です。
「授業を見るプロ」の先生が本校を指導して頂けることに幸せを感じた時間でもありました。
全員の先生方の授業を解説していく中で、学習規律の大切さ、板書、ノート指導の大切さ、授業構成のあり方などをはじめICT活用のポイント、色々な例から具体的にピンポイントで話されていき、それを聞けることもすごく勉強になった瞬間でもありまし、
先生の先生から学べる貴重な機会でもありました。
本校の授業への助言の後は、全国の学校の事例を紹介頂き、そこでも大きな学びがありました。沖縄以外での学校の良き事例を目にすることはあまりありません。それを具体的に事例を持って紹介頂きました。
堀田先生の指導助言後
職員の表情を見てみると、とても充実感のある表情で溢れていました。
それほど、1時間近くの話の中に、多くの学びがあったからこそだとも思いました。
前日、東京から最終便でお越しになり、お疲れの中でも、そういった姿も少しも感じさせないほど、終始温かく穏やかに対応頂いた堀田先生、指導助言後も当日の夜の便で帰京されました。
堀田先生は、もと小学校教諭もされていた方で、学校現場目線で考えて頂ける大学の先生です。
また、何よりも堀田先生は、お人柄もとてもよく、人徳のある方です。
私も数年ご指導を頂いていますが、お忙しい中でも色々と親身になってご指導頂いている先生です。
毎日が、過密スケジュールの中、日程を調整頂き、東京から遠い沖縄にさらに恩納村まで来て頂いたことは、山田校にとってもとても意義深い日だったと思います。
また、堀田先生は山田校のことをこうも言って頂きました。
「山田校の子供たちは、非常にいい子たちだと思いました。1年生から中3までみんな非常にいい子たちですね。」
「大型のスクリーンにプロジェクターが全教室に入っているわけで、そういう意味では、非常に学習環境としては恵まれています。」
授業を参観して、とても素直でいい子が多いですねとの感想でした。また、学習環境としても非常に恵まれているとも話されていました。
あとは、教師もがんばり、児童・生徒を鍛えて、山田校のよりよき方向に向かっていけたらと強く思う時間でした。
それほど、堀田先生からのご助言で職員の意欲も高まり、授業改善へのヒントが多く示唆されたからだと思います。
このようなすばらしい先生をお招きして、山田校がもっともっと授業改善していけるように地下校長先生を筆頭に一致団結して頑張っていきたいと思います。
堀田先生ありがとうございました。