アイドル と ソングライティング

八神純子の声量、音域の広さ、音程の確かさ、表現力はここで確かめてみて下さい　

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栄枯盛衰と小学生というエントリーに、たんぽぽちゃん♪がコメントしてくれていたので、思ったことを少し書きます。

八神さんが世に出た頃、小学生だった子供たちは歌番組に出てくるアイドルとシンガー・ソング・ライターの違いを敏感に感じ取って、八神さんたちのようなアーティストが上手いと感じたって事でした。
私の感覚からすれば、八神さんがアマチュアだった頃って、フォーク全盛期で『陽水』とか『拓郎』とかのコピーを文化祭なんかで演奏する人が出てくるんだよね。
そういった、フォーク全盛期において、私の感覚ではアイドルって『ださい』っていう感情をみんな持っていたと思う。
アイドルはただ単にお人形さんであって、自分のモノを表現することができないって感じているわけ。
だから、自分の感覚を音にするシンガー・ソング・ライターが一番偉いという事になる。

八神さんが、７９年～８０年にかけて悩んでいたのも、そのような世の中の雰囲気に悩んでいたんだよね。
自分の価値は、シンガー・ソング・ライターだからこそある。シンガーだけでは意味がないってね。
まわりは皆、八神純子のライティングの曲に期待してるって。

私の感覚も、当時の事を思い出すとたぶんにそういう感じはある。
最初に彼女のことがいいな～って思った、ポプコン時代においても、彼女の歌唱＋ソングライティングだったと思う。
たぶんアイドルだったら見向きもしないだろうから。
歌手ってのは単なるお人形さんで、ソングライティングできることはアイドルとはある意味ポテンシャルが違うという評価を持っていたんだね。
そう考えると、太田裕美なんかもソングライティングできるんだけど売り方自体がアイドルだからその当時はアイドルだって思っていた。
岩崎宏美だってとても歌唱力がある人だけど、基本的にアイドル路線だから見向きもしない。
そういう多感な時代を過ごしたのです。

ソングライティングが才能の一つだという感じる中で、天は二物を与えずって言葉があるようにルックスにおいてはアイドル並を求めてはいけないって鉄則があったような気がします。
そういう鉄則のかなで、純子さんってのはバランスがよかったと思う。（だからテレビに出た）
人はいろいろと当時の彼女のルックスに関して言う人もいるけど、ソングライティングを求めるならボーダーじゃあないのかな。
私としては二度美味しいって感じですね。

そういう、ある種のバイアスがかかった状態で私たちのような当時の高校生が歌謡界を見ているときに、小学生の子たちって純粋に歌の上手下手を見ていたなんて、やはり感心します。
一番大事なのは、素直な心なんだろうね。


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