<以下は『公平さん』という方の記事をコピペさせてもらったものです。小生が昨年2月、ヤフーのマイブログを“全面削除”されたことに関して述べられたもので、大いに参考になると思います。>
事件と言えるかどうか?ただ個人的には、事件なのだが、小生が大変に勉強させていただいたブログが、管理者の判断で一方的に削除された、その原因が、著作権法違反で、著作権協会からのクレームだそうだ。確かに音楽や映像には著作権がつき物で、それを否定はしないのだが、余りに重箱の隅を突く様に厳格に取り締まると、どうも管理社会のようで息が詰まる。
そのブログの場合、youtubeなどから、画像をはめ込んだり、あるいは、詩を原文のまま載せて、感想や思い出などを書き込んでいたのが著作権法違反に問われると言う理由らしい。
米国政府が、画像の著作権について、100年に延長した時にも世界的な問題になったが、そんなに長期に渡って権利を守ると言う事になれば、欧州など、クラシックなど、大変な事になる。当然、そんなに長く優先的な著作権を認めているのは、ミッキーマウスの権利を拡大した米国くらいだが、余りに権利、権利と主張しすぎると、どうも文化そのものの発展に問題が生じるように思うのだが違うだろうか?
かつて、日本の場合、歴史的に鑑みれば、唐や隋と言う国から齎された文化を模倣する事で日本の初期的な芸術が生まれたと言っても間違いないだろうし、あるいは、中世の近代美術の大半が、セザンヌの真似事であった事も事実だろう。その原始的模倣を権利で縛ると、逆にそれがぶなの発展を阻害する原因になると思う、また、音楽の場合、変奏曲と言うのがあるのだが、これは、著名な作曲家の作品をアレンジして新しい解釈で演奏するもので、もしこれを否定したら、変奏曲と言う分野は失われる。またジャズに至っては、一々原曲の作者に許可を求めなければ、アドリブなどできないことになり、ジャズと言う分野そのものを否定する事になる。ジャズの命は、アドリブにあるのだから・・・・・・・・・
youtubeなどのサイトに掲載する場合も、その映像なり音楽なりのファンが、多くの人に知ってもらいたいと言う善意の気持ちからだろう、何故なら、何ら利益にはならないからだ。この為にCDなどの売り上げが落ち込むと言うのは、聊か責任転嫁ではないかと思う。あくまで紹介でしかないからだ。中には、既に廃盤となり、入手困難な物も少なからずあり、小生などは、youtubeを利用する最大の理由は、そんな所が大きい、情報のやり取りであっても、そこに対価を要求したり、あるいは、交換条件を導き出してのやり取りであれば、厳しく取り締まるべきだが、youtubeなどの画像をブログに貼り付けたからと言ってそれが即ち著作権法違反であると言うのもいただけない。
また、優れた詩を紹介し、それにまつわる思い出や感想を述べるのにも一々、著作権法を盾にして、権利を主張するのも権利の拡大で、貪欲が過ぎないかと言う印象を持つ。
権利の拡大は、テレビ局やレコード会社、レーベル会社など権利を多く所有する企業にとっては、厳しければ厳しいほど、自らの権利拡大に繋がり、得なのだが、その拡大が、逆に文化の衰退を招くかも知れないと言う当たりにまで頭が回らないのは、やはり文化に対する不遜からだと思っている。
やはり、利益の確保は当然の権利としてもそれを異常に拡大するのは、そろそろ止めたほうが良いと思う。
ネットの発達で、神経質になっているのは理解できるが、それが悪意なのか利己であるのか、そんなところを斟酌して対応してもらいたいと思っている。
また管理者である、yahooに一言、何ら警告なしにしかも、その著作権法違反のページのみならず、その全てを一方的に削除するとは、ちょっと不遜に過ぎないか、確かに約款には、その様に書かれているが、それをそのまま自らの権利として、利用者を蔑ろにするのは、問題であろうと思う。利用者が長期に渡って書き溜めた文章や映像を削除する事もまた重大な権利侵害であると言う認識を持つべきだと御意見申し上げて終わりにする。
やはり、利用料を支払っていない分、弱いのは理解しているのだが・・・・・
(2012年2月29日)
元記事・・・http://blogs.yahoo.co.jp/kouheiron001/53096362.html#53096362